新宿区自治フォーラム2016『単身化する日本社会の最先端・新宿区の今とこれから』

最終更新日:2016年4月1日

新宿自治創造研究所は、平成28年3月19日(土)午後、新宿区自治フォーラム2016「単身化する社会の最先端・新宿区の今とこれから』を新宿文化センター小ホールで開催しました(参加者94名)。フォーラムでは、まず、村上京子同研究所副所長から、前年度に実施した単身世帯への意識調査とヒアリング調査の分析に基づく「新宿区の単身世帯の特徴~壮年期・高齢期の生活像」に関する報告がありました。新宿区は単身世帯の割合が全国の市区で最も高く、今後も壮年期・高齢期で特に単身化が進むことが見込まれること、単身化の進行とともに起こりうる社会的孤立の要因と課題、今後の施策の方向性などが説明されました。
つづいて、研究所アドバイザーであり家族社会学の専門家である宮本みち子放送大学副学長から、『単身化する社会の絆づくり』をテーマに講演が行われました。冒頭、宮本氏は、「この研究は高齢単身者に限定せず、壮年期(30代後半から60代前半)の単身者の実態に着目した点に特徴がある。壮年期の人々が未婚や離婚の結果、単身化していることを正面からとらえるべき」と述べられました。また、「単身化には、安定した仕事と収入があり豊かな人間関係に恵まれた『選択としての単身化』と、不安定な仕事や経済的制約のために結婚をあきらめたり離婚した結果の『制約としての単身化』の2タイプがあり、『制約としての単身化』は社会的孤立に陥りやすい」と話されました。そして、「今後、未婚のまま高齢期を迎え、家族の支援を得られない単身者が増えていくことが想定され、単身者であるが故のニーズをもっと行政としてとらえるべきである」との指摘をされました。
次のパネルディスカッションでは、パネラーとして、宮本みち子氏、大江守之氏(慶應義塾大学教授)、茂原純氏(シンクタンクPHP総研コンサルタント)、佐久間裕章氏(NPO法人自立支援センターふるさとの会代表理事)、佐野未来氏(ビッグイシュー日本東京事務所長)、金安岩男氏(新宿自治創造研究所所長)が登壇され、牧瀬稔氏(一般財団法人地域開発研究所上席主任研究員)のコーディネートのもと、単身化する社会に対する個人の課題、地域の課題、今後の方向性という視点での討論がありました。  最後に会場との意見交換を行い、金安所長の挨拶の後、閉会となりました。

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