(音声読み上げ用)ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン 3-2-3-2

最終更新日:2012年3月9日

基本目標3 誰もが安心できる都市空間づくり-2

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基本目標3 「誰もが安心できる都市空間づくり」に関する 取組11は、
公共施設と民間施設の連携により、まちを歩くことの安心感を高める 《民間のトイレやエレベーター活用による都市空間のシームレス化》です。
高齢者や車いす使用者、子ども連れの人などは、外出の際のトイレの利用に不安を感じています。また、観光客や外国人などにとっても、まちを歩く時に、だれもが自由に使えるトイレが使いやすい場所にあることで、安心して行動することができます。
さまざまな人々がまちを安心して歩けるために、大規模施設などのトイレや休憩スペース、授乳施設、エレベーター等を利用できるようにし、まちの機能を高める必要があります。
【タイトル】
取組11 《民間のトイレやエレベーター活用による都市空間のシームレス化》に関する◆まちの現状と課題
○高齢者や障害者、子ども連れの人などが 外出時に安心して使えるトイレや授乳施設の場所が 把握しにくい状況です。
○トイレの配置や案内など 利用しやすさへの配慮が十分ではありません。
○地上と地下街などの上下の移動の負担を軽減するためのエレベーターなどが十分ではありません。
以下に具体例をあげて説明します。
【現状1】 ○場所が把握されていない「ダレデモトイレ」
新宿区内の車いす対応トイレは、公衆トイレ、公園内トイレ、公共施設内トイレがあります。
この他にも、百貨店等の大規模な建築物などでは、東京都福祉のまちづくり条例などで 設置が義務づけられている多機能トイレが多く整備されてきていますが、その情報提供が不十分な場合があります。そのため、新宿区では車いすトイレのある場所の情報提供として「分布地図」を作成し、配布しています。 [新宿やさしいまちガイドブック]
【現状2】 ○利用しやすい場所にない「ダレデモトイレ」
ダレデモトイレが設置されている施設でも、入口から遠く、わかりにくい場所に設置されている場合があり、あまり利用されていないことがあります。
(写真の説明) ダレデモトイレの写真が入っています。使いやすく設計された「ダレデモトイレ」でも 入口から遠く 利用しにくい場合にあり、あまり利用されていない場合があります。 (写真の説明は終りです。)
【現状3】 ○災害時のトイレ利用
学校やオフィス等、普段は限られた人が利用するトイレであっても、災害時には一時避難場所として 高齢者や障害者が集まり 利用する可能性がありますが、さまざまな人々の利用を考慮した配置や設備になっていない場合があります。

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【タイトル】
取組11 《民間のトイレやエレベーター活用による都市空間のシームレス化》に関する◆望まれるまちの姿 (課題を解決するための取組の方向性)
○さまざまな人々が安心して外出できるよう、まちのなかでの ダレデモトイレや授乳施設の充実
○さまざまな人々が利用しやすい、トイレの配置や案内
○民間の協力を得て、トイレやエレベーター等の利用を可能とし、まちを歩く安心感と利便性を向上
以下に具体例をあげて説明します。
【改善の提案1】 ○安心して外出できるよう、「ダレデモトイレ」の密度を高めるために
公共施設や民間の協力を得て、まちのなかで利用したいときに 容易に使えるトイレを充実する必要があります。高齢者等が容易に利用できることを考えて、駅周辺では200m程度の間隔で立地しているようにし、マップなどにより 利用可能な「ダレデモトイレ」の情報を提供する必要があります。
(図の説明) 公共施設や公園のトイレと民間施設のトイレを利用できるようにするため、まちなかに200mの間隔でトイレを配置する計画例として、計画の基本図が入っています。「ダレデモトイレ」等を適切に配備することで、誰でもがまちなかで容易にトイレを利用できるようになり、安心して外出できるようになります。 (図の説明は終りです。)
【改善の提案2】 ○民間のトイレの活用や利用しやすい場所への設置を推進するために
「ダレデモトイレ」を設置する際は、さまざまな人の利用に配慮したつくりや設備、配置としておくことが必要です。道路や出入口から近い場所に設置するとともに、わかりやすい案内誘導表示により、その建築物の利用者だけでなく、だれもが利用できるような配慮が必要です。
(写真の説明) トイレのある場所を示す案内板の写真が入っています。建物の出入口のそばに案内を設置することで、外からでも利用しやくなります。[出典: 生活者の視点に立ったトイレ整備の指針/ 東京都福祉のまちづくり推進協議会・ 東京都福祉保健局] (写真の説明は終りです。)
【改善の提案3】 ○民間施設のエレベーター等の活用を推進するために
地下街や歩行者デッキと接続する建築物では、建築物内のエレベーターやエスカレーターを一般に利用できるようにし、高齢者や障害者、子ども連れの人などが上下の移動をスムースに行えるように配慮することが必要です。
(図と写真の説明) 地下街につながった建物での配慮事項に関するイラストと写真が入っています。地下街に直結したビルでは、エレベーターを一般に利用できるようにすることで、誰でもが上下の移動できるようになり、利便性が高まります。 (図と写真の説明は終りです。)
以下は、□まちをよりよくするための取組例です。
【例1】 だれでもトイレの情報提供
新宿区では、「車いすトイレマップ」や「新宿やさしいまちガイドブック」、「子育てバリアフリーマップ」などにより トイレなどの情報を提供し、外出時の安心感を高めています。
【例2】 子どもを連れた外出時に役立つ情報の提供
新宿区では、外出時に利用可能な授乳スペースやベビーチェアなどがある区有施設の情報や、便利な設備やサービスのある店舗等を「子育て応援ショップ」として登録 紹介することで、子どもを連れた外出時の安心感の向上を図っています。
(図の説明) 子育て応援ショップのステッカーが入っています。このステッカーが貼られた店舗などでは、子どもを連れた方々の 外出時に便利な設備やサービスが受けられるので、このような店舗などが増えると、子供連れでも安心して外出することができます。 (図の説明は終りです。)
【取組11の説明を終わります】

