地域との協働を進める四谷中学校が研究発表

最終更新日:2007年9月14日

写真:教室内での研究発表
写真:教室内での研究発表
写真:体育館で行われたシンポジウムの様子
 本日(9月14日)、新宿区立四谷中学校(校長:谷合明雄)は、『都市型コミュニティ構築に向けての学校のあり方-新宿区が推進する都市型コミュニティ構築に向けて-』と題し、研究発表会を行った。

 四谷中学校は、文部科学省のコミュニティ・スクール推進事業調査研究校に指定されて2年目を迎えている。
 区が推進する「都市型コミュニティの構築」も踏まえ、将来も四谷のまちを支えて守っていく郷土への帰属意識の強い「四谷区民」を育成することを大きなねらいとして、地域の人材活用、「四谷学」と名づけた総合的な学習の時間の実践、地域活動への参加などにより、「新宿型コミュニティ・スクール」のあり方について研究を進めてきた。

 研究発表は、同校の飯塚光司教諭とスクール・コーディネーターの酒井ふさ子氏が担当。
 区では、平成16年度から学校と地域をつなぐ役割を担うスクール・コーディネーターを導入し、地域と学校の協働を推進しているが、今回提案された「新宿型コミュニティ・スクール」は、学校の運営にも地域の人々が参画し、協力して四谷に住む子どもたちの教育に当たろうというもの。

 こうした取り組みにより、四谷中学校が到達目標としている「学力保証」と「進路保証」の充実につながるとともに、地域への関心と誇りを育てることにもつながるという。

 続いて行われたシンポジウムでは、東京家政学院中・高等学校長の佐野金吾氏を進行役に、4名のパネリスト(※)が地域社会における学校のあり方などについて思いを語った。

 中山弘子新宿区長は、「地域の教育や子育ての拠点として学校が果たす役割はとても大きく、次の世代を担う子どもたちのために、学校のあり方をみんなで担っていくことが重要です」と、今後の学校や地域の取り組みへの期待を述べた。

 また、研究発表に先立ってゲストティーチャーによる公開授業が行われ、地元の工務店の方によるのこぎりなど木工具の使い方の授業や、地元の方から戦争体験の話を聞く授業などが公開された。

※パネリスト…葉養正明/東京学芸大学教授、高橋秀美/大田区立田園調布中学校長、久保謙維/地域協力者、中山弘子/新宿区長

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