帰宅困難者対策訓練および道の防災体感イベント2007を実施

最終更新日:2007年1月17日

東京みちの情報館に向けて徒歩訓練を行う参加者
帰宅困難者支援場所運営訓練の様子
 新宿区(区長:中山弘子)は、「防災とボランティアの日」である今日17日、隣接する千代田区を中心した他区との連携による帰宅困難者対策訓練を実施した。併せて国土交通省と共催し、東京みちの情報館(内藤町)で、帰宅困難者を支援するための運営訓練や、防災に関する各種体験コーナーを設けた「道の防災体感イベント2007」を開催した。
 
 新宿では、平日午後6時に直下型地震が起こった場合、約35万人が帰宅困難者になると言われており、新宿区だけでなく広域的でさまざまな問題が想定される。そこで各自治体間や事業所における対策を検討するため、千代田区を中心とする、新宿区・港区・中央区・文京区・台東区・板橋区の7区が連携し、午前10時から午後4時まで訓練を行った。
 区内では、千代田区で震災に遭った仮想帰宅困難者が徒歩で帰ることを想定した「徒歩帰宅訓練」が行われた。午後1時30分に北の丸公園を出発した約100名の帰宅困難者が四谷見附橋から新宿区内に入り、新宿区職員である帰宅困難者対策班員と合流し、終着地点である東京みちの情報館までを、約2時間かけて歩いた。訓練に参加した千代田区勤務の男性は、震災に遭ったとき実際に歩いて帰れるのか、どういう情報を頼りにしたらいいか少しでも知っておきたかったと語った。
 終着地点の東京みちの情報館では、「帰宅困難者支援場所運営訓練」として、災害用伝言ダイヤル(171)の体験や炊き出しした非常食がふるまわれた。支援体制等の検証や帰宅困難者の問題をとりあげたPRを実施するなど、区はこれらの連携や対策方法についてあがった問題を今後検証していく。
 同敷地内では、訓練と連動した「道と防災体感イベント2007」が行われ、午前中には、区立花園小学校(新宿1―22―1)の児童による消火訓練・煙体験、通報訓練などが行われた。また、阪神・淡路大震災をテーマとした防災落語「ガレキの婚礼」(出演:三遊亭京楽)や防災バネル・災害写真の展示、起震車による地震体験など実施され、災害時における防災の重要性を啓発した。

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