(音声読み上げ用)シリーズ6 つかい手とつくり手のニーズの共有―さまざまなニーズを知る手法―
最終更新日:2018年3月29日
ページID:000037258
このページは、「音声読み上げ用」に作成しています。そのため、本ガイドブックの印刷物とは、文章の表示や表現などが異なっている部分があります。
シリーズ6 つかい手とつくり手のニーズの共有―さまざまなニーズを知る手法―
ユニバーサルデザイン ガイドブック シリーズ6
タイトル「つかい手とつくり手のニーズの共有」
サブタイトル「さまざまなニーズを知る手法」
この冊子では、「つくり手」とは、事業主、設計者、施工者、施設などの管理者です。
「つかい手」とは高齢者、障害者、外国人、子ども連れの人などの利用者です。
■表紙
住宅街のイラストです。
建物が並んでおり、多くが2階建てです。建物の前には人がいます。
角地にある建物は4階建てで、その建物の中でワークショップが開催されています。
左上には「ユニバーサルデザインのまちづくり」のイメージキャラクターの”ユーディ”がいます。
ページの下には、
「ユニバーサルデザイン(UD)とは…。年齢、性別、国籍、能力にかかわらず、さまざまな人が利用できるよう生活環境をつくりあげることです。」という吹き出しがあります。
■2~3ページ目。
多くの人が利用する大規模な建物・公共的施設などでは、さまざまなニーズへの対応が必要です。
今までも、一定規模の施設などでは、建築設計標準(脚注1)や、施設整備マニュアル(脚注2)などの基準に基づき整備しています。
しかし、基準通りでも、つかい手にとって使いにくいこともあります。
そのため、つかい手の視点に立ったさまざまなニーズを知り、取り入れる工夫が必要です。
今後はより一層ユニバーサルデザインを取り入れた施設整備を進めます。
ユニバーサルデザインを取り入れた再開発やまちづくりが進むと、まわりのまちにも、さまざまな人を受け入れる意識が向上し、地域貢献につながっていきます。
イラストが2つあります。
1つ目は再開発後の高層ビルです。
歩道は広くなり、ベンチ、公衆トイレなども整備されています。
高低差の解消として、階段だけでなく、エスカレーターやエレベーターが整備されています。
2つ目は建物の中です。
使いやすいカウンターや、わかりやすく読みやすい案内板、部屋の中から外の様子が分かるガラス窓がある扉、
出入口の位置がわかりやすいように、壁の色と異なる色の扉、壁から突き出した見つけやすいサインなどが描かれています。
ページのまとめは「さまざまな人と“ だれもが使いやすいまちづくり”について考え、ニーズを知る手法を紹介します。」
脚注1 「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」 平成29年3月 編集:国土交通省
脚注2 「東京都福祉のまちづくり条例 施設整備マニュアル」 平成26年9月 編集:東京都 福祉保健局
■4~5ページ目。
さまざまな「ニーズを知るため」に、つかい手とつくり手が共に体験し、考え、意見交換するワークショップでUDの課題を整理します。
手法1 類似施設から学ぶ
(1)事前に確認
新たに整備する施設の内容やUDの整備内容を確認します。
(2)UDの視点から見学
写真が7枚あります。
1枚目。多機能トイレの中から外に出ようとしている車いす使用の女性の写真。
ポイントは、車いす使用の人と使ってみるとわかります。
車いす使用の女性からの吹き出し。「洗面台の位置がちょっと…」
2枚目。図書館の案内を見ている外国人の男女の写真。
ポイントは、外国人と見学するとどこに外国語表記が必要かわかります。
外国人の女性からの吹き出し。「日本語ばかり…。どうやって探せばいいの?」
3枚目。カウンター越しに接客を受ける車いす使用の男性の写真。
ポイントは、カウンター越しに説明受けたり、書いたりするとわかります。
車いす使用の男性からの吹き出し。「ちょっと高いね」
4枚目。建物の外にある掲示板に貼ってあるチラシを見る車いす使用の女性の写真。
ポイントは、掲示板にあるチラシを見ようとするとわかります。
車いす使用の女性からの吹き出し。「近づいて読みたいのに……」
5~7枚目。エレベーターの写真。
ポイントは、エレベーターに乗るとわかります。
エレベーターに乗っている車いす使用からの吹き出し。「車いす使用の人が2人乗れるっていいね。」
操作盤の写真からの吹き出し。「操作しやすい大きなボタンや、点字もあるんだね」
操作盤の上にあるモニターからの吹き出し。「音声案内だけでなく、文字で読めるから安心」
(3)ニーズの共有
見学後に課題を整理し、つかい手とつくり手でニーズを共有します。
コラム。
UDワークショップとは、つかい手とつくり手が同じ場所で共に体験し、考え、意見交換をする手法です。
この様なプロセスで新たなニーズに気づくことができます。
■6ページ目
手法2 図面や模型で検討する。
模型を見たり触って、設計内容を具体的に確認したうえでニーズを確認し、意見交換します。
実際に模型を触っている写真とイラストがあります。
手法3 実物大模型で実際に体験する
実寸の設備やサイン等を、さまざまなつかい手が体験し、使いやすさ、読みやすさを確認します。
