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定例記者会見(令和3年第4回区議会定例会)区長説明要旨

最終更新日:2021年11月19日

この発言要旨は、令和3年11月19日(金曜)14時から行われた記者会見における区長説明の要旨を掲載しているものです。当日配布資料もダウンロードできます。
【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。
皆さまにはお忙しい中をご出席いただき、ありがとうございます。
本日は、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、最近の区政の動きについてご説明するとともに、今月30日から12月9日までの日程により開かれます、「令和3年第4回区議会定例会」の議案等についてご説明申し上げ、区政への一層のご理解を賜りたく、お集まりいただきました。

説明の前に、先月、ご逝去されました、落語家で人間国宝である名誉区民の柳家小三治(やなぎや こさんじ)さんのお悔やみを申し上げたいと思います。

平成27年3月、新宿区は柳家 小三治さんを新宿区名誉区民として顕彰させていただきました。
長年にわたり、古典落語の振興・発展に尽力され、後進の育成にも熱心に取り組まれました。
また、新宿区の文化芸術の振興にも幅広くご尽力いただき、感謝の念に堪えません。
柳家 小三治さんのご冥福を謹んでお祈り申し上げます。

それでは、改めまして区政の話題等についてご説明します。

はじめに、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りしますとともに、感染された皆様とご家族の皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
区民の皆様や区内事業者の皆様におかれましては、感染拡大防止にご協力をいただき、ありがとうございます。
また、医療現場の最前線で新型コロナウイルス感染症の治療に尽力されている医療従事者の皆様には、心から感謝を申し上げます。

それでは、お手元の『参考資料1』をご覧ください。

1 新宿区の新型コロナウイルス感染症対策について
『新宿区の新型コロナウイルス感染症対策』についてです。

まず、区内における感染の動向について、保健所長から説明をさせます。

(寺西保健所長)
1ページをご覧ください。

区内の新規感染者は、10月に入ってからも減少が続いています。10月下旬以降、一週間あたりの感染者は10人以下まで低下し、今年では最も低い水準となっています。
なお、10月29日に公表された東京都の追加計上分716人については、発生日が不明のため除いています。
ただし、感染者数推移の全体傾向に影響はないと考えています。
一方、行動制限緩和による人流の増加や、感染症が流行しやすい秋冬を迎え、今後、感染再拡大も懸念されており、引き続き警戒が必要です。

感染者の年代別割合では、20代、30代の割合が高い傾向が続いています。
感染経路別の割合では、10月以降、同居家族からの感染の割合が減少しています。これは、区民のワクチン接種が進んだことが要因の一つと考えています。

(吉住区長)
それでは、引き続き、区の具体的な対応について説明します。

お手元の『参考資料1』の2ページをご覧ください。

新型コロナウイルスワクチン接種状況
「新型コロナウイルスワクチン接種状況」についてです。

区内のワクチン接種の状況は、2回目まで接種を終えている人は、65歳以上で91.5%、全体では77.4%まで進んでいます。

今後、3回目接種に向けて、11月下旬から医療従事者等へ、1月中旬から一般の高齢者へ、接種券の発送を開始します。
3回目接種は、2回目接種完了から概ね8か月以上が経過した方を対象として実施します。
65歳以上の高齢者は、区が接種日時と集団接種会場を指定して接種を行い、その他の世代の方は、個別接種または区の集団接種会場のいずれかで予約し、接種を受けていただきます。

次に、3ページをご覧ください。

第6波に備えた環境整備1
「第6波に備えた環境整備」についてです。

はじめに、オール新宿で支える体制 新宿区新型コロナウイルス対策医療介護福祉ネットワークの取り組みです。
本ネットワークは、区内の医療機関、医師会、薬局、訪問介護サービス事業者、訪問看護ステーション、保健所等が連携し、新型コロナにかかる医療や介護の現場における課題の共有を図り、地域での患者対応や支援の強化につなげるため、昨年の9月に発足しました。
第5波においては、医師による往診や、訪問看護ステーションによる健康観察、薬局による治療薬の宅配など、自宅療養者のバックアップ体制づくりに取り組みました。
現在、第6波に備え、感染拡大期における早期診療や円滑な入院調整・自宅療養の支援、その後の社会復帰に向けた対応等が一貫してできる地域医療福祉体制づくりに取り組んでおり、要介護者等の自宅療養生活の支援や、入院待機者が一時的に滞在する施設の運用にかかる検討を行っています。

