(音声読み上げ用)ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン〈資料編〉

最終更新日:2011年10月19日

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〈資料編-2〉

・用語の説明

◆101ページです。
【用語の説明のページです。あ 行、か 行のように、行ごとに分けられています。】

あ 行
●ICT (Information Communication Technologyの略):
 情報・通信に関連する技術一般の総称で、従来頻繁に用いられてきた「IT」とほぼ同様の意味で用いられるもの。ITの「情報」に加えて「コミュニケーション」(共同)性が具体的に表現されている点に特徴がある。
●エスコートゾーン:
 視覚障害者用横断帯といわれ、横断歩道の中央部に視覚障害者が認知できる突起を設け、横断歩道内を安全にまっすぐ進めるようにするもの。
●NPO (Non-profit Organizationの略、民間非営利組織):
 行政や民間企業に属さず、社会的に必要な公益的活動をする民間の非営利組織のこと。福祉やまちづくり、環境、国際協力などの社会的な課題に、市民が主体的に取り組んでいる組織をいう。国や都道府県から、特定非営利活動促進法、(一般的にはNPO法と略される)、に基づく認証を得た団体は法人格を有する。
●エリアマネジメント:
 地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者等による主体的な取組。
●オストメイト:
 直腸がんやぼうこうがんなどが原因で臓器に機能障害(内部障害のひとつ)を負い、手術によって人工的に腹部へ人工肛門や人工膀胱の排泄口、(ギリシャ語でストーマといいます。) を設けた人。国内のオストメイトは約20万~30万人といわれている。
●オープンカフェ:
 公道にパラソル、テーブル、椅子などを並べ営業する形態の喫茶店。区内では平成17年度からモア4番街でオープンカフェの社会実験を行っている。
●オープンスペース:
 公園・広場・道路・河川・樹林地・農地など、建築物によって覆われていない土地の総称。加えて、宅地内における広場や歩行空間、植栽地として整備された空間や建築物間の空地などをさす。
●音声コード:
 視覚障害のある方は必ずしも点字を読めるわけではなく、多くの方は主に音声や拡大文字によって情報を得ている。音声コードは、紙媒体に掲載された印刷情報をデジタル情報に変えるための二次元のバーコードであり、活字文書読み上げ装置を使って音声化することができる。
 代表的な音声コードにはSPコード等があり、読み上げ装置としてはテルミー、スピーチオ等がある。

か 行
●カーシェアリング:
 1台の自動車を複数の会員が共同で利用する自動車の利用形態。利用者は自ら自動車を所有せず、管理団体の会員となり、必要な時にその団体の自動車を借りる。
●帰宅困難者:
 事業所や学校等に通勤、通学又は買い物その他の理由により来店、もしくは来所する者等で、大地震等の災害時に交通機関の運行が停止したことにより、徒歩で帰宅することが困難となり、保護が必要となる者。
●緊急輸送道路:
 地震直後から発生する緊急輸送を円滑に行うため、高速自動車国道、一般国道、およびこれらを連絡する幹線道路と、知事が指定する防災拠点を相互に連絡する道路をいう。
●公開空地:
 建築物の敷地内の空地のうち、日常一般に不特定の人々に公開される通路や広場等の空間をいう。
●心のバリアフリー:
 障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足などからくる、「こころの障壁(バリア)」を無くし、社会の中で障害があることによる不利益を受けることなく、障害がある人もない人も共に生活できる社会を実現していくこと。
●コンシェルジュ:
 利用者のさまざまな求めに応じて、まちや施設の案内、施設利用の支援などをする人。
●コミュニティゾーン:
 歩行者の通行を優先すべき住宅地などにおいて、自動車の速度規制や通過車両の進入の抑制、歩行者と車両の分離などにより、歩行者が安全に通行できる環境づくりをめざす区域。