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基本目標3 「誰もが安心できる都市空間づくり」に関する 取組12は、
防犯に配慮した都市空間の改善を行い、まちの防犯力を高める 《防犯性の高い都市環境の形成》です。
まちの中で、通行する人の死角となる 見えにくい部分をなくすなど、防犯に配慮した都市空間の整備、改善を行うとともに、地域の防犯力を高めるような取組を推進するなど、暮らす人、訪れる人が安心して活動できる環境づくりが必要です。
【タイトル】
取組12 《防犯性の高い都市環境の形成》に関する◆まちの現状と課題
○さまざまな来街者や観光客が訪れる繁華街では、安心してまちを楽しむための対策が求められています。
○住宅地などの生活空間では、ハード面・ソフト面から犯罪に対する安全性の向上が課題となっています。
以下に具体例をあげて説明します。
【現状1】 ○繁華街での防犯性の向上
繁華街でも、路地裏などでは人目につかない場所もあり、また、さまざまな人々が訪れ 匿名性が高いことから、犯罪の発生を抑制する方策が必要となっています。
(写真1の説明) 歌舞伎町の防犯カメラを設置した場所の写真が入っています。まちなかに防犯カメラを設置して 監視性を持たせることで防犯性を高めています。
(写真2の説明) 多くの人が訪れている歌舞伎町一番街の写真が入っています。多くの人が訪れ にぎわいを見せる日本一の繁華街 歌舞伎町では、犯罪の発生を抑制する方策が必要になっています。
(写真3の説明) 個性ある飲食店が建ち並ぶ繁華街の写真が入っています。 (写真の説明は終りです。) (写真の説明は終りです。)
【現状2】 ○生活領域での安全性の確保
住宅地では、見通しがきかない通りや 夜間の照明も少ない場所など、まちの死角が多くあります。
(写真1の説明)人通りが少なく、街路灯も少ない住宅地の写真が入っています。このような場所では不安を感じることがあります。
(写真2の説明) 青空駐車場の写真が入っています。青空駐車場は、塀や自動車などにより 死角をつくっている場合があり、防犯上好ましくない場所になっている場合があります。 (写真の説明は終りです。)
【現状3】 ○地域主体の防犯まちづくり
新宿区では、地域の安全を守るために区内各地域で積極的に活動している団体を、安全推進地域活動団体として指定しています。平成23年1月末現在、重点地区指定団体 71団体、防犯ボランティアグループ 40団体 があります。
西落合周辺は、地域での防犯活動を積極的に実施しているエリアの一つです。掲示板や看板での情報発信をはじめ、私道への街灯設置と管理、自主防犯パトロール、防災訓練等を区民と行政が一体となって積極的に実施しています。 このように地域の力で、地域の防犯力を高める取組も必要です。
(写真の説明) 地域主体で防犯活動を実施しているまちの写真が入っています。新宿区西落合では、「防犯のまち 西落合」というスローガンを掲げて、地域が主体となって防犯活動を行なっています。 (写真の説明は終りです。)

