新宿区自治フォーラム2014『変わりゆく地域社会における人や地域とのつながり』

最終更新日:2014年4月10日

新宿自治創造研究所は、平成26年3月22日(土)午後、新宿区自治フォーラム2014「変わりゆく地域社会における人や地域とのつながり」を新宿文化センター小ホールで開催しました(参加者95名)。
フォーラムでは、中山区長の挨拶の後、宮端研究所副所長が平成25年度の研究成果である「新宿区の単身世帯の特徴」について研究所レポートにより報告し、次いで、平井企画政策課長が区民意識調査結果を基に「新宿区の自治の推進」について報告しました。
次に、研究所アドバイザーであり家族社会学、青年社会学の専門家である宮本みち子放送大学教授が、「単身化する社会が問いかけるもの」をテーマに講演を行いました。宮本教授は、「新宿区は一人暮らしをしやすい環境にあり、高齢期だけでなく壮年期でも単身化、未婚化が進んでいる。個人化、無縁化が進み、サポート源としての家族がない社会的に孤立する人々が増えてくる。特に男性は友人との情緒的関係を形成しにくく、孤立しやすい。家族的な関係性をどう担保していくかが課題である。」といった話をされました。
続いて、都市社会学、地域社会学の専門家である玉野和志首都大学東京教授が「今、地域に必要な『ゆるやかなつながり』」をテーマに講演を行いました。玉野教授は、「地域活動を活発に行っている人と、地域と全く関わりなく暮らしている人との間のつながりが薄れてきた。地域力を高めるためには、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)に注目すべきであり、例えば、いざという時に頼りになるかもしれないから挨拶を交わす、といった日常的な努力が実は効果的である。広く緩やかな基本的なつながりの維持ということを町会・自治会だけではない形で考えていく必要がある。」といった話をされました。

その後、金安岩男研究所長をコーディネーターとし、「変わりゆく地域社会における人や地域とのつながり」をテーマに、宮本教授、玉野教授に加え、都市人口学の専門家である大江守之慶應義塾大学教授、中里町町会長で新宿区町会連合会副会長である中村廣子氏、平井企画政策課長によるパネル・ディスカッションを行いました。大江教授は「何か共通のものを媒介にしながら、フラットで新しい関係性をつくっていくことが重要」、中村氏は「一人ひとりが地域に関心を持ち、参画し、共感を持って他者を見ることのできる社会にしたい」と話され、最後に会場との意見交換を行い、閉会となりました。


 

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