4ページをご覧ください。

第6波に備えた環境整備2
「陽性になった高齢者・障害者の自宅療養生活の支援」についてです。

新型コロナウイルス陽性となった65歳以上の要介護者等及び障害者においては、本来入院となるべきところ、第5波においては自宅療養せざるを得ない事例が多くみられました。
また、家族が陽性となった場合、従前受けていた家族からの介護が受けられなくなり、対応に追われました。
こうしたことを踏まえ、要介護者等の方の自宅療養生活を支えるため、訪問介護事業者等から安定的な介護サービス等を受ける仕組みを確保し、12月以降、必要に応じて実施します。

介護サービス等を受けている要介護者等が陽性となった場合や、家族が陽性となって家族からの介護を受けられなくなった場合について、ケアマネジャー等が新たにケアプランの作成を行い、このプランに基づき訪問介護事業者等が訪問介護を行います。
要介護者が陽性となり自宅療養生活を余儀なくされた場合は、全ての訪問介護費用を区が負担しサービスを提供します。介護を行っていたご家族が陽性となった場合は、ご家族の介護の代わりに必要となった訪問介護費用について区が負担しサービスを提供します。あわせて事業者やケアマネジャーに協力金をお支払いし、継続したサービス提供を図ることで、安定的な自宅療養と日常生活を支援します。

次に「自宅療養者入院待機施設の整備・運営」についてです。

第5波において、爆発的に感染が拡大したことから、入院が必要と判断されても入院病床に空きがなく、自宅等での待機を余儀なくされた方が多数発生しました。
こうしたことから、第6波の備えとして入院待機施設を整備し、自宅等での待機を余儀なくされる方の一時滞在場所を確保することで、区民の安全安心な生活環境を維持します。
施設は、12月下旬までに整備を完了し、感染状況に応じて運営します。

次に、5ページをご覧ください。

その他 区の新型コロナウイルス感染症対策
いま説明した施策を含め、区のコロナ対策の主なものを、項目として掲載していますので、参考にご覧ください。

新型コロナウイルス感染症対策については、以上です。

それでは、次に、『参考資料2』をご覧ください。

2 バリアフリーの整備促進
『バリアフリーの整備促進』についてです。

区では、誰もが円滑な移動を確保できるよう区内のバリアフリー整備を一層促進するため、令和3年11月に「新宿区移動等円滑化促進方針」を策定しました。

この方針は、高齢者や障害者が多く利用する鉄道駅や福祉施設などの生活関連施設と、それらの施設を結ぶ経路の連続性の確保や、地域特性を踏まえた地域別のバリアフリー方針、また、ソフト施策等、総合的なバリアフリー化の方針を示したものです。
この方針に基づき、鉄道駅のエレベーター整備によるバリアフリールートの複数化や最短化、敷地と道路に段差のない一体的な歩行空間の確保などを図ります。

今後は、区の計画事業「バリアフリーの道づくり」において、本方針に基づいて選定する整備路線についての対策を計画的に実施します。
また、方針を広く周知啓発してバリアフリー化を促進するため、区内のイベントでの企画展示や広報新宿、区ホームページへの掲載とともに、鉄道事業者等、関係機関と個別協議を実施します。
さらに、整備の実施状況等について定期的に確認し、高齢者、障害者等の当事者参加による意見交換などを活用しながら、方針に基づいた取組みを推進していきます。

次に、『参考資料3』をご覧ください。

3 新宿区耐震改修促進計画の改定
『新宿区耐震改修促進計画の改定』についてです。

区は、住宅等の耐震化を促進し、地震災害による被害を最小限に留める減災社会の実現を目的として、平成20年3月に「新宿区耐震改修促進計画」を策定しました。
このたび、前回の改定から4年が経過したことから、進捗状況等を踏まえ、本計画を改定します。

