小学校入学前プログラム「ともだちたくさんつくろうよ」を実施

最終更新日:2007年11月18日

写真:保護者向けプログラムの様子
写真:子ども向けプログラムの様子
写真:ワークショップを受講する保護者
 新宿区教育委員会(教育長:金子良江)は、19年度から区立小学校全29校で入学前プログラム「ともだち たくさん つくろうよ」を実施している。

 このプログラムは、4月から小学校に入学する子どもとその保護者を対象に、遊びや学びを共有することで、連帯感を高めるとともに、入学前の不安を解消することなどを目的に行うもの。
 区では、17年度に四谷第六小学校1校で実施、18年度には9校に増やし、今年度全校での実施に至った。東京都教育委員会によると、親子一緒で全校実施するのは都下では初めてとのこと。

 プログラムは全2回で、11月の就学時健康診断時(または2月の新1年生保護者会時)とその後の土・日曜日に開催し、子どもと保護者がそれぞれ違ったプログラムを体験する。
 子ども向けプログラムは、仲間作りや積極性を引き出すもので、劇団風の子等による手遊びなど。また、保護者向けのプログラムでは、子育てをテーマにNPO法人ハートフルコミュニケーションの講師によるワークショップを行う。

 全体のコーディネートに携わった永堀宏美さんは、「保護者のニーズに応え、全員が集まるところで、短時間でいいから本当に役立つものをという思いからこのような形になりました。親として子どもといっしょにもっと幸せになれる、もっと子育てを楽しみましょうというメッセージを込めています」と話す。

 西新宿小学校(校長:佐々木昌則)では、11月15日(木)に第1回目のプログラムを行った。子ども向けは、劇団風の子の大森靖枝さんによる手遊びやお話など。子どもたちはみんな一緒になって大森さんの問いかけに答えたり、笑い合ったりしていた。保護者向けでは、自己紹介ゲームをした後、グループに分かれて日常生活の中での子どもへの係わりを話し合った。

 2回目のプログラムは18日(日)の午前10時から、1回目と同じ講師陣で実施。保護者向けは、具体的な子どもへのかかわり方などをワークショップ形式で体験するもの。子ども向けは、学校を探検してさまざまなものを発見しながら歩くプログラムで、1年生の教室で「4がつに、まってるね」という椅子からのメッセージを見つけたりした。最後に、親子で今日のことを話しあってから解散になった。

 受講したお母さんは、「子どもへの接し方を考えさせられました。入学した後も実施してほしいです」「このような機会は大変うれしい。子どももわたしも、子どもの保育園以外の方と知り合いになれました。こうした場をもっと設けてほしいです」「わたしが新宿で育ってないので、新しいコミュニケーションを作る場として大切だと思いました」と、受講した感想を話してくれた。参加した子どもたちにも感想を聞くと、「おもしろかった。学校は好き」「楽しい。学校へ来るのが楽しみ」と笑顔で答えてくれた。

 11月の実施は9校。のこり20校は2月に実施予定である。

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