(音声読み上げ用)ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン 3-2-1-1

最終更新日:2012年3月9日

 このページは、視覚に障害等がある方のご利用に配慮して、「音声読み上げ用」に作成しています。そのため、本ガイドラインの印刷物とは、文章の表示や表現などが異なっている部分があります。
 このページを音声読み上げさせるためには、ページ右上の 『色変更・音声読み上げ』 を起動してください。 音声読み上げソフトを起動すると、新宿区のトップページに戻りますので、お手数ですが、再度このページへアクセスしてください。

基本目標1 誰もが自由に歩ける都市空間づくり

●29ページです
基本目標の一覧と「取組のページの見方」の説明図が入っています。
【取組のページの見方の説明】です。
取組のページの構成は、
最初に「基本目標と取組の名称」を、次に「取組の考え方」を示しています。
そして、左ページは「まちの現状と課題」をあげ、右ページで「課題を解決するための取り組みの方向性」、「整備改善の事例」、「施設整備等を補う対応」、「関連する法令等の参考事項」を記載しています。

●30~31ページです
【タイトル】 基本目標1 誰もが自由に歩ける都市空間づくり
基本目標1には、「誰もが自由に歩ける都市空間づくり」を進めるため、取組1から取組5までを設定しています。
取組1は、 駅周辺での移動の連続性を確保し、自由に歩けるようにする 《駅周辺の回遊性の向上》
取組2は、 さまざまな歩行者のために十分な空間を確保し、ゆったりと歩けるようにする 《歩行空間の充実》
取組3は、 上下階の移動や地下街などの立体的な都市空間の移動を、負担が少なくスムースにできるようにする 《立体的な連続性の確保》
取組4は、 道路から建物などに不自由なく入れるようにする 《接続空間における連続性確保》
取組5は、 自動車による交通負荷を軽減し、さまざまな人々が安全に歩けるようにする 《自動車交通の整序による歩行空間の確保》となっています。

●32~33ページです
基本目標1の「誰もが自由に歩ける都市空間づくり」に関する新宿区内の現状を最初に示しています。
【現状1】 <新宿区の公共交通と道路網>
新宿区内の都市計画道路の完成率は58.0%であり、主要な幹線道路の多くは道路の容量を超える交通量で混雑しています。
新宿駅周辺など歩行者の通行が多い地域では、歩道の幅が十分でない場合や路上駐輪などにより歩道の幅が狭められ、車いすやベビーカーで安心して通行しにくい箇所もあります。
副都心エリアでは道路が立体的な都市構造になっており、高齢者等には上下移動が負担になります。また、慣れない来街者にとっては目的地までの経路がわかりにくくなっている面もあります。
区全体の道路としては、平成21年現在で、公道が344km、私道が112km、合計で 456kmの延長がありますが、そのうち約43%の194kmは、幅が4m未満の道路となっており、拡幅整備を積極的に進めています。
道路が狭いエリアでは密集市街地となっていたり、坂が多く入り組んだ道路の構成になっていることが多く、まちの個性となっている一方で、防災やバリアフリー面での問題を抱えている場合が多くあります。
【現状2】 <49の鉄道駅があります>
新宿区は鉄道網が発達し、公共交通の利便性の高いまちです。
鉄道駅ではバリアフリー化が進められており、平成20年6月14日に開業した東京メトロ副都心線をはじめ、35の駅で車いす使用者が円滑に移動できる、バリアフリー化された経路が確保されています。
(図1の説明) 鉄道駅の分布状況図が入っています。 新宿区内の鉄道駅の位置とそれらの駅の利用圏を示しています。
(図2の説明) 道路の幅員別の分布図が入っています。 新宿区内の道路を幅員別に、4m未満、4m~6m、6m~9m、9m~12m、12m以上に分けて示しています。 幹線道路に囲まれた内部の区域は、4m未満の道路が非常に多くなっています。[出典:新宿区の土地利用2008]
次に区内の主な地区の状況の特色等について説明します。
【地区1】 <西落合周辺> 碁盤の目状の道路整備
西落合三丁目、四丁目は昭和初期に耕地整理が行われた住宅街であり、整った碁盤の目状の街区になっています。歩道が設置されていない道路が多いので、歩行者の安全性確保のため、自動車の速度規制を行うなどの対策が必要です。
(写真の説明) 西落合地区の道路状況を示す写真が入っています。 西落合地区内の比較的広くて歩道が設置されている道路が写っていますが、当地区でも歩道のない道路も多く、それらの道路では、歩行者の安全確保を図るための措置が必要になっています。 (写真の説明は終りです。)
【地区2】 <早稲田鶴巻町周辺> 区画整理され、整った道路空間
早大通り周辺は土地区画整理事業により、街区が整備された地区です。
早大通りは、電柱の地中化や街路樹の植樹により、快適な歩行空間が形成されています。
(写真の説明) 早大通りの道路状況を示す写真が入っています。 早大通りには、りっぱな街路樹が中央分離帯にあり、快適な空間が作られています。 (写真の説明は終りです。)
【地区3】 <西新宿周辺> 立体的な道路構造
新宿副都心の区域は、戦後に淀橋浄水場跡地を再開発して形成されました。
貯水池の底と周辺エリアとのレベル差を活用し、東西方向・ 南北方向の交通および歩行者と自動車を、立体的に分離した道路の構造としましたが、そのために、上下の移動が多く、高齢者や障害者などには負担になっているほか、慣れない来街者には目的地までの経路がわかりにくくなっている面もあります。
(写真の説明) 新宿副都心の、立体的に交差している道路の写真が入っています。 立体的に交差した道路は、階段等による上下移動が多くなるため、多くの人に負担がかかっています。 (写真の説明は終りです。)
【地区4】 <新宿駅周辺> 歩行者のための道路利用
新宿通りでの歩行者天国や、モア4番街のオープンカフェの社会実験などでは、道路空間を歩行者のために開放しています。
新宿郵便局前のコミュニティ道路では道路を蛇行させることで、自動車の速度を落とし、歩行者が安心して歩けるように工夫しています。
(写真の説明) 新宿駅周辺の道路の状況を示す写真が入っています。 新宿駅周辺の道路には、歩行者天国やコミュニティ道路など、歩行者が安心して歩けるように配慮された道路もあります。 (写真の説明は終りです。)