はじめに、耐震化の現状です。「住宅」においては、令和9年度末までに、耐震性が不十分な住宅をおおむね解消するという目標に対し、現状の耐震化率は94.9%となっています。
一方、「特定緊急輸送道路沿道建築物」は、令和9年度末までに耐震化率を100%とする目標のほか、令和元年度末までに耐震化率を90%とする中間目標がありましたが、現状の耐震化率は86.3%となっています。

現状を踏まえた、耐震化の促進を図るための施策として、まず、「住宅」については、区内の住宅の約8割を占める共同住宅の耐震化状況等を確認するとともに、マンションの実態に応じた、きめ細かな働きかけを行っていきます。

百貨店など、不特定多数の人が利用する特定建築物のうち、大規模な建築物については、耐震化状況等を確認するとともに、耐震化の目標を100%に設定し、積極的な働きかけを行っていきます。
さらに、共同住宅やテナントの入る「特定建築物」は、合意形成が耐震化の支障となる場合があることから、合意形成の支援を引き続き行うとともに、令和2年度に創設した、テナントなど占有者がいる場合の補助金の加算、いわゆる占有者加算の周知を図っていきます。

また、特に、「特定緊急輸送道路沿道建築物への取組み」として、倒壊の危険性が高い建築物等への個別訪問等を重点的に実施することや、支援制度の一層の強化を図ります。
これらの施策により、新宿の高度防災都市化と安全安心の強化に向けて、取り組んでいきます。

次に、『参考資料4』をご覧ください。

4 令和4年 新宿区成人の日「はたちのつどい」
『令和4年新宿区成人の日「はたちのつどい」の開催』についてです。

大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする若者を祝い、励ますための行事として、令和4年1月10日の月曜日、成人の日に、京王プラザホテルを会場として、令和4年新宿区成人の日「はたちのつどい」を開催します。

例年の「はたちのつどい」では、式典と立食パーティーでお祝いしておりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、昨年に引き続き、今年度も式典と立食パーティーは行わないこととしました。
式典などを行わない替りに、会場では、フォトスポットを用意しますので、新成人の記念の思い出を残していただくとともに、ご友人や懐かしい仲間との再会の場としていただければと思います。
また、会場では、各界でご活躍されている著名人の方々からのリレー形式のお祝いメッセージを放映し、新成人の皆様の門出をお祝いいたします。このお祝いメッセージにつきましては、当日会場に来られない方もご覧いただけるように、SNSや区の公式ホームページ等でも配信いたします。
なお、ご来場は地区ごとの2部制とし、滞在時間を制限するなど、感染対策の徹底を図ります。
新成人の皆様には、人生の門出を祝う晴れの日の思い出として、是非ご来場いただければと思います。

次に、『参考資料5』をご覧ください。

5 新宿区平和都市宣言35周年記念事業-平和のつどいの開催
『新宿区平和都市宣言35周年記念事業-平和のつどいの開催』についてです。

区は、平和都市宣言の制定から、昨年度で35周年を迎えました。このことを契機に区民の皆様が平和への思いをより一層深めていただくため、「語りつぐ 歌いつぐ 想いつぐ 次世代への平和のメッセージ」をテーマに「平和のつどい」を配信していきます。

新型コロナウイルス感染症の影響により、今年度は本イベントを事前収録し、平和都市宣言の制定から36年目にあたる令和4年3月15日から区公式YouTubeで配信します。
イベントでは、俳優業や様々な分野でご活動されているサヘル・ローズさんの司会進行により、俳優として活躍されている石丸謙二郎さんによる詩の朗読や、パワフルな歌声または演奏で今なお多くの方を魅了し続けているジャズシンガーの綾戸智恵さん、ジャズピアニストの山下洋輔さんの音楽やトーク、また、平和派遣に参加された区民の方からの平和へのメッセージ等を予定しています。
より多くの皆様に、このイベントを機会に、戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて心に刻んでいただければと思います。