さ 行
●シームレス:
 継ぎ目のないこと。本ガイドラインでは、まちを移動したり利用する際や、まちの情報を収集する際に連続性が確保されていること。
●色覚障害:
 色の見え方・感じ方が、一般とは異なっている状態。特に赤と緑、オレンジと黄緑、緑と茶、青と紫等が混同しやすい。日本人では男性の20人に1人、女性の500人に1人といわれており、日本全体では300万人以上とされている。 106ページに色覚障害の解説などがあります。
●社会実験:
 地域に大きな影響を与える可能性が高い新しい施策の導入に先立ち、本格的に導入するか否かの判断材料を得るため、場所と時間を限定して施策を試行(実験)し、関係者が実際に体験しながら施策の評価を行うもの。
●スパイラルアップ:
 施策の計画、(Plan)、実施、(Do)、見直し、(Check)、改善、(Action)の各段階において、関係者の参画を図り、段階的・継続的な発展を目指していくこと。

た 行
●だれでもトイレ:
 ユニバーサルデザインの考えに基づき、車いす使用者、高齢者、妊娠中の人、子ども連れの人等、だれもが円滑に利用することのできる便所、カッコ個室)の呼称。 105頁にだれでもトイレの平面図等の解説があります。
●地区計画:
 都市計画法に基づき比較的小規模の地区を対象に、建築物の形態、公共施設の配置などを定め、その地区にふさわしい良好な環境を整備、保全するための計画。
●地区内残留地区:
 市街地大火が発生しない地区で、火災が発生しても地区内の近い距離、(一区画程度)に退避すれば安全を確保でき、広域的な避難をする必要がないところについて東京都が指定した地区。

な 行
●ノーマライゼーション:
 障害者と健常者とは、お互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるとする考え方。また、それに向けた運動や施策なども含まれる。

は 行
●パークアンド バスライド:
 最寄り駅まで自動車でアクセスし、駅に近接した駐車場に駐車して、公共交通機関であるバスに乗り換えて、目的地まで移動する方法のこと。
●バリアフリー:
 障害者や高齢者にとって、移動の妨げとなる駅や道路の段差などの障害(=バリア)や、日常生活の妨げとなる制度や人のこころなどの障害(=バリア)をなくすこと。
●ヒートアイランド現象:
 人口集中による大量の熱の放出、都市化によるコンクリートやアスファルトなどの人工物の増加、自動車やエアコンなどによる人工的な排熱の増加および自然空間の減少により、地表面での熱吸収が行われずに、都市部に熱が溜まる現象で、自然の気候とは異なった都市部特有の局地的な気象。都市部において、郊外部よりも気温が高くなり、等温線を描くと都市部が島の形に似ることから、この名称が付けられている。
●ピクトグラム:
 表現対象を視覚イメージとして抽象化し、文字以外のシンプルな図記号によって表したもの。一見してその表現内容を理解できることから、優れた情報提供手段となっている。国際的に通用する標準案内用 図記号は一部JIS化されている。 107頁にピクトグラムの例示と解説があります。
●ペデストリアンデッキ:
 歩行者通路と車道を高架等で分離した、駅前広場等に設置される立体式の歩行者専用の通路。立体的に分離することにより、歩行者の安全、快適性の確保と自動車交通の円滑化が図られる。
●歩道状空地:
 建築物の敷地内の空地のうち、日常一般に不特定の人々に公開される通路や、広場等の空間を公開空地というが、公開空地のうち、前面道路に沿って設ける歩行者用の空地および当該空地に沿って設けるしゅうけい施設をいう。

ま 行
●木造密集市街地:
 木造住宅を中心とした老朽住宅等が密集し、かつ、道路、公園等の公共施設等の整備が十分でないため、住環境の改善が必要な地域。
●モビリティマネジメント:
 当該の地域や都市を、「過度に自動車に頼る状態」から、「公共交通や徒歩などを含めた多様な交通手段を適度に利用する状態」へと少しずつ変えていく一連の取組を意味するもの。「環境や健康などに配慮した交通行動を、大規模、かつ、個別的に呼びかけていくコミュニケーション施策」を中心として、一人ひとりの住民や、一つ一つの職場組織等に働きかけ、自発的な行動の転換を促していく点が特徴である。

