新宿区自治フォーラム2024『行動経済学「ナッジ」を使ったアプローチ~「エッジ」が効いた健康づくり~』

最終更新日:2024年3月22日

 新宿自治創造研究所は、令和6年3月16日(土)午後、新宿区自治フォーラム2024『行動経済学「ナッジ」を使ったアプローチ~「エッジ」が効いた健康づくり~』をWebオンライン配信(Zoomウェビナー)で開催しました(事前申込者66名、当日平均参加者数 約50名)。

 フォーラムでは、吉住区長の挨拶の後、総合政策部企画政策課から、「新宿区自治基本条例の推進について」をテーマに、新宿区自治基本条例に関する内容などを紹介をしました。その後、新宿自治創造研究所から、研究所の令和5年度の研究活動報告として『行動経済学「ナッジ」に関する研究について』をテーマに、ナッジを活用した先進事例の紹介や新宿区におけるナッジを活用した連携研究の取組内容などの報告をしました。
福田氏の講演の様子基調講演の様子
 次に、第1部基調講演は、帝京大学大学院公衆衛生学研究科教授・研究科長の福田 吉治 先生から、『行動経済学「ナッジ理論」と健康づくりへの活用』をテーマに、講演していただきました。
 福田先生は、次の3つの項目に分け、事例を踏まえながらご紹介くださいました。
(1)「行動経済学とナッジとは」
  ~意思決定の二重のプロセス、健康行動におけるナッジの意義 など
(2)「行動経済学とナッジの基本的考え方」
  ~行動経済学の主な理論、ナッジの枠組み など
(3)「行動経済学とナッジの応用の実際」
  ~自治体でのナッジ応用例、健康行動を選択・改善させるレベル(概念) など

 行動経済学とナッジの基礎(理論)をはじめ、日々の暮らしのなかで身近にあるナッジの事例など、ナッジの考え方や健康づくりへの活用につながるヒントとなり、とても参考となる内容でした。
 基調講演の後、『行動経済学「ナッジ」を使ったアプローチ~「エッジ」が効いた健康づくり~』をテーマに、第2部パネル・ディスカッションを行いました。パネリストには、基調講演者の福田先生をはじめ、慶應義塾大学看護医療学部准教授の小池 智子 氏、地域活性コンサルタント REGIONAT主宰の高橋 恒夫 氏と「ナッジ」を活用した実践活用や研究活動に関わる方々をお招きし、新宿自治創造研究所の政策形成アドバイザーの 牧瀬 稔 氏がコーディネーターを務めました。
 パネル・ディスカッションでは、パネリストそれぞれが自身の日々の活動内容の紹介を行った後、行動経済学「ナッジ」の活用方法から、日々の暮らしや身近な課題に対して、どのように活用していくのか、また他自治体の事例や他分野での事例研究を踏まえ、健康づくり活動における現状や課題などについて議論しました。
 パネリストの方々は、それぞれの活動での実体験を基に、熱い想いを語り合い、大変充実した内容となりました。オンラインでの質問に対しても、パネリスト同士で話し合い、活発な意見交換がされました。
パネルディスカッションの様子パネル・ディスカッションの様子
 最後に、パネル・ディスカッションの総括として、健康づくり分野においてはナッジの成果(効果)が出やすい分野であることや、様々な分野での課題解決にあたり、現状分析をしっかりと行った上で、手段(選択肢)の一つとしてナッジを積極的に活用していくことが重要であるとコーディネーターの牧瀬 氏からコメントがあり、閉会となりました。

 なお、当日の質疑応答の時間で、お答えできなかった内容に対する回答を以下のとおり掲載します。

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