区長の部屋メニュー

戦争による悲劇と平和の尊さを次世代へ

最終更新日:2021年8月15日

 区は、昭和61年3月15日、全ての国の核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現を願い、平和都市宣言を行いました。そして、戦争による悲劇を風化させないよう、平和啓発活動に取り組んでいます。今年は、区立中学校・養護学校の2年生全員を対象にした被爆者体験講話事業を実施しました。子どもたちに直接、原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを聴いてもらい、平和について真剣に考える時間を持ってもらうためです。講師を引き受けてくださった田川博康さんは、12歳の時に原爆で両親を亡くされました。当時、被爆した父親を医療救護所に運んだ後に亡くしたことや、被爆により学校生活で差別的な扱いを受けたこともあり、80歳になる頃まで、ご自身の被爆体験は話さずにきたそうです。講話の始めに「豊かな時に貧しい時を想像することはとても難しい」と仰っていましたが、凄惨な戦争体験がない世代に平和の尊さを伝えることは簡単ではありません。戦争を経験した身内から、体験談を聴くことが難しくなってきた令和の世に、戦争と被爆による戦災孤児の経験を聴いてもらえて良かったと考えています。
戦争による悲劇と平和の尊さを次世代へ画像1-1オンライン開催した被爆体験講話の様子[1]
戦争による悲劇と平和の尊さを次世代へ画像1-2オンライン開催した被爆体験講話の様子[2]
 東京2020大会の開催期間中、国連総会の決議に基づき、加盟国にはあらゆる紛争を休戦するよう呼びかけられています。日本にいると想像できないような内戦・紛争が、中東やアフリカなど数多くの国や地域で現在も続き、多くの人が犠牲になっています。世界の現実に思いをめぐらせ、東京2020大会期間中に、一人一人が平和の尊さについて考えてもらえればと思います。
 区では、コロナで深刻な影響を受けている区内中小企業を継続して支援していくため、感染症対策や販売促進等にかかる経費を助成する「おもてなし店舗支援事業」や、賃借人の家賃を減額した賃貸人に対する助成を行う「店舗等家賃減額助成事業」の助成対象期間を、来年の3月まで延長いたしました。さらに、今秋以降、区内の消費喚起策を順次実施していきます。キャッシュレス決済で買い物等をすると25 %が還元されるポイント還元事業や、1万2千500円分の商品券を1万円で購入・ご利用いただけるプレミアム付商品券の発行、参加飲食店で配布するシールを集めて応募すると賞品が当たるキャンペーン等を予定しています。コロナ禍が長期化する中、今後も地域経済の活性化に取り組んでいきます。

 
 
令和3年8月15日

本ページに関するお問い合わせ