(音声読み上げ用)シリーズ1 みんなが参加しやすい防災訓練―災害に備えてみんなでできること―

最終更新日:2015年4月20日

このページは、「音声読み上げ用」に作成しています。そのため、本ガイドブックの印刷物とは、文章の表示や表現などが異なっている部分があります。

シリーズ1 みんなが参加しやすい防災訓練―災害に備えてみんなでできること―

ユニバーサルデザイン ガイドブック シリーズ1
タイトル「みんなが参加しやすい防災訓練」
サブタイトル「災害に備えて みんなで できること」

表紙
地域の防災訓練の風景のイラストが描かれています。
消火器訓練をしていたり、炊き出しコーナーでは大きなお鍋でお湯を沸かし、アルファ米などをパックに詰めている風景です。
参加している人たちもたくさんおり、代表的な人としては、子ども、カートを押しているおばあちゃん、白杖を持っている男性や、車いす使用者、外国人がいます。

左下には「ユニバーサルデザイン(UD)とは…。年齢、性別、国籍、能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう生活環境その他の環境を作り上げることです。」という吹き出しがあります。
また、右下には音声コード(SPコード)があります。
音声コードの左側には「右のコードは目が不自由な人などへの情報提供に役立てられている音声コードです。横の切欠きは、音声コードの位置を示します。」と説明が書かれています。


2ページ目。
災害はいつ発生するかわかりません!災害に備え、新宿区では“防災訓練”を実施しています。(防災訓練の情報は新宿区のホームページで確認できます)

お互いに命を守り、被害を減らすためには、日頃から防災訓練にみんなが参加することが重要です。
災害が発生してからでは遅いのです。
災害時、自分も怪我をするかもしれません。

まちには、高齢の人、車いすの人、目が不自由な人、耳が不自由な人、外国人、子ども、妊娠中の人、子ども連れの人、怪我をした人などさまざまな人が住んでいます。また、外見では障害が分からない人もいます。

防災訓練では、みんなが参加できるように、さまざまな人のことを考え、できることから始めてみましょう!
これがユニバーサルデザインへの一歩です!

この冊子では、どんな配慮があると安心なのかまとめています。


3ページ目。
まちのさまざまな人。
目が不自由な人。
・文字が見えない人や見えにくい人がいるので、書いてある内容は読み上げてもらうと助かります。
・紙などに記入する場合は、代わりに記入してもらうと助かります。

小さな子ども連れの人
・子どもと手を繋いでいるので、手がふさがっていることが多いです。
・子どもから目が離せないため、声をかけてもらうと助かります。

耳が不自由な人。
・聞こえない人や聞こえにくい人は文字を書いて伝えてもらえると助かります。
・口の動きから話している内容を読み取ることができる人もいるので、正面を向き、口をハッキリと動かして話してもらうと助かります。

車いすの人。
・段差にスロープを設けるなど、段差をなくしてもらうと助かります。
・段差のないルートを表示してもらえると、迷わず移動できます。
・車いすで入れるトイレがあると安心です。

外国人。
・文字だけでなく、イラストなどを使って説明してもらえるとわかりやすいです。

子ども。
・危険な場所などには文字やイラストでの説明や注意喚起があると助かります。

高齢の人。
・段差に気が付きにくいので、印がついていると安心です。
・小さな文字は読みにくいので大きな文字で書いてもらうと助かります。


4ページ目と5ページ目。
防災訓練に参加してこんなことに気が付きました!!
(さまざまな人に体験してもらうことが大切です)

放水訓練/消火器訓練。
・ホールや消火器の使い方を覚え、実際に消火体験します。
・力が弱い人にはサポートがあると嬉しいです。

応急救護訓練。
・AEDの操作や担架の使い方を体験します。
・手話通訳者がいると助かります。
・目が不自由な人には状況の説明があると助かります。
・和室にシートを敷くと、車いすの人も見学できます。

