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平成27年4月 部課所長会・区長挨拶(要旨)

最終更新日:2015年4月2日

【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。

 皆さん、おはようございます。
 1か月に及んだ平成27年第一回区議会定例会でしたが、平成27年度予算を含む全ての案件が原案通り可決・成立し、新年度を迎えることができました。
 部課所長をはじめとする職員の皆さんの尽力に改めて感謝いたします。

 平成27年度、新しい年度の始まりです。
 新宿区は、4月1日に88名の新規職員を採用しました。
 新たに私たちの仲間となった88人の職員は、これからの新宿区政を担う大切な人材です。人材の育成は組織運営の要であり、大切な人材に磨きをかけ、本人の意欲や能力、可能性を十分に引き出し、育てていくことは、管理職の皆さんに課せられた大きな役割の一つです。常に現場・現実を重視し、区民視点で職務に取り組む、好感度1番の区役所をめざして、人材の育成に努めてください。

 また、4月1日付けで、組織改正及び人事異動を行いました。組織改正では、新たなポストとして、生活困窮者自立支援法の施行に対応するため、福祉部に生活支援担当課を設置しました。また、まちづくり長期計画の策定に向けて、都市計画部にまちづくり計画等担当副参事を新設するなど、区政課題に対応した組織体制づくりを行っています。
 新たな体制の下、各部においても、将来を見据え、時代の変化に柔軟に対応するとともに、区政課題の解決に向けて積極的かつ果敢に挑戦し、新宿区職員としてのプロ意識を持って、区民サービスの向上に努めていきましょう。

 さて、私は、第一回区議会定例会において、今年度の区政運営の基本認識を申し述べました。年度の始まりにあたって、改めて職員の皆さんと共有したいと思います。
 第一に、区民が心豊かに暮らすことができるよう、子ども、高齢者、障害者の方をはじめ、区民一人ひとりが尊重され、それぞれの役割を担いながら、だれもが自分らしく生きることができる「暮らしやすさ1番の新宿」の実現を目指します。

 第二に、首都直下地震発生の切迫性が高まる中、東日本大震災や、発災から20年が経過した阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、災害に強い高度な防災機能を備えた「新宿の高度防災都市化」にスピード感を持って取り組むとともに、日常生活の安全・安心を高め、暮らしやすい、安全で安心なまちを実現します。

 第三に、新宿の持つ多様性に富んだまちの強みを活かし、持続的に発展する都市を築いていくため、気持ちよく楽しめる、魅力的で歩いて楽しいまちづくりや環境にやさしいまちづくりを進めるとともに、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックの好機を捉え、文化・観光、産業振興、都市基盤整備、ユニバーサルデザインなどの施策を総合的に推進し、国際観光都市・新宿としてのブランド力の向上を図るなど「賑わい都市・新宿の創造」に向けて取組みます。

 そして、これらの施策を支え、健全な区財政を維持し、将来にわたって安定した行政サービスを提供するため、職員一人ひとりのコスト意識を高め、事業見直しの徹底と施策の重点化を図るとともに、公共施設のあり方や役割を見直すなど、区政運営のマネジメントを強化します。
 また、住民にとって最も身近な行政サービスである窓口の好感度を高め、区民視点に立って事務事業や組織体制等を改善していくとともに、現場・現実に向き合い、地域の実情にあった区政運営を進めていくため、町会・自治会、NPOをはじめ区民との連携・協働による地域課題の解決に取り組んでいきます。

 本年度は、第二次実行計画の最終年度であり、平成28年度から29年度の2年間を期間とする第三次実行計画を策定する年です。第三次実行計画は、現在の総合計画の総仕上げとして策定するとともに、平成30年度から始まる新たな総合計画へとつながるものです。また、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックを見据えるとともに、人口減少・超高齢社会の到来を受けて取組むべき将来のビジョンを示す、新宿区総合戦略と連動した計画となるものです。
 第三次実行計画の策定に向けて、職員一人ひとりの力を活かしながら、各部とも全力で取り組んでください。

 最後に、本年度は、終戦から70年、「新宿区平和都市宣言」から30周年を迎えます。戦争というものがもたらす悲惨さを時間の経過によって風化させることがないよう、平和の大切さや平和への思いを、世代を超えて共有していきたいと考えています。

 今年度も、次の世代が夢と希望を持って心豊かに生活できる、持続的に発展し続ける新しい新宿のまちを目指し、「新宿力で創造するやすらぎとにぎわいのまち」の実現に向けて、皆さんとともにしっかりと区政の課題に向き合い挑戦していくことを述べて、新年度にあたっての私のあいさつとします。

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