戸塚囃子 ドイツの街に響き渡る

最終更新日:2007年6月27日

写真:ドイツ・ハレ市での路上パフォーマンス
写真:ドイツ・ハレ市での路上パフォーマンス
写真:ドイツ・マルティンルター大学でのワークショップ
 6月14日~17日、ドイツのハレ市でマルティン・ルター大学が開催した「第1回世界民族音楽祭」に戸塚囃子保存会(代表:吉田紘一)が参加した。

 戸塚囃子は、新宿区の無形民俗文化財に指定されている「中間」とよばれるリズムの祭り囃子である。今回は、新宿区教育委員会の推薦を受け、「琴・三味線といった静のイメージとは違う日本の伝統音楽を届けたい。」と、はるばるドイツへ渡った。

 ドイツでは、15日から17日の3日間で、ステージ・路上パフォーマンス・ワークショップを合わせ13ステージをこなした。
 ハレ市の広場で行った路上パフォーマンスには、日本からの珍しい音楽に、毎回100人近くの見物客が集まった。仁羽(にんば)と呼ばれるおかめひょっとこ踊りを見て、思わず小さな女の子が飛び入りし、保存会のメンバーと一緒に踊るシーンもあったという。

 また、マルティン・ルター大学では、学生や市民を対象に行われたワークショップも実施。楽器の紹介や太鼓の打ち方のほか、掛け合いやアドリブ演奏の仕方などの解説を行い、実際に体験をしてもらった。

 今回のメインステージである音楽祭は、17日午後3時からマルティン・ルター大学のホールで行われた。ホールは、400年前に建てられた歴史ある建築物。
 450人ほど入る客席は満杯で、戸塚囃子は5時30分からと8時30分からのステージに出場し、大きな喝采を受けた。観客の関心は高く、終了後行われたワークショップには興味を持った方が大勢参加し、配布した絵葉書にサインを頼まれたりした。

 吉田さんは、「戸塚囃子は、演奏している本人が楽しめる音楽。日本の音楽として、ドイツの方にも楽しんでいただけたという実感を得ました。」保存会のメンバーも「参加して本当によかった。貴重な体験ができた。充実していた。」と語り、ドイツでの体験を生かした今後の活動へ意欲を見せた。

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