(音声読み上げ用)シリーズ9 心のバリアフリー 私にできるサポートー気づく、声をかける、行動するー

最終更新日:2019年3月27日

このページは、「音声読み上げ用」に作成しています。そのため、本ガイドブックの印刷物とは、文章の表示や表現などが異なっている部分があります。

(音声読み上げ用)シリーズ9 心のバリアフリー 私にできるサポートー気づく、声をかける、行動するー

ユニバーサルデザイン ガイドブック シリーズ9
タイトル「心のバリアフリー 私にできるサポート」
サブタイトル「気づく、声をかける、行動する」

■表紙
駅前のイラストがあり、バスを待っている人、地図を見ている人、ベンチに座っている人、コンビニから出てきている人、駅を利用している人、視覚障害者誘導用ブロックを利用して歩いている視覚障害者に声をかけている人、車いす使用の人などが描かれています。
左上には「ユニバーサルデザインのまちづくり」のイメージキャラクターの”ユーディ”がいます。

ページの下には、
「ユニバーサルデザイン(UD)とは…。年齢、性別、国籍、個人の能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう生活環境その他の環境を作り上げることです。」という吹き出しがあります。


■2ページと3ページ。
だれもが豊かにくら していくために
まちの中には、さまざまなバリア(障壁)があります。 だれもが豊かにくらしていくためには段差などのハード面のバリアと、偏見や思い込みなどの 心のバリアをなくす必要があります。

エレベーターでしか上下移動できない人がいます。
なぜ困っているのかな?

冊子にはイラストがあり、車いす使用者から出ている吹き出しには、
「優先エレベーターがあっても、乗れないことがあるんです。」
「『場所をとるから、次に乗ってもらえますか』と言われ、誰も譲ってくれないこともあります。」
とあり、エレベーターに車いす使用者が乗れない状況が描かれています。


どうしたら乗れたかな?
冊子にはイラストがあり、エレベーターに乗っている人や、エレベーターを降りた人などが描かれています。
また、それぞれの人から以下のような吹き出しが出ています。
「手前の私が降りたから、車いすの人は乗れるかな」
「私たちがもっと奥に詰めれば乗れるかな」
「もっとエレベーターが大きければよいのに…」
「エスカレーターや階段が使えるから降りよっと」
「次のにしない?」


段差などのハード面のバリアを私たちがすぐに取り除くことは難しいよね。でも、困っている人への理解やサポートなど、心のバリアフリーは私たちにもできるよね。
この冊子では、私たちが理解やサポートにつなげるための3つのポイントを紹介します。

「心のバリアフリー」とは、さまざまな心身の特性や考え方を持ったすべての人が相互に理解を深めようとすること。
・障害のある人への社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという「障害の社会モデル」を理解すること。
・障害のある人及びその家族への差別を行わないこと。
・多様な他者とコミュニケーションする力を養い、すべての人が抱える困難や痛みを想像し共感する力を培うこと。

■4ページ目。ステップ1 気づく
困ってることに気づいてください
~身近なところで困っている人がいます~

目が不自由な人は、信号が見えないので、安全に渡れるか信号の状況がわかりません。
ベビーカー利用者は、外出時に荷物が多く、階段を使う時やバスの乗降時などが大変です。
外見から分からない障害がある人もいます。そのほか、外国人など まちにはさまざまな人が暮らしています。

冊子には2つのイラストがあります。
信号が青になったか分からない白杖を持っている男性。
子どもを乗せたベビーカーを持ってバスに乗ろうとしている女性。

コラム。白杖SOSシグナル
視覚障害者が、周囲の助力を求める必要がある場合に、白杖を頭上に掲げて、周りの人から手助けをしてもらうための助けを求める意思表示の手段です。
参考:(社福)日本盲人会連合ホームページ


■5ページ目。ステップ2 声をかける
まちで困っていそうな人に気づいたら、私たちからひと声かけると、心のバリアもなくなります。

冊子にイラストがあります。階段の上にベビーカーを押している女性と、女性に声をかけている男性。
男性「何か持ちましょうか?」
女性「荷物を持って頂けますか」


自分の思い込みではなく、相手に聞きます
必要な配慮は、人により異なるため、必要としている配慮を相手に確認します。
必要ないときは断られるかもしれませんが、『必要がなかったんだ』と安心してください。


ポイント。私にもできます
同伴者でなく本人と話します
同伴者などに伝えるのではなく、視線を合わせて、直接本人と話して用件や必要な配慮を聞きます。
直接話せない場合でも、同伴者を交えて、相手の意思を尊重する姿勢が大切です。


■6ページ目。ステップ3 行動する
相手の依頼内容に応じ、行動します

冊子にはイラストがあります。
男性が白杖を持っている男性に「何かお手伝いしましょうか」と聞き、
白杖を持っている人が「腕をもたせて頂けますか」と伝え、男性が「どうぞ」と回答していいます。
また、自分の思い込みでの対応は避ける例として、「いきなり手や白杖を持ってはいけません」というイラストがあります。

メモ帳に「耳が聞こえないので書いてもらえますか」と文字が書かれており、それを女性に見せ、
メモ帳を見た女性が「いいですよ」と回答しています。
また、自分の思い込みでの対応は避ける例として、「大きな声が良いとは限りません」というイラストがあります。

コラム。エレベーターを上手に使うために
エレベーターでしか移動できない人のことを考えて、自分が使える階段やエスカレーターで移動することも、バリア(障壁)をなくすことに繋がります。
参照:新宿区「ユニバーサルデザインガイドブック4」


■7ページ目。こんな取り組みもあります!
お互いに声をかけやすくする工夫《新宿区民の「おたすけマークプロジェクト」の事例 》
「おたすけマーク」は困っている人をサポートしたい人や、サポートしてもらいたい人がつながりやすくする工夫をしたマークです。
障害のある人が、できることもあります。このプロジェクトは将来マークが無くてもよい社会を目指します。

冊子にはイラストがあります。
ベビーカーを押している男性が「エレベーターはどこにありますか?」と聞き、
車いす使用の男性が「この先にあります」と回答しています。


ヘルプマーク(JIS規格)
外見から分からなくても援助や配慮を必要としている人が、周囲の人に配慮を必要としていることを知らせることができるマークです。

ページのまとめは
「自分の思い込みではなく、相手を理解し、サポートすることが大切だね。そうすれば社会のバリアを減らすことができて、だれもが豊かにくらしていくことにつながるね。」


■裏表紙。
「誰もが移動しやすく、利用しやすく、わかりやすいまち」の実現のためにユニバーサルデザインガイドブックシリーズ10冊
区民参加型ワークショップにて、実際の現場体験を通した検討や意見交換を行い、利用者、生活者の視点からUDまちづくりのポイントをガイドブックとしてシリーズ化しています。

編集・発行。新宿区 都市計画部 都市計画課。
〒160-8484 新宿区歌舞伎町1-4-1
電話03-5273-3527
ファクシミリ03-3209-9227

デザイン。株式会社アークポイント、有限会社レゾナ
イラスト。白玉社 杉野悦子

平成31年3月

左下には音声コード(SPコード)があります。
音声コードの右側には「左のコードは目が不自由な人などへの情報提供に役立てられている音声コードです。横の切欠きは、音声コードの位置を示します。」と説明が書かれています。

以上。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3843 FAX 03-3209-9227

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