「戸塚囃子」が世界民族音楽祭に参加

最終更新日:2007年6月1日

写真:戸塚囃子「平成17年民俗芸能フェスティバル」より
 新宿区の無形民俗文化財に指定されている「戸塚囃子」が、新宿区教育委員会の推薦を受け、6月14日(木)~17日(日)にドイツのハレ市で開催される「第01回世界民族音楽祭」に参加する。

 戸塚囃子は、水稲荷神社の祭礼で行われる祭囃子で、江戸時代末期に阿佐ヶ谷(杉並区)の横川初五郎が編み出した、田淵流祭囃子の流れを汲むもの。早いテンポの「早間」とゆっくりしたテンポの「大間」の間で、「中間」と呼ばれるテンポのお囃子。昭和初期に途絶えたものを昭和51年に復活。平成2年に新宿区無形民俗文化財に指定された。
 今回の音楽祭は、ドイツのマルティン・ルター大学が、各国の友情を育てるため、世界の音楽を集めて開催するもの。

 戸塚囃子保存会代表の吉田紘一さんは、ドイツでの演奏についての意気込みを「日本の音楽というと、琴・三味線・笛といったもので演奏する「静」のイメージがあるが、中間の戸塚囃子はノリがよく、笛や太鼓同士を掛け合わせたセッションも出来るジャズのような性質も持ち合わせている。こういう伝統音楽が日本にもあることを世界の人に知ってほしいと思った。」と、語ってくれた。
 ドイツでは、「戸塚囃子」を始め、「獅子舞」や「仁羽(にんば:おかめひょっとこ踊り)」など踊りの入った演目を連日披露する予定。また、ストリートでの演奏も行う予定で、その際に外国の方に楽しんでもらおうと、獅子舞の獅子に巻物をくわえさせるなどのパフォーマンスを用意している。

 戸塚囃子の練習は、毎週火曜日午後7時30分~9時に水稲荷神社(西早稲田3-5-43)で行われている。大人の練習の前に小学生の子どもたちへの指導も行っており、子どもたちは、7月29日(日)に日本青年館ホール(霞ヶ丘町7-1)で行われる「第9回全国子ども民俗芸能大会」に出場する。

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