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【タイトル】
取組12 《防犯性の高い都市環境の形成》に関する◆望まれるまちの姿 (課題を解決するための取組の方向性)
○防犯に配慮した道路等の都市空間の改善による、繁華街の防犯性の向上
○通行する人の死角となる 見えにくい部分をなくすなど、安心して暮らせる生活環境の整備
以下に具体例をあげて説明します。
【改善の提案】 ○繁華街の防犯性を高めるために
繁華街の見通しや明るさの確保、防犯カメラの設置などの対策により、訪れるさまざまな人々が安心できる環境の整備を進める必要があります。また、都心居住の推進や昼夜間店舗の混在を誘導するとともに、裏通りへの開口部の設置誘導や美化、ライトアップなど、にぎわいの誘導を進め、防犯性が高く より魅力的な繁華街の形成を目指す必要があります。
(イラストの説明) 安全で安心なまちをイメージしたイラストが入っています。安心感を増すための方法として、防犯カメラの設置による監視性の補完や、見通しの確保、店舗等からの人の目の確保、環境美化などにより 犯罪者が近づきにくくなり、安全で安心な街にすることができます。 [出典: 安全で安心なまちづくり/ 防犯まちづくり関係省庁協議会] (イラストの説明は終りです。)
(写真の説明) ショーウインドウに照らされた夜の商店街の写真が入っています。営業終了後の夜の商店街等でも、ショーウインドウの照明を点灯させて 明るさを確保することで、歩行者の安心感を高めることができます。 (写真の説明は終りです。)
【改善の提案】 ○地域の人が安心して暮らせる生活環境整備を推進するために
住宅地等では、建築物の建替えなどにあわせた 道路の見通し確保やブロック塀の解消、夜間の照明の確保、地域と協働での 道路の緑化や清掃などの 防犯性を高める取組を進める必要があります。
(写真1の説明) 道路沿いを生垣にした住宅の写真が入っています。道路沿いにブロック塀を設置しないで生垣にすることは、侵入者に足場を与えず、また見通しの確保ができることで、有効な防犯対策になります。
(写真2の説明) 夜間の住宅地の写真が入っています。街路灯の少ない住宅地などでは、夜間に門灯や玄関灯を点灯させておく協定等を結ぶことで、むらのない明るさを確保することができ、安全で安心なまちの環境を作ることができます。 (神戸市の例) [出典: 安全で安心なまちづくり/ 防犯まちづくり関係省庁協議会]
(イラストの説明) 建物の共同建替えにより環境を改善できることをイラストで示しています。角地の建築物の共同化により、壁面を後退させ、街区の見通しを確保することで、安全性や環境の向上を図ることができます[出典: 安全で安心なまちづくり/ 防犯まちづくり関係省庁協議会] (写真とイラストの説明は終りです。)
【改善の提案】 ○まちをよりよくするための取組例
歌舞伎町地区では、「歌舞伎町ルネッサンス憲章」を定め、環境美化や安心安全対策などのクリーン作戦プロジェクトをはじめ、文化の創造 発信や 地域活性化に向けた取組を進めている。
(写真の説明) 歌舞伎町クリーン作戦の写真が入っています。地元、事業者、行政、ボランティア等の協働による路上清掃を定期的に実施し、環境美化と 安心安全なまちづくりを進めています。
以下は、□まちをよりよくするための取組例です。 (写真の説明は終りです。)
【取組例】 地域や子どもたちの安全を守るために
●新宿区では、防犯パトロール等を自主的に行っている地域団体等に対して、パトロール用ベスト等の 防犯資器材の提供などを行っています。
●しんじゅく安全・安心情報ネットでは、地域の安全を守るため、事件情報や不審者情報をメールで配信しています。
(パソコンのURL)
https://www.anshin-shinjuku.jp/Community/
(携帯電話のURL)
https://www.anshin-shinjuku.jp/Community/mobile
●ピーポ110ばんのいえでは、「ピーポくん」のシールを玄関口に貼り、子どもが危険に直面したときに、安心して助けを求められる家であることを表示しています。
【参考】 防犯環境設計の説明です。
繁華街でも 路地裏などには 人目につかない場所もあり、また、さまざまな人々が訪れることから、犯罪の発生を抑制する方策が必要となっています。犯罪に対する恐怖を取り除いたり、犯罪を助長する要因を除去したりする取組に、防犯環境設計があります。
《防犯環境設計の4方針》
●被害対象の強化・ 回避
犯罪の誘発要因を除去し、対象物を強化し、被害対象とならないようにする。例としては、高性能の錠や窓ガラスなどを使うこと などがあげられます。
●接近の制御
犯罪を企てている者が 被害対象者や物に近づきにくくする。例としては、歩車道を分離する、侵入の足場となる物を除去する などがあげられます。
●領域性の強化
領域を明確にし、部外者が侵入しにくい環境をつくる。 例としては、街路の沿道を花で飾ること などがあげられます。
●監視性の確保
多くの人の目が届くよう、見通しを確保する。例としては、防犯灯をつける、視界を遮らない植栽、柵を用いる などがあげられます。

【取組12の説明を終わります】

【基本目標3の「誰もが安心できる都市空間づくり」の説明は終わりです。】

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本ページに関するお問い合わせ

新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3843 FAX 03-3209-9227

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