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定例記者会見(平成28年第4回区議会定例会)区長説明要旨

最終更新日:2016年11月18日

この発言要旨は、平成28年11月18日(金曜)13時30分から行われた、地方紙記者との記者会見における区長説明の要旨を掲載しているものです。当日配布資料もダウンロードできます。
【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。
皆さまにはお忙しい中をご出席いただき、ありがとうございます。
本日は、最近の区政の動きについてご説明するとともに、今月29日から12月8日までの日程により開かれます、「平成28年第4回区議会定例会」の議案等についてご説明申し上げ、区政への一層のご理解を賜りたく、お集まりいただきました。
 
はじめに、最近の区政の話題について、ご説明します。
お手元の資料を、ご覧ください。


1  新宿区にふさわしい都市型民泊に関する適正なルールづくり
一点目は、『新宿区にふさわしい都市型民泊に関する適正なルールづくり』についてです。
お手元の『参考資料1』をご覧ください。

新宿区のような都市部における民泊は、政府主導の地方創生型の民泊とは全く異質なものと考えていますので、新宿区にふさわしい「適正なルールづくり」を進め、区民の安全で平穏な生活環境を守っていく必要があります。 
旅館業法の許可なく宿泊目的でマンションの一室を利用させる「違法民泊」の苦情や相談が区民から多数寄せられており、管理者責任が不明確なため、利用者による騒音やゴミ出しのルールが守られないなど、区民の生活環境に影響が生じています。
国の「民泊新法」の制定が進められている中、区のにぎわいを創出していくための宿泊施設の確保も大切ですが、区民生活の安全・安心を最優先に考えていかなければなりません。
これまで新宿区では、区民からの苦情に対しましては、旅館業法違反(無許可営業)として調査し、指導等を行ってきていますが、資料のグラフで示したように苦情件数は、平成27年度は95件、今年度は9月末で既に115件と急増しています。
また、国に対しては、本年1月と9月に要望を行いました。9月14日の要望では、国の「民泊サービスの在り方に関する検討会最終報告書」を踏まえ、法律による適正な規制及び地域実情に合ったルールづくりができるよう、厚生労働大臣と国土交通大臣に要望いたしました。
 
さらに、新宿区民泊問題対応検討会議を立ち上げ、10月26日の第1回会議では、新宿区における違法民泊の実態や現状について、各分野の委員の皆様から具体的な課題を提起していただきました。参考資料の中央・下部の吹き出しに代表的な課題4点を示してあります。
本日は、第2回会議を行い、新宿区にふさわしい都市型民泊のあり方や適正なルールの項目等に関する、専門的かつ区の実態に照らしたご意見を頂戴しました。
この内容を踏まえ「新宿区に必要なルールの項目」としてとりまとめましたので、ご紹介いたします。
 
資料の右側になりますが、ルール項目を大きく3つに分類しました。
まず第1に、区と区民、事業者の責務を明示することです。ここでは、区による違法民泊の防止と適正なルール化を示し普及啓発を行うこと、区民及び事業者が協力することなどを責務とするルールです。
第2に、民泊の適正な運営のための措置に関することです。
この内容としましては、民泊を禁止する区域を指定すること、近隣住民へ事前に説明すること、法令・契約・管理規約に違反していないこと、標識や管理者を設置し、管理状況の報告をすること、利用者本人との面接を行い、利用者名簿を備え付けるなどのルールです。
第3に、違法民泊の防止措置に関することです。
この内容としましては、違法民泊の提供・管理・あっせん行為を禁止とすること、区が行う調査・報告等に協力すること、区長へ通報することなどのルールです。
今後、第3回会議では、新宿区独自のルールをどのように定めていくかも検討し、都市型民泊の規制のモデルケースとして発信していきたいと思います。
新宿区としては、民泊による不安を未然に防止し、区民生活の安全・安心を最優先としていきたいと考えています。


