講演会「秋の日、漱石三昧」を開催 漱石生誕140年特別記念講演

最終更新日:2007年10月27日

写真:小森陽一さん
写真:半藤末利子さん
写真:桂右團治さん
 10月27日(土)、紀伊国屋サザンシアター(渋谷区千駄ヶ谷5-24-2)で、「漱石山房を考える会」の主催による講演会「秋の日、漱石三昧」が開催された。

 この講演会は、新宿で生まれ没した明治の文豪夏目漱石の生誕140年を記念して、同会が新宿区と協働で行うイベントのひとつで、七夕の日に実施された「漱石を語る七夕講演会」に続き二回目。約470席のチケットはすぐに完売された人気の講演である。

 第1部は、「夏目漱石を読む」「漱石を読みなおす」などの著者で、東京大学大学院教養学部教授の小森陽一さんが「漱石山房の人々」と題しての講演。
 漱石が早稲田南町に移り住むに至った経緯や漱石文学と漱石山房の関係、山房に集まった友人・門下生との様子などを解説してくれた。満員の会場はテンポのよい語り口調に皆、話に聞き入っていた。

 講演会には、漱石の孫である半藤末利子さんも参加。第1部の後、壇上で漱石山房復元への熱い想いを語ってくれた。
 第2部では、桂右團治さんが、漱石も聞いたであろう落語の「唐茄子屋」を演じた。
 第3部は、熊澤南水さんが、漱石作品「虞美人草」のひとり語りを披露した。

 漱石山房を考える会の代表近藤祐司さんは、「漱石公園のリニューアルでできるあづま屋を、漱石の情報発信基地として活動を続けていきたい。そして、夏目漱石の文学から、美しい日本の言葉・情緒を次世代に伝えていきたい」と力強く話してくれた。

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