商店街で弟子入り体験

最終更新日:2008年2月6日

真剣な眼差しで仕事を見つめる(美容室)
笑顔で接客(パン屋)
せんべいを焼く(煎餅屋)
 2月1日(金)と5日(火)~8日(金)の5日間、区立江戸川小学校(校長:志賀定一)の5年生16名が、学校近くの地蔵通り商店街(振興組合理事長:島田幸男)のお店で働く「弟子入り」体験学習に参加している。

 これは、8年前から総合学習の一環として、地域との連携を図るために始めたものである。小学生が5日間の仕事体験をしているケースは全国でも珍しいのでは、と志賀校長は話す。平成18年には、文部大臣からキャリア教育の充実発展に尽力したとして表彰も受けた。

 実施3日目の今日6日(水)は、小雪がちらつく空模様だったが、子どもたちは11時に商店街のお店に行き、12時までの1時間元気よく働いた。
 商店街の受け入れ先は、手焼き煎餅屋・パン屋・生花店・精肉店・美容室など7店舗。精肉店で手伝いをしていた男子2名は、「もう慣れたもんですよ。計算も早いしね」とお店の方に声を掛けてもらって、少し照れくさそうに、「楽しくて面白い」と話してくれた。心配そうに様子を見に来ていたお母さんに家での様子を伺うと、「この授業に参加して、お肉を売るまでに工程がたくさんあるのが分かったと実感を持って話してくれました」とのこと。
 他のお店で働いていた子どもも「難しいこともあるけど楽しい」「家でお手伝いをちょっとしている。お手伝いがもっとできるようになるかも」「今日と同じことを明日とあさってもやるから、今日より上手にできるようになりたい」ととても積極的だ。お店の方も「覚えが早いですね」「よくやってくれます」と子どもたちを温かく見守っている。

 島田理事長は「商店街は地域の共有財産。商店街が地域と一体となって、コミュニティーや安全・安心の面等からまちにどう貢献できるかを考えています。この授業への協力もそうしたまちづくりの発想です」と語る。

 志賀校長は、子どもたちに得てほしいものとして「まずは、きちんとした挨拶。そして体験を自分の言葉で伝えることができるようになってほしいです。地域の中で生きていることや仕事の厳しさと喜びを実感として受け止めてもらえたら」と期待を込めて話してくれた。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 教育委員会事務局-教育調整課
企画調整係 03(5273)3074
江戸川小学校 03(3266)1602