(音声読み上げ用)シリーズ7 つくり手がつかい手のニーズを反映―UDの視点を反映した整備事例―

最終更新日:2018年3月29日

このページは、「音声読み上げ用」に作成しています。そのため、本ガイドブックの印刷物とは、文章の表示や表現などが異なっている部分があります。

(音声読み上げ用)シリーズ7 つくり手がつかい手のニーズを反映―UDの視点を反映した整備事例―

ユニバーサルデザイン ガイドブック シリーズ7
タイトル「つかい手がつくり手のニーズを反映」
サブタイトル「UDの視点を反映した整備事例」

この冊子では、「つくり手」とは、事業主、設計者、施工者、施設などの管理者です。
「つかい手」とは高齢者、障害者、外国人、子ども連れの人などの利用者です。

■表紙
まち中のイラストがあり、手前には2~4階建ての建物があり、奥には再開発後の高層ビルがあります。
左上には「ユニバーサルデザインのまちづくり」のイメージキャラクターの”ユーディ”がいます。

ページの下には、
「ユニバーサルデザイン(UD)とは…。年齢、性別、国籍、能力にかかわらず、さまざまな人が利用できるよう生活環境をつくりあげることです。」という吹き出しがあります。


■2ページ目。
UDの施設整備では、つかい手のニーズを取り入れることが大切です。
さまざまなニーズを知るために、つくり手とつかい手が共に体験し、考え、ニーズを整理し、施設整備に反映させます。

利用者のニーズについて写真が4つあります。
「段差があるから屋上庭園に出られないわ…」と言っている車いす使用の女性。
「日本語しかないので、探せないわ…」と言っている外国人の女性。
「歩道と敷地内の誘導用ブロックが連続していないので、入口まで行けません」と言っている白杖を持った男性。
「これだけ近づかないと、読めません…」と案内板に近づいて確認している白杖を持った女性。

体験談として、設計者からのコメントが2つあります。
「さまざまなつかい手に聞いてニーズがよくわかりました!」
「 障害のある人など、さまざまな人から施設の使い方について話を聞いたことがなかったので、ワークショップに参加して、直接話が伺えて、大変参考になりました。 今まで気づかなかったニーズを知ることができました。」


■3ページ目。快適に移動できる経路。
車いす使用の人、目が不自由な人、ベビーカーを使っている人、大きな荷物を持っている人など、だれもが快適に移動できるよう、傾斜のない歩道など、バリアフリーの経路を整備しています。

写真が4枚あります。
・車いすで転回できる広い通路
・歩道から建物の出入口まで連続誘導
・大きな庇のある通路
・段差のない出入口


■4ページ目。上下移動の設備。
つかい手が自分のニーズに合わせて、選択できることが大切です。
上下階の移動や、高低差のあるまちの中で、さまざまな人が移動しやすくなるように、エレベーターやスロープの整備が進んでいます。

写真が3枚あります。
・高低差のある場所をつなぐエレベーターを設置
・庇のあるスロープを連続的に整備
・階段の横にエスカレーター奥にはエレベーターを設置

コラム。ガイドブックシリーズ4「UDで整備されたものの有効活用」
まちの中にあるUDで整備されたものを有効に使うために、どのようにすれば良いのか紹介した冊子です。


■5ページ目。選んで使えるトイレ。
つかい手が自分のニーズに合わせて、選択できることが大切です。
多機能トイレは、さまざまな利用者が集中します。
このため、利用者が分散するように機能を分散して整備するなど、つかい手が選んで使えるように整備することが大切です。
あわせて、わかりやすいサインや選びやすいデザインにする必要があります。

機能を分散させるための説明のイラストがあります。
混雑の原因として、他に機能が集中している例。
多機能トイレにオストメイトの汚物流しや、大型ベッド、ベビーチェアなどを配置。

選択できるトイレとして、一般トイレに機能を分散している例。
男子トイレ、女子トイレの中にオストメイトの汚物流しや、ベビーチェア、ベビーベッドを配置し、
多機能トイレには大型ベッドを配置。

写真が2枚あります。
・フロアによって、L型手すりの位置(左右)や、多目的シートやオストメイト対応が選べるだれでもトイレ
・大きな荷物を持った人や、幼児と一緒に使える少し広めの一般ブース


■6ページ目。わかりやすい案内設備。
文字が見えにくい人や高齢の人、子どもや外国人など、さまざまなつかい手に伝わる案内設備が望まれます。
案内サインやピクトグラムでは、盤面と文字の色をはっきりと対比させ(濃い盤面に白い文字など)、読みやすい書体(ゴシック体など)や読みやすい大きさにするとわかりやすくなります。

写真が3枚あります。
・わかりやすい色対比の案内サイン
・出入口やトイレの位置を音声で案内
・大きくてわかりやすいピクトグラム

コラム。読みにくい表示の例。
実際に使ってみると読みにくい案内サインを見かけます。
写真が2枚あります。
・光の反射により、見えにくくなります。
・ガラスに白文字はほとんど読めません。


■7ページ目。まだまだあります!つかい手のニーズを取り入れた整備事例。
高齢者、障害者、子ども連れの人、外国人などのつかい手のニーズに配慮した施設が増えています。

写真が3枚あります。
・男性でも子どものおむつを交換できるように、女性のみのエリア(授乳エリア)と分けて整備
・だれもが休憩できるスペース
・文字だけでなく、点字でも情報提供

ページのまとめは
「つかい手と共に体験し、考えると、今まで気づかなかったさまざまなニーズに気づきます。つかい手のニーズを取り入れたUDの施設整備が進めば、UDのまちづくりは広がっていきます。」


■裏表紙。継続して改善、UDのまちづくりへの取組み。
UDのまちづくりを目指すためには、つかい手の視点で継続して改善に取り組むことが重要であり、多様に変化していく「ひと」と「都市空間」のニーズに対応していくことが求められます。
つかい手の視点から、Plan(計画)、Do(実施)、Check(見直し)、Action(改善)のサイクルで、UDのまちづくりの取組みを見直し、継続して改善する姿勢を持つことが重要です。

PDCAサイクルのイメージ図が記載されています。


*ユニバーサルデザインガイドブック6と合わせてご覧ください。

編集・発行。新宿区 都市計画部 都市計画課。
〒160-8484 新宿区歌舞伎町1-4-1
電話03-5273-3527
ファクシミリ03-3209-9227

写真提供。西富久地区市街地再開発組合
デザイン。株式会社アークポイント、有限会社レゾナ
イラスト。白玉社 杉野悦子

平成30年3月

左下には音声コード(SPコード)があります。
音声コードの右側には「左のコードは目が不自由な人などへの情報提供に役立てられている音声コードです。横の切欠きは、音声コードの位置を示します。」と説明が書かれています。

以上。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3843 FAX 03-3209-9227

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