2 新宿観光案内所の開設
次に、お手元の『参考資料2』をご覧ください。『新宿観光案内所の開設』についてです。
 
新宿駅周辺のさらなる利便性の向上を目指し、新宿区や東京都、鉄道事業者などの関係者が連携して、新宿ターミナル協議会を設置し、案内サインの統一化やバリアフリー化に向けた改善、案内所の設置などについて検討を進めているところです。
そのような中で、甲州街道高架下のスペースを有効活用し、バスタ新宿や新宿駅東南口広場に隣接する多くの人が行き交い賑わうスポットに、新宿区が初めて開設する観光案内所が12月10日土曜日にオープンいたします。
案内所の外観は、窓枠を大きく確保して外からの視認性を高め、誰でも利用しやすくしました。
訪日外国人旅行者をはじめ多くの来街者の皆さまにご活用いただければと思います。
案内所の運営は、一般社団法人新宿観光振興協会が行い、地域のイベントなどの情報に加え、グルメやショッピング、宿泊情報など、利用者のニーズにあわせた新宿の多彩な観光情報をご案内します。そして、利用者がより深く新宿を楽しんでいただけるように、まちの回遊性を高める新宿の観光情報発信拠点として運営してまいります。
 
案内所は、年末年始の6日間を除き年中無休で、午前10時から午後7時まで開所します。案内所スタッフは日本語、英語によるご案内と通訳サービスによる多言語での対応を行うなど、日本政府観光局(JNTO(ジェー・エヌ・ティー・オー))が定める「カテゴリー3」を取得して訪日外国人旅行者にとって利便性の高いサービスを提供します。
12月10日のオープンにあたっては、新宿観光案内所前の新宿駅東南口広場で午前11時から開業式典を執り行います。友好提携都市である長野県伊那市のタカトオコヒガンザクラの植樹記念式典も併せて行いますので、報道機関の皆さまに取材いただければと思います。
 

3 中井駅南北自由通路の開通
次に、お手元の『参考資料3』をご覧ください。
『中井駅南北自由通路の開通』についてです。中井駅南北自由通路が平成28年12月17日土曜日に開通します。
中井・落合地域では西武鉄道新宿線の輸送量の増大により、朝の通勤時間帯を中心に踏切による交通の遮断が発生していました。このような状況を改善し地域間のスムーズな移動と地域の安全性や利便性の向上を目的として、平成24年12月、中井駅周辺整備計画を策定いたしました。
この整備計画は、山手通りの拡幅事業に伴い架け替えられた中井富士見橋の高架下空間を活用し、南北の駅前広場と、これを繋ぐ歩行者専用の地下の自由通路を整備するものです。
このたび、中井駅南北自由通路部分の工事が完了したことから、12月17日の午前11時から地域へのお披露目となります開通式典を開催いたします。
 
中井駅南北自由通路の整備によって、歩行者は踏切を通らずに駅の南北の行き交いが出来るようになります。また、中井駅南北自由通路を通って中井駅を直接利用できるようになります。バリアフリーにも配慮し、新たにエレベーターとエスカレーターを設置しました。
今後も引き続き、南北の駅前広場を整備し、防災コミュニティスペースや自動二輪車も利用できる駐輪場を設置するほか、南北の広場をつなぐ人道橋を設置し、地域の安全性や利便性の向上と賑わいの創出を目指します。
 

4  新宿区若者のつどい2016
次に、お手元の『参考資料4』をご覧ください。
『新宿区若者のつどい2016』についてです。明日、11月19日土曜日に「新宿区若者のつどい2016」を新宿文化センターで開催します。今年で6回目を迎えるこのイベントは、20歳代から30歳代を中心とした若者の方々に、様々な出会いや交流の機会を得て、「新宿の魅力」を知ってもらうための催しです。
今年は、新宿区出身のリオデジャネイロ オリンピック、シンクロナイズド・スイミングで銅メダルを獲得した、三井梨紗子さんのトークショーを始めとして、人気映画の名所にまつわるトークショー、よしもと所属の芸人による芸の数々、早稲田美容専門学校の学生による着物着付けステージや、映画で有名になった競技かるたの実演など多彩な企画で構成されています。また、新宿労働基準監督署・ハローワークによるクイック労働相談も実施します。
 
開催に当たっては、新宿区内の企業、学校、NPOなど、様々なみなさんに関わっていただき、企画してまいりました。
多くの若者に足を運んでいただき、若者を応援するNPOや行政、地域に関心を持っていただくきっかけとして、このつどいを楽しんでいただければと思っています。
 