マンホールトイレ/仮設トイレの見学。
・災害時にマンホールの上に簡易なトイレ設備を設けたものです。車いすの人が使える大型の仮設トイレもあります。
・これらの設備は避難所(学校など)や公園にも配備されています。
・車いすから便器へ乗り移る体験ができると良いです。

煙体験訓練。
・視界が悪く、地面に近いほど煙が少ないことを体験します。

起震車訓練。
・過去の大地震の揺れを疑似体験します。
・地震を知らない外国人にも体験してもらいたいです。

炊き出しと配食。
・バーナーを設置し、沸かしたお湯を使ってアルファ米を調理します。
・火の近くに子どもが近づかないような工夫があれば安心です。
・いつ、どこで配食するのか、呼びかけと文字で案内があると安心です。


コラム1。子どもたちの避難訓練。
0から3歳までを中心とした子どもたちが、お母さんやお父さんと一緒に避難場所になっている近くの公園まで避難する訓練をしています。また、避難訓練の感想を話し合うことで、自宅での対策を思い出してもらっています。


6ページ目と7ページ目。
防災訓練の時にこんな配慮があれば災害時にも安心です。
(災害に備え、日頃の防災訓練の時から準備しよう)

ポイント1。積極的に声をかけて、顔見知りができると安心です。
・日頃からのコミュニケーションが大切です。
・必要な配慮を知っていれば、いざという時に役立ちます。

ポイント2。お手伝いの内容は本人に確認することが大切です。
・高齢の人や怪我をした人、妊娠中の人など、困っている人を見かけたら、声をかけることが大切です。

ポイント3。受付や訓練会場では筆談も役立ちます。
・耳が不自由な人には、伝えたいことを紙に書くなど、“筆談”で対応します。紙とペンを用意しておきましょう。

チャレンジ「筆談体験」
スタッフが話している内容や説明を紙に書いて伝えてみましょう。筆談では要点のみを簡単に書きます。

ポイント4。説明内容はイラストで伝えると有効です。
・外国人、子ども、耳が不自由な人にはイラストで説明するとわかりやすいです。

ポイント5。訓練の内容は言葉での説明が大切です。
・目が不自由な人には、訓練の内容やまわりの状況を言葉で説明します。例えば「この先に段差があります」
・配布されている資料に書かれている内容について読み上げ、情報を伝えます。

ポイント6。段差は板1枚で解消できます。
・車いすの人にとって、小さな段差でも進めなくなるため、スロープ(仮設でも良い)を設置します。
・会場全体で、段差がなくスムーズに通行できるルート(バリアフリールート)を案内します。

チャレンジ「車いす体験」
高齢の人や怪我をした人も車いすを使うので、会場の様々なルートを歩いてみましょう。

ポイント7。視線の高さに配慮して案内します。
・視線が低い子どもや車いすの人でも見やすい高さや位置に案内板や案内の紙を貼る工夫をします。
・遠くからでもわかるように大きな文字やイラストで書きます。

コラム2。手話通訳者の派遣。
耳が不自由な人の中には手話を使用する人がいます。災害発生時、新宿区内の4か所の避難所には手話通訳者が駆けつけることになっています。また、手話通訳者が参加する防災訓練も実施しています。


裏表紙。
上半分には「あなたの街の避難場所、避難所」として、新宿区の地図が描かれています。

真ん中には用語の説明があります。
避難場所とは。
大規模な延焼火災やその他の危険から身を守るために避難する場所です。主に大規模な公園や緑地などです。

避難所とは。
住む家を失った人や、家で生活ができなくなった人の一時的な生活の場所です。主に区立の小中学校に開設されます。

二次避難所(福祉避難所)とは。
高齢者、障害者、乳幼児親子、妊婦などの特別な配慮を必要とする方々を対象に開設される避難所のことです。


編集・発行。新宿区 都市計画部 都市計画課。
〒160-8484 新宿区歌舞伎町1-4-1
電話03-5273-3527
ファクシミリ03-3209-9227
編集協力。新宿区 区長室 危機管理課。
デザイン。株式会社アークポイント、有限会社レゾナ
イラスト。白玉社 杉野悦子

平成27年1月

以上。

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