障害児の方の放課後活動を支援します「障害児タイムケア事業」を開始

最終更新日:2007年6月10日

写真:開所式のくす玉割り
写真:開所式の看板序幕
写真:中山区長と参加者
 新宿区(区長:中山弘子)は、6月から、障害者自立支援法に基づく地域生活支援事業として、特別支援学校等に通う知的障害児等の小学生~高校生を対象に、放課後や学校休業日(土曜日、春・夏・冬休み等)に日中活動の場を提供する「障害児タイムケア事業」を開始した。
 タイムケア事業を実施する事業者は、社会福祉法人新宿あした会が運営する障害者タイムケア「まいぺーす」(三栄町25、旧三栄町保育園跡)。4月から暫定的に開所し、6月に正式にスタート。今日10日(日)、同施設で開所式が行われた。

 この事業は、知的障害者に居場所を提供するとともに、社会生活のマナーの習得や友人関係等を築くための援助・見守りを行う。また、家族の就労支援や障害者等を日常的に介護している家族の一時的な休息を目的に実施する事業である。
 月~金曜日は放課後~午後7時、土曜日・長期休暇は午前9時~午後7時に開所していて、希望者には学校等から同施設までのお迎えサービスを、そして、行事として、おやつ作り・工作教室・体操教室・音楽教室・パソコン教室など行っている。現在登録は約40名。1日5~6名の児童が利用している。

 今日の開所式は、午前11時から行われた。「まいぺーす」の事業所長黒田岳司さんの司会・進行のもと、社会福祉法人新宿あした会理事長深澤暉一郎さんほかの挨拶の後、利用児による看板除幕、くす玉割りが行われ、会場は大きな拍手に包まれた。
 また、式の途中に中山区長も駆け付け、「まいぺーす」の誕生を祝福した。

 除幕・くす玉割りをした児童のお母さんは「週2、3日利用しています。環境が変わり、子どもの世界が広がりうれしく思います。ここでは子どもは第2の我が家のようにリラックスしているようです」。また、フルタイムで仕事をしていて、週5日利用しているお母さんは「今年中学にあがりました。中学校は学童クラブがなく仕事をやめざるをえないと思っていましたが、ちょうどこの施設ができ助かりました。子どもも、いろんな子どもたちとふれあえる場ができとてもうれしそうです」とそれぞれ話してくれた。
  この施設は、知的障害児の支援の拠点として期待されている。

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