や 行
●ユーザーエキスパート:
 自分自身や近親者が障害を持っている等の理由で、バリアフリーに詳しい個人やグループ。
●ユビキタス:
 ラテン語で、「至る所に存在する」という意味を持ち、あらゆる情報機器がネットワークで結ばれ、誰もがいつでもどこでも安全に情報をやりとりできる環境。

ら 行
●録音図書:
 視覚障害のある方は必ずしも点字を読めるわけではなく、多くの方は主に音声や拡大文字によって情報を得ている。録音図書は、書籍の内容を音声に変える音訳をして、CDやカセットテープに録音したもの。代表的な録音図書にカセットテープ版、CDを媒体としたDAISY版などがあり、再生装置として、プレクストークなどがある。

◆105頁は、だれでもトイレの解説です。
 車いす使用者、高齢者、妊婦、子ども連れの人等が外出した時に、困ることのひとつは、トイレの利用です。
 だれでもトイレは、ユニバーサルデザインの考えに基づき、車いす使用者、高齢者、妊娠中の人、子ども連れの人等、だれもが円滑に利用することのできる便所、カッコ個室)です。広いスペースの個室に、手すり、オストメイト設備、ベビーチェア、ベビーベッドなどを設けるなど、だれもが便所を快適に利用できるような配慮が必要です。 また、快適に利用できるような適切な維持管理、利用者の適切なルールやマナーの普及啓発、案内標識の設置等の、わかりやすいトイレ表示が重要です。
 だれでもトイレの図の出典は、公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン、バリアフリー整備ガイドライン (旅客施設編)平成19年7月 国土交通省 です。
 便所に設置される付帯設備のピクトグラムの表示例の出典は、東京都福祉のまちづくり条例 施設整備マニュアルです。

◆107頁です
このページは、色覚障害の解説です。

 色の感じ方が一般と異なる方のなかで一番多いのが、いわゆる色弱者です (色覚異常・色盲・色弱・色覚障害・色覚特性とも称されます)。日本では男性の20人に1人、女性の500人に1人、日本全体では300万人以上いるとされています。これらの方は、視力、(目の分解能)は普通と変わらず細かいものまで十分見えますが、一部の色の組み合わせについて、一般の方と見え方が異なります。
○図1は、色覚障害でない方と色覚障害の方の色の見え方の比較図、が入っています。
○図2は、読みやすい色の組み合わせ、の例示が入っています。
○図3は、読みにくい色の組み合わ、の例示が入っています。
 図の出典は、東京都福祉のまちづくり条例 施設整備マニュアル (平成21年3月/東京都) です。

◆108頁です。
このページは標準案内用 図記号の解説です。案内用 図記号はピクトグラムともいいます。

 不特定多数の人が出入りする交通施設、観光施設、スポーツ施設、商業施設等に使用される案内用 図記号、(ピクトグラム)は、一見してその表現内容を理解できることから、文字表示に比べて優れた情報提供手段です。 案内用 図記号の充実、統一化のために、案内用 図記号の標準が定められ、一部がJIS化されています。
<標準案内用 図記号の例 (JIS Z 8210:2002抜粋)>
 このページには、JISに定められた標準案内用 図記号のうちの一部を掲載しています。詳細およびこの他の図記号については、一般用 図記号検討委員会の、「標準案内用 図記号ガイドライン」を参照してください。
(交通エコロジー・モビリティー財団のホームページからダウンロードできます。)
 ピクトグラムの例の出典は、東京都福祉のまちづくり条例 施設整備マニュアル (平成21年3月/東京都) です。

「ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン」は終わりです。
発行 2011年 (平成23年) 3月
編集・発行 新宿区都市計画部都市計画課
      東京都新宿区歌舞伎町1-4-1
      電話 03-5273-3527(直通)

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3843 FAX 03-3209-9227

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