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最終更新日:2007年5月22日

写真:新宿区・第四消防方面合同水防演習
写真:新宿区・第四消防方面合同水防演習
写真:新宿区・第四消防方面合同水防演習
 新宿区(区長:中山弘子)は、5月22日(火)午前9時30分から、都立明治公園霞ヶ丘広場(霞ヶ丘町6)で、東京消防庁第四消防方面本部等とともに「平成19年度新宿区・第四消防方面合同水防演習」を行った。この演習は、台風や集中豪雨の時季を前に関係機関が連携した実践的な演習を実施し、水災に備えることを目的として3年に1度開催される大規模な訓練である。

 当日は、第四消防方面内各消防署、東京消防庁航空隊、第二消防方面本部消防救助機動部隊、四谷・牛込・新宿消防団、国土交通省のほか、四谷地区防災区民組織、災害時支援ボランティアといった区民の方や(株)シミズオクト、国立競技場、東京メトロ四ツ谷駅の自衛消防隊も参加した。

  演習は、集中豪雨により新宿区が災害対策本部を設置したという想定で始まった。まず、町会・住民の方による簡易水防工法が実演された。その後、四谷監視警戒隊が出場し、土のうを積み上げる傍らで新宿区監視警戒班による通行障害物の除去が行われるといった本番さながらの訓練が続いた。消防団や消防小隊が次々と到着し、土のうを作り積み上げていく様子は手早くきびきびとしており、実践そのものだった。
 終盤には、がけ崩れによる家屋倒壊現場が想定され、大型の消防車やはしご車がサイレントともに到着。特別救助隊による救出やクレーン車による大型土のうの運搬などが行われた。また、ヘリコプターが上空にとどまりけが人を救出する場面もあり、会場は緊張した雰囲気になった。
 演習の最初と最後に展示体験コーナーが開設され、演習を見学した新宿区立四谷保育園・信濃町保育園等の園児らが救急車の内部の見学や降雨体験車での体験を行った。降雨体験車から降りてきた園児らは「楽しかった!」「雷も鳴ってたー」「濡れたけどおもしろい~」と口々に叫びながら感想を話してくれた。暴風体験をした区民の方は、「普段の生活では風速25mの風が吹くことはない。災害にあったときに、実際に体験しているとしていないとでは違うと思う。」と話してくれた。

  最後の講評・挨拶で中山区長は水防管理者として「多くの方が日ごろからの訓練の成果を発揮され取り組まれている様子を拝見して、大変心強く感じました。本日の貴重な訓練を通じて、改めて水害の怖さ・恐ろしさを認識するとともに、より実践的な観点からそれぞれが問題意識を共有することが大切なことと考えます。今後も各機関と連携を深め、水害に対する備えをより強固なものとしていけるよう取り組んでまいります。」と述べた。

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新宿区 総務部-危機管理課
危機管理係 電話(5273)4592