壁に貼りだした実物大の大きさの案内サインを確認している写真とイラストがあります。
コラム。
使ってみるとわかりにくかったため、利用者がわかりやすいように、サインを追加した事例。
トイレのピクトの写真があります。
■7ページ目
つくり手の気持ちと、UDの視点をまとめているページです。
つくり手の気持ち(1)
障害のある人など、つかい手に施設の使い方を聞いたことがないので、実はニーズを知りません。
UDの視点(1)
さまざまなつかい手と意見交換するとニーズを知ることができます。
*協力できるさまざまな団体があります。
つくり手の気持ち(2)
事業主からは、基準以上は求められていないので…。
UDの視点(2)
東京2020大会をキッカケに、さまざまな人の利用が増えていくので、UDの対応が求められています。
つくり手の気持ち(3)
少数の人のニーズのために、お金のかかる工事をするのは難しいです。
UDの視点(3)
子ども連れの人や、障害のある人たちは友人や家族と一緒にお店に入れると嬉しいです。
つくり手の気持ち(4)
UDを考えると、色々なニーズに対応しなくてはならず、難しいです。
UDの視点(4)
さまざまなニーズを聞いて、できることから反映させることが大切です。
ページのまとめは
「ユニバーサルデザインのまちづくりでは、さまざまなつかい手とつくり手が共に考え、ニーズを反映していくことが大事です。」
■裏表紙。
つくり手がUDに取組む流れ(例)
~ つくり手とつかい手が共に考えUDを導入する ~
イメージ図が記載されています。
手順として、以下の4つが書かれています。
(1)計画
(2)設計
(3)施工・監理
(4)施設完成
つくり手は(1)計画の前に「UDの考えを理解する」
また、(1)計画と(2)設計の間では「さまざまなニーズを知る」。
(2)設計と(3)施工監理の間では「さまざまなニーズを反映する」。
つかい手は(2)設計の時に「つくり手と共に考える」
また、(3)施工監理の時に「UDの整備内容を確認する」
*ユニバーサルデザインガイドブック7と合わせてご覧ください。
編集・発行。新宿区 都市計画部 都市計画課。
〒160-8484 新宿区歌舞伎町1-4-1
電話03-5273-3527
ファクシミリ03-3209-9227
デザイン。株式会社アークポイント、有限会社レゾナ
イラスト。白玉社 杉野悦子
平成30年3月
左下には音声コード(SPコード)があります。
音声コードの右側には「左のコードは目が不自由な人などへの情報提供に役立てられている音声コードです。横の切欠きは、音声コードの位置を示します。」と説明が書かれています。
以上。
タイトル「つかい手とつくり手のニーズの共有」
サブタイトル「さまざまなニーズを知る手法」
この冊子では、「つくり手」とは、事業主、設計者、施工者、施設などの管理者です。
「つかい手」とは高齢者、障害者、外国人、子ども連れの人などの利用者です。
■表紙
住宅街のイラストです。
建物が並んでおり、多くが2階建てです。建物の前には人がいます。
角地にある建物は4階建てで、その建物の中でワークショップが開催されています。
左上には「ユニバーサルデザインのまちづくり」のイメージキャラクターの”ユーディ”がいます。
ページの下には、
「ユニバーサルデザイン(UD)とは…。年齢、性別、国籍、能力にかかわらず、さまざまな人が利用できるよう生活環境をつくりあげることです。」という吹き出しがあります。
■2~3ページ目。
多くの人が利用する大規模な建物・公共的施設などでは、さまざまなニーズへの対応が必要です。
今までも、一定規模の施設などでは、建築設計標準(脚注1)や、施設整備マニュアル(脚注2)などの基準に基づき整備しています。
しかし、基準通りでも、つかい手にとって使いにくいこともあります。
そのため、つかい手の視点に立ったさまざまなニーズを知り、取り入れる工夫が必要です。
今後はより一層ユニバーサルデザインを取り入れた施設整備を進めます。
ユニバーサルデザインを取り入れた再開発やまちづくりが進むと、まわりのまちにも、さまざまな人を受け入れる意識が向上し、地域貢献につながっていきます。
イラストが2つあります。
1つ目は再開発後の高層ビルです。
歩道は広くなり、ベンチ、公衆トイレなども整備されています。
高低差の解消として、階段だけでなく、エスカレーターやエレベーターが整備されています。
2つ目は建物の中です。
使いやすいカウンターや、わかりやすく読みやすい案内板、部屋の中から外の様子が分かるガラス窓がある扉、
出入口の位置がわかりやすいように、壁の色と異なる色の扉、壁から突き出した見つけやすいサインなどが描かれています。
ページのまとめは「さまざまな人と“ だれもが使いやすいまちづくり”について考え、ニーズを知る手法を紹介します。」
脚注1 「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」 平成29年3月 編集:国土交通省
脚注2 「東京都福祉のまちづくり条例 施設整備マニュアル」 平成26年9月 編集:東京都 福祉保健局
■4~5ページ目。
さまざまな「ニーズを知るため」に、つかい手とつくり手が共に体験し、考え、意見交換するワークショップでUDの課題を整理します。
