災害時のメンタルヘルスについて

最終更新日:2026年6月18日

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大規模災害は、被災した人のこころに大きな影響を与えます

 災害直後の動揺や混乱などの精神症状の多くは、強いショックを受けたときに誰でも起こりうる反応です。災害により生死にかかわるような体験(心的外傷体験)をした人は、以下のような反応がしばしばみられます。

【心的外傷後のストレス症状】
再体験症状 災害の体験に関する不快で苦しい記憶がフラッシュバックや夢で繰り返しよみがえること。災害の体験を思い出させられたときの気持ちの動揺や動悸、冷や汗などの身体反応も含みます。
回避・麻痺(まひ)症状 災害の体験に関して考えたり話したりするのを避けようとすることや、思い出させる場所や物を避けようとすること。趣味や日常の活動に興味がわかなくなったり、愛情や幸福を感じにくくなったりすることもあります。
過覚醒症状 睡眠障害、イライラ、物事に集中できないなどのほか、ちょっとした物音でひどく驚くなど精神的緊張が高まった状態です。

【時間経過と被災者のこころの動き】
超急性期 
(発災後数日)
恐怖体験のため無感覚、感情の欠如、茫然(ぼうぜん)自失の状態となります。自分や家族、近隣の人々の命や財産を守るために、危険をかえりみず行動的になる人もいます。
急性期
(数日から数週間)
劇的な災害の体験を共有し、苦しい状況をくぐり抜けてきたことで、被災者同士が強い連帯感で結ばれます。援助に希望を託しつつ、がれきや残骸を片付け助け合います。被災地全体が温かいムードに包まれます。
中期
(1か月~数か月)
災害直後の混乱がおさまり始め、復旧に入る時期に相当します。やり場のない怒りにかられ、けんかなどトラブルも起こりやすくなります。
復興・再建期
(数か月以降)
復旧が進み、生活のめどがたち始める時期に相当します。地域づくりに積極的に参加することで、生活の再建への自信が持てるようになります。ただし、復興から取り残されたり、精神的支えを失った人には、ストレスの多い生活が続きます。
※被災後のこころの動きは人それぞれで、必ずしも皆が同じ経過をたどるわけではありません。

サイコロジカル・ファースト・エイド(PFA)について

 サイコロジカル・ファースト・エイド(PFA)は、災害や事故など、深刻な危機的出来事に見舞われた人々を心理的に支援する際の指針となる考え方を示したものです。人々が落ち着きを取り戻し、希望を持てるように、被災者のこころに寄り添い支援するために大切なポイントが含まれています。
 なお、PFAは専門家にしか実践できないものではなく、被災者に寄り添うどんな立場の人でも参考にできるものです。
 くわしくは、下記をごらんください。

 ・WHOのPFAフィールド・ガイド

こころの健康チェック表(K6)

 K6は、米国のKesslerらが開発した自記式スクリーニング尺度(被災者本人に記入してもらう精神疾患の早期発見のためのチェック表)です。15点以上の場合は相談機関や医療機関に相談しましょう。

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