動物由来感染症
動物との付き合い方、考えていますか?

最終更新日:2015年11月18日

動物由来感染症

動物から人へ、人から動物へと病原体が感染することや、その感染によって起こる病気のことを「人畜共通感染症」と言います。
 世界では約200種の疾患が確認されています。そのほとんどの感染症が動物から人にうつる病気で、逆に人から動物にうつる病気はまれなため、「動物由来感染症」と言う場合もあります。 現在、中国を原産地または船積地域とするハクビシン、タヌキ及びイタチアナグマを輸入しようとする者は、当該輸入に係る貨物がSARSコロナウイルスを媒介するおそれがないものであることについて、予め厚生労働大臣の確認を受けなければいけません。
 なお、当分の間、厚生労働大臣はこの確認を行えないことから、実質的に輸入を禁止することとしています。  

なぜ今、問題になったのか

 動物のいる生活は、人に安らぎと潤いを与えてくれます。
 現在の日本では、子供が独立して家を離れたり、子供の数が少ないために、動物を家族の一員として迎えたいという動機から、飼育を始める方が増えています。   
 愛情を注ぐあまり、過度に濃密な接触をすると、感染の機会を増やすことになります。また飼育動物数の増加ばかりでなく、野生動物など、珍しい動物の飼育を始める方も増えています。   さらに交通機関の発達により、日本以外の国で感染し、入国してから動物が発病する可能性も増大しています。
 一方、日本人の住宅環境も変化し、障子やふすまで間仕切りをした構造は少なくなり、鉄筋コンクリート造りでアルミサッシを使った気密性の高い住宅が増えています。   
 病原体を保有する動物からふん尿や分泌物中に排せつされた病原体は、気密性の高い部屋の中では、特に抵抗力の弱い方は感染しやすくなります。

日常生活で注意すること        

★犬の予防注射と登録
飼い主には、狂犬病予防法により、犬の登録と年1回の狂犬病予防注射が義務付けられています。登録していない犬を新たに飼い始めた場合は、30日以内(子犬は生後91日になったら)に登録しなければなりません。忘れずに保健所で手続きをし、鑑札・狂犬病予防注射済票を必ず犬の首輪などにつけてください。また、犬はつなぐか、囲いの中で飼ってください。

★動物にさわったら、必ず手を洗う
 動物と接した後は「手洗い」と「うがい」をしましょう。お子さんが外で遊んだ後も手洗いをさせましょう。動物の排せつ物(ふん・尿)には直接触れないことが大切です。

★過度な接触をしない
 動物とのキス、「口移しでの餌やり」「動物の食べ残しを食べる」などはやめましょう。
「スプーン・はし」の共用も感染の原因になります。食事の場や食べ物を扱っている場所(スーパーマーケットや商店等)には動物をいれないようにしましょう(盲導犬・介助犬・聴導犬は「身体障害者補助犬法」で、一般のペット以上の衛生管理が犬の使用者に求められているため、公共施設・交通機関、一般の営業施設への入場が許可されています)。そのほか、一緒の布団で寝るのもやめましょう

★動物の身の回りは清潔に
 ブラッシングやシャンプー、ひっかかれないようにつめ切りなどは定期的に行いましょう。小鳥の水浴び用の水は毎日替えましょう。餌入れ等は清潔なものを使い、新しい餌と水を与え、余った餌は早めに片付けるようにしましょう。

★家の中でも外でも、ふん尿は速やかに処理を
 散歩時のふんの片付けは飼い主のエチケットです。忘れずに行いましょう。家の中では、犬や猫のトイレは台所や食事をする場所から離れた所に置き、ふん尿は、すぐ始末しましょう。 

★室内で猫、鳥などを飼育するときは換気をする

★飼っている場所の掃除を小まめに行う
 タオルや敷物、水槽などは細菌が繁殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。鳥かごは、時々、日光や熱湯で消毒するのが理想的です。敷物等に付いている動物の毛、羽毛は掃除機でしっかりと吸い取りましょう。

★野生動物(特に輸入野生動物)を飼うことは控える
 日本では、世界各国から野生動物が大量に輸入されています。しかし、公衆衛生上、規制がある動物がいます。輸入野生動物はペット動物として販売され、一般家庭でも飼育されているのが現状です。今までは、輸入野生動物から飼い主が感染症にかかったという事例は報告されていません。しかし、犬や猫など人との付き合いが長い動物と異なり、どのような病原体を持っているか、どのような病気を人にもたらすのか分っていません。できるだけペットとして飼うことは控えましょう。

●医療機関を利用しましょう  

★動物も定期健診を
 動物も、人と同様、病気の早期発見・早期治療に努めましょう。

★かかりつけの動物病院で相談を
 何でも相談できる「かかりつけ動物病院」を持っていると安心です。また、飼育している動物固有の生態・習性を知っておくことも大切です。

★飼い主は、体に不調を感じたら早めに医療機関で診察を
 「人畜共通感染症」に感染しても、風邪やインフルエンザ、よくある皮膚病などに似た症状がでる場合が多く、病気の発見が遅れがちです。特に子供や高齢者の方は注意が必要です。医療機関を受診する際は、ペットの飼育状況等についても医師に話しましょう。

★動物にかまれたり、引っかかれたりしたとき
 すぐに傷口を流水、石けんで十分洗浄してから消毒し、必要に応じて医師の診察を受けるようにしましょう。

犬がかんだ場合は

[1]飼い主は被害者に対して適切な応急処置を施し、新たな事故の発生を防止する措置を取らなければなりません。
[2]飼い犬が人や動物をかんでしまったら、すぐに狂犬病の疑いがないか獣医師の診察を受けましょう。
[3]飼い主は、保健所に「狂犬病予防法による事故被害(発生)届」を出さなければなりません。
[4]かまれた場合も、同様の届出が必要です。また不用意に手を出して動物にかまれたりすることのないよう、日ごろから正しい動物との接し方をお子さんに教えましょう。

伝播経路と動物由来感染症(例)

[1]直接伝播
(具体例)咬傷、なめられる、引っ掻き傷、排泄物
(動物由来感染症の例)狂犬病、パスツレラ症、ネコ引っ掻き病、トキソプラズマ症、回虫症

[2]間接伝播
・環境媒介(水系汚染・土壌汚染)
 動物由来感染症の例…クリプトスポリジウム症、炭疽
・ベクター媒介(ダニ、カ、ノミ、巻き貝)
 動物由来感染症の例…東洋眼虫症 ダニ媒介性脳炎、日本脳炎、ペスト、日本住血吸虫
・動物性食品媒介(肉、鶏卵、魚肉)
 動物由来感染症の例…サルモネラ症、E型肝炎、アニサキス症、腸管出血性大腸菌感染症

問合せ

◎人に関する「人畜共通感染症」については
保健予防課保健相談係(第二分庁舎分館)☎(5273)3862へ

◎動物に関する「人畜共通感染症」、犬の登録、狂犬病予防注射については、
衛生課管理係(第二分庁舎3階)☎(5273)3148へ。

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本ページに関するお問い合わせ

新宿区 健康部-保健予防課
予防係:03-5273-3859  FAX:03-5273-3820

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