手法1 類似施設から学ぶ
(1)事前に確認
新たに整備する施設の内容やUDの整備内容を確認します。
(2)UDの視点から見学
写真が7枚あります。
1枚目。多機能トイレの中から外に出ようとしている車いす使用の女性の写真。
ポイントは、車いす使用の人と使ってみるとわかります。
車いす使用の女性からの吹き出し。「洗面台の位置がちょっと…」
2枚目。図書館の案内を見ている外国人の男女の写真。
ポイントは、外国人と見学するとどこに外国語表記が必要かわかります。
外国人の女性からの吹き出し。「日本語ばかり…。どうやって探せばいいの?」
3枚目。カウンター越しに接客を受ける車いす使用の男性の写真。
ポイントは、カウンター越しに説明受けたり、書いたりするとわかります。
車いす使用の男性からの吹き出し。「ちょっと高いね」
4枚目。建物の外にある掲示板に貼ってあるチラシを見る車いす使用の女性の写真。
ポイントは、掲示板にあるチラシを見ようとするとわかります。
車いす使用の女性からの吹き出し。「近づいて読みたいのに……」
5~7枚目。エレベーターの写真。
ポイントは、エレベーターに乗るとわかります。
エレベーターに乗っている車いす使用からの吹き出し。「車いす使用の人が2人乗れるっていいね。」
操作盤の写真からの吹き出し。「操作しやすい大きなボタンや、点字もあるんだね」
操作盤の上にあるモニターからの吹き出し。「音声案内だけでなく、文字で読めるから安心」
(3)ニーズの共有
見学後に課題を整理し、つかい手とつくり手でニーズを共有します。
コラム。
UDワークショップとは、つかい手とつくり手が同じ場所で共に体験し、考え、意見交換をする手法です。
この様なプロセスで新たなニーズに気づくことができます。
■6ページ目
手法2 図面や模型で検討する。
模型を見たり触って、設計内容を具体的に確認したうえでニーズを確認し、意見交換します。
実際に模型を触っている写真とイラストがあります。
手法3 実物大模型で実際に体験する
実寸の設備やサイン等を、さまざまなつかい手が体験し、使いやすさ、読みやすさを確認します。
壁に貼りだした実物大の大きさの案内サインを確認している写真とイラストがあります。
コラム。
使ってみるとわかりにくかったため、利用者がわかりやすいように、サインを追加した事例。
トイレのピクトの写真があります。
■7ページ目
つくり手の気持ちと、UDの視点をまとめているページです。
つくり手の気持ち(1)
障害のある人など、つかい手に施設の使い方を聞いたことがないので、実はニーズを知りません。
UDの視点(1)
さまざまなつかい手と意見交換するとニーズを知ることができます。
*協力できるさまざまな団体があります。
つくり手の気持ち(2)
事業主からは、基準以上は求められていないので…。
UDの視点(2)
東京2020大会をキッカケに、さまざまな人の利用が増えていくので、UDの対応が求められています。
つくり手の気持ち(3)
少数の人のニーズのために、お金のかかる工事をするのは難しいです。
UDの視点(3)
子ども連れの人や、障害のある人たちは友人や家族と一緒にお店に入れると嬉しいです。
つくり手の気持ち(4)
UDを考えると、色々なニーズに対応しなくてはならず、難しいです。
UDの視点(4)
さまざまなニーズを聞いて、できることから反映させることが大切です。
ページのまとめは
「ユニバーサルデザインのまちづくりでは、さまざまなつかい手とつくり手が共に考え、ニーズを反映していくことが大事です。」
■裏表紙。
つくり手がUDに取組む流れ(例)
~ つくり手とつかい手が共に考えUDを導入する ~
イメージ図が記載されています。
手順として、以下の4つが書かれています。
(1)計画
(2)設計
(3)施工・監理
(4)施設完成
つくり手は(1)計画の前に「UDの考えを理解する」
また、(1)計画と(2)設計の間では「さまざまなニーズを知る」。
(2)設計と(3)施工監理の間では「さまざまなニーズを反映する」。
つかい手は(2)設計の時に「つくり手と共に考える」
また、(3)施工監理の時に「UDの整備内容を確認する」
*ユニバーサルデザインガイドブック7と合わせてご覧ください。
編集・発行。新宿区 都市計画部 都市計画課。
〒160-8484 新宿区歌舞伎町1-4-1
電話03-5273-3527
ファクシミリ03-3209-9227
デザイン。株式会社アークポイント、有限会社レゾナ
イラスト。白玉社 杉野悦子
平成30年3月
左下には音声コード(SPコード)があります。
音声コードの右側には「左のコードは目が不自由な人などへの情報提供に役立てられている音声コードです。横の切欠きは、音声コードの位置を示します。」と説明が書かれています。
以上。
本ページに関するお問い合わせ
新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3843 FAX 03-3209-9227
電話 03-5273-3843 FAX 03-3209-9227
本ページに関するご意見をお聞かせください
区政についてのご意見・ご質問は、ご意見フォームへ。