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新しい段階に入った新型コロナ対策の区の取り組み

最終更新日:2020年9月14日

皆さんおはようございます。区長の吉住健一です。

今年度は、新型コロナウイルス感染症対策と、通常業務とを同時進行で進めていただいています。他部署の応援に出ている皆さんも、その分、後詰をしてくださっている皆さんも、本当にお疲れ様です。また、応援に駆けつけてきてくださっている皆様にも改めて、感謝を申し上げます。
繁華街対策をスタートした6月から7月まで、区内の新規感染者数は爆発的に増えていました。8月以降は減少傾向となりましたが、日々、新たな感染者は発生しています。ここで油断して、対策を疎かにすれば、4月や7月の時のようにまた一気に拡大に転じてしまいます。
ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥教授は、ウイルスとの闘いを「1年は続く可能性のある長いマラソン」と表現しています。息切れしないよう、油断が生じないように、同じ職場の仲間として、支え合って、困難な局面を乗り切ってまいりましょう。
収束するまでの期間、日常生活すべてを感染予防で縛るのではなく、感染リスクが高い場面ではしっかり対策し、リスクの少ない場面では普段の生活を送るなど、メリハリをつけて上手に対策を行っていくことが大切です。職員の皆さんも上手に予防対策を行いながら職務に当たってください。

今朝は、まず、秋から冬にかけたコロナ対策についてお話します。 
 
新型コロナウイルスの国内流行が始まってから半年以上が経過しました。この間、国で集積したデータによって、「3密を避けることで飛沫感染・接触感染を防げること」や、「8割の方は、軽症または無症状のまま治癒しますが、高齢者や基礎疾患を有する方は重症化のリスクが高いこと」など、予防方法や患者の傾向などが、周知されてきました。
コロナを取り巻く情勢も変わり、区の新型コロナ対策も新しい段階に入っています。

今後、強化していく区の取組みの視点の第一は、「重症化リスクの高い方への対応」です。
家庭内感染や介護施設等での感染が確認されている中、重症者を減らす対策が必要です。
今年度、区では、10月から始まる高齢者及び子どもインフルエンザ予防接種の自己負担を免除し、区民の予防接種を促す事業を実施します。インフルエンザの予防と重症化を防ぐことはもちろんですが、インフルエンザの流行により、区内医療体制が逼迫することを回避する狙いがあります。
 
取組みの視点の第二は、「区内繁華街の活性化」です。
新宿の繁華街は、「感染のまち」というイメージが定着し、特に飲食業・宿泊業では深刻な影響を受けています。多くの店舗では感染防止対策も進み、新規感染者数も減少しましたが、未だに、感染に対する不安が払拭できず、集客につながっていません。
今回、来街者の安心につなげるため、繁華街エリアの店舗と新宿観光振興協会、区が連携して、飲食店の感染症対策の状況を分かりやすく紹介するマップを繁華街エリアごとに作成する取り組みをはじめます。地域と連携しながら、安心な繁華街として再び多くの方に訪れていただけるような取組みをしてまいります。

取組みの視点の第三は、「効果的な感染症対策」です。効果的な感染症対策を実行するには、感染症の専門的見地が必要です。そのため、この度、区内繁華街における新型コロナの発生動向調査も行ってくださっています国立感染症研究所の砂川富正先生に区の感染症対策アドバイザーに就任していただきました。
今後、砂川先生に医学的・疫学的見地から専門的な助言・指導をいただきながら、区の新型コロナ対策を進めていきます。
 
感染拡大を抑えながら、地域経済活動との両立を図っていくため、職員の皆さんも、新宿区というチームの一員として、引き続き、コロナ対策に力を注いでください。よろしくお願いします。

明日15日から区議会の定例会が開催されます。
この議会では、令和元年度決算の認定4件を上程しています。
17日から実質9日間にわたる決算特別委員会において、職員の皆さんとともに区民や区議会に対する説明責任をしっかり果たしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
同時に、各部では、現在、令和3年度の予算編成作業にあたってもらっています。
来年度以降は、コロナの感染防止を考慮した新しいやり方を前提に実行計画を立て、取り組むことが求められます。
コロナをきっかけに、インターネットの活用や遠隔サービス、電子商取引など、「リモート」のニーズが急激に高まっている一方、人々が、「対面」によって得ようとするものや価値観は残ります。財政環境が不透明な中、住民に最も身近な自治体として、優先順位をつけながら、必要なサービスや効果的な事業手法を考えてください。

今年4月に、新宿区に入区した職員の皆さんは、来月1日、正式採用となります。今までにない緊急事態の中での半年となりましたが、それぞれの職場に馴染むことは出来たでしょうか。
私は、新規採用職員を含む20代や、30代の、若い世代の皆さんの新しい感性と発想で、仕事に対してどんどん提案をしてほしいと思っています。世代や社会の変化に合わせて、区役所の「当たり前」も変えていく必要があるからです。
コロナ禍で、様々な場面において発想の転換が求められる今、ぜひ、チームの中で声に出してみてください。遠慮なく意見を言い合うことは、個人の成長だけでなく、組織の成長にもつながると思います。皆さんの新しい発想に期待しています。

最後に、まだ残暑が厳しい日もありますが、これからは季節の変わり目の時期です。職員の皆さんには体調管理にくれぐれも気を付けてください。

本日の放送はこれで終わります。

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