●34~35ページです
基本目標1 「誰もが自由に歩ける都市空間づくり」に関する
取組1は、駅周辺での移動の連続性を確保し、自由に歩けるようにする 《駅周辺の回遊性の向上》、です。
現状の駅周辺の移動経路は、バリアフリーの経路としては十分ではなく、車いす使用者は迂回を余儀なくされたり、時間帯によっては利用できない経路が多いなど、利用者にとって不便な面があります。
そのような駅周辺においては、利用者の多様な特性に配慮したバリアフリー経路の充実により、連続した歩行者道のネットワーク化を図り、駅周辺の回遊性を高めることが必要です。
【タイトル】
取組1 《駅周辺の回遊性の向上》に関する◆まちの現状と課題
○駅周辺のバリアフリー経路は、迂回が必要になったり、時間帯により利用できない場合があります。
○階段や大きな段差があり、移動に制約がある人にとっては使いにくい場合があります。
○駅の各出入口間の移動経路が複雑で、わかりにくいことがあります。
以下に具体例をあげて説明します。
【現状1】 ○新宿駅西口と新宿駅東口の連絡経路
新宿駅の改札外では、西口と東口を連絡するメトロプロムナードが深夜閉鎖されるため、時間帯が限定されたバリアフリー経路となっています。
また、屋外のガードしたを経由する東西連絡通路は、暗くて歩きにくい空間でしたが、改修工事により快適な空間に変わりました。
(写真1の説明) 深夜は閉鎖され、利用できる時間帯が限定されている地下街の写真が入っています。
(写真2の説明) 照明や内装を改善して快適な空間になったガードしたの東西連絡通路の写真が入っています。 (写真の説明は終りです。)
【現状2】 ○新宿駅東口と新宿駅南口の連絡経路
新宿駅の東口駅前広場と、東南口との移動は屋外でのバリアフリー経路となります。また、東南口のエスカレーターとエレベーターは、深夜の利用はできません。
東南口と南口との移動には、百貨店内の通路を利用できますが、深夜は閉鎖されるため、甲州街道の歩道を利用しなければなりません。
(写真1の説明) 新宿駅東南口の広場の写真が入っています。
東南口の広場は、階段のほか、エレベーターとエスカレーターが設置され、上下の移動手段を選択することができますが、深夜の利用はできません。
(写真2の説明) 地下連絡通路の写真が入っています。 この場所は、エスカレーターと階段のみのため、車いす使用者は利用できなくなっています。 (写真の説明は終りです。)
【現状3】 ○新宿駅西口と新宿駅南口の連絡経路
新宿駅南口は高架となっているため、西口と南口の連絡には大きな高低差が生じています。西口と南口の最短経路は、百貨店の敷地内通路ですが、急勾配になっています。地下街と百貨店脇のエスカレーターを利用すると連続して屋根がありますが、バリアフリー経路にはなっていません。
(写真1の説明) 新宿駅西口と南口の連絡通路の写真が入っています。 急勾配の連絡通路は、車いす使用者や高齢者等には負担になっています。
(写真2の説明) 新宿駅西口のペデストリアンデッキの写真が写っています。 新宿駅西口のペデストリアンデッキは、2階レベルで隣接するデパートと連絡し、デパートのエレベーターも利用することができ、バリアフリールートになっていますが、利用できる時間が限定されています。 (写真の説明は終りです。)

