新宿区立漱石山房記念館建設予定地で発掘された建物基礎の調査結果等について

最終更新日:2016年10月14日

新宿区立漱石山房記念館の建設予定地から発掘された建物基礎の調査結果等についてお知らせします。

1 建物基礎の調査結果

 平成27年6月から7月にかけて実施した文献調査、確認調査及び学識経験者からの意見聴取等の結果、近代の所産と推定される凝灰岩の建物基礎については、以下のとおり考えられます。
[1]水回りと考えられる遺構の規模が「漱石山房」のものとしては広すぎること
[2]遺構全体が戦災時の焼土層の直下にあり直接戦災で焼けていること
[3]切石に塗布されたモルタルが住宅建築では明治時代末以降に使用されることなど

現時点では、漱石没後に建て替えられた夏目邸(大正9年築)の遺構であると考えられます。

2 遺構の評価等

 平成27年7月10日に文化財保護審議会を開催し、建物基礎の調査結果についての報告を主に行いました。今後については、引き続き文化財保護審議会での審議、記念館整備基本計画検討委員への説明などを行い、様々な意見を十分検討した上で、遺構の保存・展示方法等その取扱いについて、区の方針を決定します。
 なお、遺構のうち、石材6点については、解体工事等による損壊等を防ぐため、石質強化作業を施し、現在、安全な場所に移動し一時保管を行っています。

3 遺構評価後の措置

(1)区方針の検討

 平成27年7月~8月
 ・文化財保護審議会
 ・(仮称)「漱石山房」記念館整備計画検討会委員への説明会等

(2)区方針決定

 平成27年9月以降

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