「神事高田馬場流鏑馬」行われる

最終更新日:2007年10月8日

写真:馬上から的を射る瞬間
写真:馬上から的を射る瞬間
写真:入場の様子
 10月8日(祝)、都立戸山公園(戸山3-1)で「神事高田馬場流鏑馬」が行なわれた。

 これは、近くにある穴八幡宮の神事の一つで、新宿区の指定無形民俗文化財にもなっている。
 流鏑馬は、騎射の一種で、矢継ぎ早に射る練習として、走る馬の上から矢で的を射るもので、平安末から鎌倉時代に武士の間で盛んに行なわれていたようである。

 高田馬場の流鏑馬は、江戸時代、八代将軍吉宗が久しく途絶えていた流鏑馬の儀式を制定したことから、享保13年(1728年)に世継ぎの病気の治癒を祈願して行なったことが始まりである。

 明治以降、流鏑馬は一時途絶えたが、昭和9年に穴八幡宮境内で再興され、戦前は数回行なわれた。戦後は昭和39年に復活し、昭和54年からは「高田馬場流鏑馬保存会」(会長:原田實氏)の主催により、戸山公園で毎年体育の日に行なわれている。

 当日は、あいにくの雨模様ではあったが、街中の行列を中止しただけで流鏑馬は実施された。まず、射手・諸役らが穴八幡宮にてお祓いを受けた後、戸山公園へ移動。古式豊かな装束を身につけた射手5名が、約200mのまっすぐのびた馬場を走りぬけ、大勢の見学者が見守る中、三つの的をめがけて射た。

 矢が的に当たると、傘を差して見守っていた招待客や観客らから大きなどよめきと拍手が沸き起こっていた。

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