5  新宿区立漱石山房記念館開館に向けて
次に、お手元の『参考資料5』をご覧ください。
『新宿区立漱石山房記念館開館に向けて』についてです。 
新宿区は新宿ゆかりの文豪・夏目漱石生誕150周年にあたる平成29年9月の「新宿区立漱石山房記念館」の開館に向けて様々な事業を実施し、機運の醸成を図っています。
 
まず、「夏目漱石記念施設整備プロジェクトVol(ボリューム)7(なな)の開催」についてです。
第1部では、「夏目漱石コンクール優秀作品表彰式」を行います。
小学生を対象に「猫になって描いてみよう~わがはいはネコである」をテーマとした「絵画コンクール」。また、中学生と高校生を対象に「わたしの漱石、わたしの一行」と題した「読書感想文コンクール」を実施し、全国から作品を募集しました。
この日は、国の重要文化財に指定されている「大隈記念講堂」で、優秀作品に選ばれた皆さんに表彰状を授与するとともに、審査委員長である作家の森まゆみさんに審査講評をしていただきます。
第2部では、舞台とシンポジウム「漱石のほほえみ」と題し、ダンスパフォーマンスや落語、漱石をめぐる文芸好き芸人によるシンポジウムなどを行います。
次に、「夏目漱石記念施設整備プロジェクトVol(ボリューム)8(はち)」についてです。
先ほどの「Vol(ボリューム)7(なな)」に引き続き、機運醸成に向けて、作家で国文学者の林(はやし)望(のぞむ)さんと、梅花(ばいか)女子大学准教授の東四柳(ひがしよつやなぎ)祥子(しょうこ)さんのご講演や中村屋サロン美術館館長の染谷(そめや)省三(しょうぞう)さんに加わっていただきシンポジウムを予定しています。募集は12月15日から開始します。

次に、夏目漱石記念施設整備基金についてです。
平成25年7月から募集を開始した「夏目漱石記念施設整備基金」も、10月31日現在で、1,800件、8,856万7千円の寄附が皆さまから寄せられています。
多くのみなさまにご賛同いただき感謝申し上げます。
報道機関の皆さまには、今後とも基金のPRにご支援・ご協力のほどお願いいたします。
 
次に、12月17日土曜日に四谷区民ホールで、熊本時代の夏目漱石を描く、浜畑(はまはた)賢吉(けんきち)さん主演の舞台「アイラブくまもと、 漱石の四年三ヵ月」が開催されます。
このイベントは、昨年10月21日に「文化と歴史を縁(えにし)とする包括連携に関する覚書」を締結した、熊本県及び、熊本市との連携事業として開催するものです。作家の出久根(でくね) 達郎(たつろう)さんのご講演もあります。
 
また、漱石山房記念館ホームページを立ち上げておりますので是非ご覧ください。
 

6  新宿区総合計画骨子案
次に、お手元の『参考資料6』をご覧ください。
『新宿区総合計画骨子案』についてです。
 
「新宿区基本構想」に掲げる“めざすまちの姿”「『新宿力』で創造する、やすらぎとにぎわいのまち」の実現に向けて、現在、平成30年度から始まる“新たな総合計画”の策定に取り組んでいます。
本年7月には、新宿区基本構想審議会を設置し、「基本計画に盛り込むべき施策のあり方」について諮問しました。
 
この度、審議会において、これまでの審議内容が骨子案としてまとめられましたので、パブリック・コメント及び地域説明会を実施し、区民の皆様の意見を募集します。 
パブリック・コメントの実施期間は、11月25日金曜日から12月26日月曜日までです。
地域説明会は、基本計画(骨子案)、まちづくり長期計画(骨子案)及び公共施設等総合管理計画(素案)について、12月6日火曜日の「角筈地域センター」を皮切りに、区内10か所の地域センターで開催いたします。
開催日時及び会場はご覧のとおりです。
 
骨子案全文は、11月25日金曜日から、本庁舎の企画政策課・区政情報課・区政情報センターで配布いたします。
また、特別出張所、区立図書館で閲覧できるほか、新宿区公式ホームページでも閲覧できます。
今後は、平成29年2月に審議会から答申を受け、同年12月に策定の予定です。
 