●右ページです
【タイトル】
取組1 《駅周辺の回遊性の向上》に関する◆望まれるまちの姿 (課題を解決するための取組の方向性)
○利用者のさまざまな特性に配慮した、自由に移動できる歩行者ネットワークの充実
以下に具体例をあげて説明します。
【改善の提案】 ○さまざまな人々が自由に移動できる歩行者ネットワークを充実するために
駅周辺の業務商業地としての魅力の向上を図るために、駅周辺を回遊する歩行者動線を、さまざまな人々が自由に移動できるように、整備と拡充をすることが必要です。また、「バリアフリールートマップ」の作成なども必要です。
取組の方向性としては、
・安全で快適な連続した経路の確保
・バリアフリー化された負担の少ない経路の確保
・時間に制限されず、いつでも利用できる経路の確保
・さまざまな人々にわかりやすい経路情報の充実など があげられます。
(図の説明) 新宿駅東西を結ぶ自由通路の整備計画図が入っています。 新宿駅東西を結ぶ自由通路が整備されると、駅周辺の歩行者ネットワークが強化され、便利になります
(写真の説明) 横断歩道の写真が入っています。視覚障害者が安全に通行することができるようするためには、視覚障害者誘導用ブロックの設置、横断歩道へのエスコートゾーンの設置、音響案内により注意を呼びかける等の対策をすると、視覚障害者が安全に通行できるようになります。 (図と写真の説明は終りです。)
以下は、□整備・改善の例です。
【例1】 ○完全なバリアフリー化が困難な場所での配慮
数段の小さな段差であれば、手すりを設置することで移動が可能になる高齢者等も多くいます。やむを得ず段差が生じてしまい、スロープ等の設置が困難な場合でも、手すりや呼び出しボタンによる人の手助けなどが行えるように、できる限りの配慮が必要です。
(写真の説明) 道路から建物の入口までが階段になっている建物の写真が入っています。 道路から建物入口までは段差や階段を設けないことが原則ですが、やむを得ず段差が生じる場合は、人の手助けを乞うための呼び出しボタン設置など、介助等による対策も考える必要があります。 (写真の説明は終りです。)
【例2】 ○視覚障害者誘導用ブロックの連続性への配慮
視覚障害者が特に多く利用する施設の付近では、交通状況等を考慮しつつ、歩道のない道路にも連続的に誘導用ブロックを設置するなど、安心して利用できる経路を確保することが必要です。
(写真の説明) 視覚障害者誘導用ブロックの敷設された道路の写真が入っています。誘導用ブロックがあると視覚障害者の方は安心して通行ができるようになります。 (写真の説明は終りです。)
以下は、□まちをよりよくするための取組の例です。
【例1】 ○まちの案内や介助などのサポート
駅や地下街などに不慣れな人等には、人の手助けが重要です。従業員やボランティア、障害者などの当事者等が、案内や介助をすることにより、高齢者や障害者、外国人などが、より自由に安心して目的地への移動や買い物などができるようになります。
【例2】 ○ICT カッコ 情報通信技術)を活用したまちあるきの支援
高齢者や障害者等の特性に応じた情報が、まちの中で簡単に得られると有効です。 情報通信技術により、携帯端末などを使って、車いすなどでも通行できるルートの案内や、まちの情報を提供することで、より便利に安全に移動できるようになります。
(イラストの説明) 歩行者等に、音声や振動、画像などでまちの情報を提供するシステムの概要を示すイラストが入っています。このようなシステムの普及により、高齢者や障害者等には外出時の安心感がうまれて、外出がしやすくなります。[出典:国土交通省] (イラストの説明は終りです。)
【参考】 さまざまな人々が自由に移動できるための配慮
高齢者や障害者などは、一般の人に比べて移動の負担が大きかったり、上下の移動に制約があったりします。 道路の段差や勾配の解消、視覚障害者誘導用ブロックの設置、エレベーターの設置などにより、新宿のまちを自由に移動できるようにする配慮が必要です。
(イラストの説明) 歩行空間におけるバリアフリー化の考え方のイラストが入っています。バリアフリー化に必要な事項として、バスに乗りやすい歩道の高さ、視覚障害者誘導用ブロックの設置、歩道の段差解消と勾配の改善、幅の広い歩道の設置、エレベーターの設置、案内標識の改善、ベンチなどの休憩施設の設置等があげられています。[出典:バリアフリー新法の解説 /国土交通省] (イラストの説明は終りです。)

【取組1の説明を終わります】

ここをクリックすると「取組2」へ移動します。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3843 FAX 03-3209-9227

本ページに関するご意見をお聞かせください

本ページに関するアンケート
本ページの情報は役に立ちましたか?以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。
本ページは見つけやすかったですか?以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。

区政についてのご意見・ご質問は、ご意見フォームへ。