次に、『参考資料6』をご覧ください。

6 令和3年度区立学校校外学習行事等について
『区立学校校外学習行事等』についてです。

区立学校では10月1日以降の緊急事態宣言の解除、10月25日以降の都のリバウンド防止措置期間の終了を受けて、段階的に教育活動の制限を解除しています。

新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった中学1年生及び小学6年生の移動教室については、思い出づくりのために代替行事を実施することとしました。中学1年生の代替行事は日帰り旅行として、感染対策などの安全面を考慮しながら2学期から3学期にかけて実施します。小学6年生についても感染対策などの安全面や学校のスケジュールなどを勘案しながら、3学期に日帰りで児童の思い出に残る行事を実施していきたいと考えています。

中学2年生のスキー移動教室については、感染対策を徹底した上で、1月・2月に全校実施を予定しています。

中学3年生の修学旅行については、区立中学校10校のうち未実施の8校は2月・3月に実施予定です。
なお、スキー移動教室と修学旅行については、安全・安心に実施するため出発前に参加者を対象にPCR検査を実施します。

新宿養護学校の小学6年生の移動教室及び中学3年生の修学旅行については、基礎疾患等のある児童・生徒への感染リスクを踏まえ中止とし、代替行事を実施しました。中学部の修学旅行代替行事は10月中旬に実施、小学部の移動教室代替行事は本日実施しています。
今後も新型コロナウイルス感染症対策の徹底と子どもたちの健やかな学びの保障との両立に取り組んでいきます。

次に、『参考資料7』をご覧ください。

7 新宿区スポーツ栄誉賞について
『新宿区スポーツ栄誉賞』についてです。

区では、スポーツ分野において顕著な功績をおさめ、区におけるスポーツ振興に寄与した方に、新宿区スポーツ栄誉賞を授与しています。
このたび、東京2020オリンピック・パラリンピック大会で活躍された、卜部蘭(うらべ らん)選手と、高桑早生(たかくわ さき)選手のお二人に新宿区スポーツ栄誉賞を授与することを決定しました。
今回受賞のお二人には、来月12月、賞状と記念品を贈呈する予定です。

なお、資料はございませんが、先日、日本舞踊家で人間国宝である新宿区名誉区民の西川扇藏(にしかわ せんぞう)さんが、文化の向上等に関し、特に功績が顕著だとして令和3年度の文化功労者に顕彰されました。あらためてお祝いの言葉を贈りたいと思います。

8 補正予算概要について
次に、令和3年度11月補正予算の概要について説明いたします。

定例記者会見資料の1ページから4ページに、補正予算の概要を記載していますのでご覧ください。

この度の補正予算は、一般会計の総額で4億5,203万円です。
主な経費としては、先ほどご説明しました「在宅要介護者等への緊急生活支援事業」や「自宅療養者入院待機施設の整備・運営」等に要する経費を計上しています。
今定例会では、これらを含めた、補正予算案2件、条例案等13件の議案を提出しています。

9 最後に
最後に、「クリアソン新宿」の活躍についてです。

区は新宿区サッカー協会代表チームである「クリアソン新宿」と昨年11月に、「地域社会の発展」「スポーツの振興」「多文化共生の推進」のための包括連携協定を締結しました。
「クリアソン新宿」は、これまでも区内の小学生へのサッカー指導や高等学校での出前授業、区内に住む様々な国の選手が交流する「新宿グローバルカップ」の開催など、様々な分野で区と協力してきました。

その「クリアソン新宿」が、今シーズンの関東サッカーリーグ1部で22試合を戦い、見事に優勝を果たしました。

その後、上位リーグであるJFLとの入替え戦への進出をかけ、先日、地域チャンピオンズリーグ予選を戦い、晴れて予選突破しました。来週24日からは味の素フィールド西が丘で決勝ラウンドが行われます。ぜひ、クリアソン新宿の躍進の年となるよう、みなさんも一緒に応援していただきたいと思います。

区は、今後もクリアソン新宿の活躍を、区民とともに応援していきます。

以上で、私からの説明を終わります。
今後とも、区政へのご理解、ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

本ページ掲載詳細情報に関するお問い合わせ先
  • 記者発表内容について:区政情報課 電話:03-5273-4064
  • 予算案について:財政課 電話:03-5273-4049

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