7  新宿区まちづくり長期計画骨子案
次に、お手元の『参考資料7』をご覧ください。
『新宿区まちづくり長期計画骨子案』についてです。
 
現行の都市マスタ―プランを策定した平成19年以降、更なる少子高齢化が進む中、東日本大震災などの大規模災害も発生しました。一方、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が決定するなど、国内外からの来街者の増加が期待されます。
また、区内各地でも、住民主体の地区計画の策定など、多様な主体によるまちづくりや都市基盤の整備を進めています。
こうした背景を踏まえ、都市マスタープランを見直すとともに、まちづくりを計画的・戦略的に推進するため、新たに『新宿区まちづくり長期計画』を策定します。
 
この度、都市計画審議会において、これまでの審議内容が骨子案としてまとめられましたので、先ほどご説明いたしました「基本計画骨子案」と合わせて、パブリック・コメント及び地域説明会を実施します。
骨子案全文は、11月25日金曜日から、本庁舎の都市計画課・区政情報課・区政情報センターで配布いたします。
また、特別出張所、区立図書館で閲覧できるほか、新宿区公式ホームページでも閲覧できます。
 
今後は、平成29年2月に審議会から答申を受け、同年12月に策定の予定です。



8  新宿区公共施設等総合管理計画(素案)
次に、お手元の『参考資料8』をご覧ください。
『新宿区公共施設等総合管理計画(素案)』についてです。 
新宿区では、区有施設の総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針を定める「公共施設等総合管理計画」の策定に向けた取り組みを進めています。今回、計画の素案としてまとめましたので、パブリック・コメント及び地域説明会を実施します。
 
本計画では、基本理念を「次世代に負担を残さず、誰もが安全に、快適に利用できる公共サービスの提供と施設の管理を実現する」としています。「安全な施設利用の確保」、「公共サービスの質の維持・向上」、「財政の健全性」を同時に達成し、次世代に負担を残さず、誰もが安全に快適に利用できる公共施設の管理を実現します。 
また、この基本理念を実現するための4つの基本方針として、「『施設』から『サービス』へ発想を切り替える」、「効果的・効率的な施設・インフラ等の管理を実現する」、「必要な施設・インフラ等を適切に維持する」、「計画の実現に向けてPDCAサイクルを実行する」を定めています。
左下の図は、複合化・集約化のイメージ図です。
老朽化に伴い施設を再編する際には、目的ごとに異なる施設群を複合化・集約化し、必要なサービス・機能は維持しながら施設総量を削減し、目的や対象を限定した施設からより幅広い区民が利用する新しいタイプの公共施設へ転換するとともに、空いた土地は有効活用してまいります。
 
次に、本計画が目指す到達目標についてです。
右の図をご覧ください。本計画で掲げる「基本理念」や「基本方針」に沿った様々な取組みを通して、地域の施設の複合化や学校施設の機能共用を図り、地域拠点を充実させることで幅広い区民利用や多世代交流を進めてまいります。また、行政機能を持つ施設の集約化や民間との連携強化により多様なニーズに対応していきます。
このように、誰もが安全に快適に利用できる公共サービスの提供と施設の管理を通して、区民に必要な公共サービスの維持・向上を図るとともに、区民同士の見守り・支え合い意識をはぐくみ、区民が生活する拠点としてのコミュニティの維持につなげてまいります。
なお、本計画は平成29年度から平成39年度までの11年間を計画期間とし、新たな総合計画との整合性を図っていくものです。

今後は、本計画に基づき、区有施設の維持管理・更新・統廃合・長寿命化などを総合的かつ計画的に行い、区有施設のマネジメント強化に向けて取り組んでまいります。



9  補正予算概要について
最後に、平成28年度11月補正予算の概要について説明いたします。
定例記者会見資料の1ページをお開きください。
この度の補正予算の総額は、14億3,985万8千円です。
主な経費としては、臨時福祉給付金に要する経費などを計上しています。
今定例会に提出した議案は、補正予算案1件、条例案等15件です。
 
以上で、私からの説明を終わります
今後とも、区政へのご理解、ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 

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  • 記者発表内容について:区政情報課 電話:03-5273-4064
  • 予算案について:財政課 電話:03-5273-4049

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