風しんについて
最終更新日:2025年9月4日
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風しんは、風しんウイルスによる感染症で、特徴は発熱、発しん、リンパ節の腫れです。妊娠早期(20週頃以前)の女性が感染することで、胎児に重篤な影響を与える先天性風しん症候群の原因となり、妊婦は特に注意が必要です。風しんの予防には、麻しん風しん混合ワクチンの接種が有効です。詳細は下記をご参照ください。
1.風しんとは
風しんは、風しんウイルスによる感染症です。
1)感染経路
患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」が主たる感染経路です。その他にウイルスが付着した手で口や鼻を触れることによる「接触感染」もあります。
2)潜伏期間
感染してから症状が発現するまで2~3週間(平均16日~18日)です。
3)他の人に感染させうる期間
ウイルスの排出は発しん出現の前後1週間で、発症前から感染力があります。
4)症状
発熱・発しん(全身の小さな赤い発しん)・リンパ節の腫れ(主に首、後頭部、耳の後ろ)が三主徴で、感染後2~3週間の潜伏期間を経て発症します。発熱・発しんは数日で消失しますが、リンパ節の腫れは3~6週間続きます。
5)経過・合併症
基本的に予後は良好ですが、稀に、関節炎や血小板減少性紫斑病、急性脳炎などの合併症を起こすことがあります。一度感染し治癒すると大部分の人は終生免疫を獲得します。
2.予防(ワクチン接種)
風しん含有ワクチンの接種が、最も有効な予防法です。
定期接種
MR(麻しん・風しん)ワクチンを用いて1歳と就学前の2回接種が行われています。
定期接種対象外の方
「風しんにかかったことがなく、ワクチンを1回も受けたことのない人」は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、妊娠を希望する女性や、抗体を保有していない妊婦のご家族のうち、風しんにかかったことがない方も、抗体検査を受けて抗体価が低い場合には接種を検討しましょう。
そのほか医療従事者、教育関係者、海外渡航を計画している方で、風しんの罹患歴や予防接種歴が明らかでない場合や、ご自身の免疫が不十分なことが判明した場合には、予防接種を検討してください。
また、妊娠を希望する女性や、抗体を保有していない妊婦のご家族のうち、風しんにかかったことがない方も、抗体検査を受けて抗体価が低い場合には接種を検討しましょう。
そのほか医療従事者、教育関係者、海外渡航を計画している方で、風しんの罹患歴や予防接種歴が明らかでない場合や、ご自身の免疫が不十分なことが判明した場合には、予防接種を検討してください。
妊娠を希望する方
風しん含有ワクチンは、ウイルスの毒性を弱めて作られたワクチンであり、ウイルスが胎児に感染する可能性が完全に否定できないため、妊娠中は予防接種を受けることができません。そのため、妊娠する前に抗体検査や予防接種を検討することが重要です。また、予防接種を受けてから約2か月は、妊娠を避けるようにしてください。
なお、新宿区では、対象に該当する方へ風しんの抗体検査と予防接種の費用助成を実施しています。詳細は、下記のリンクをご参照ください。
3.先天性風しん症候群とは
先天性風しん症候群とは、母親が妊娠中に風しんウイルスに感染することによって生じる胎児の病気です。風しんウイルスが胎盤を介して胎児に感染することにより、胎児に先天性の障害を起こします。
1)症状
頻度が高い症状は、難聴、白内障、先天性心疾患です。その他、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球などがあります。
2)予防
妊婦のパートナーや職場の同僚、同居の乳幼児や学童から妊婦への感染に特に注意が必要です。
妊娠する可能性のある女性とそのパートナーは、妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。女性の場合、予防接種をける場合は、胎児への感染を防止するため、妊娠していないことを確かめたうえで、予防接種を受け、接種後2か月間は避妊が必要です。
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