家庭で行うHACCP(宇宙食から生まれた衛生管理)
家庭でできる食中毒予防6つのポイント

最終更新日:2021年12月10日

 HACCPとは「Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析・重要管理点)」の略称で、食品製造の一連の工程において食中毒等の危害がどんな原因で発生するか分析し、危害を防ぐために重要な箇所を重点的に管理する衛生管理の手法です。もともとは宇宙食の衛生管理手法として生まれたのですが、令和3年6月1日から、原則すべての食品等事業者に「HACCPに沿った衛生管理」を行うことが義務化されました。
 HACCPの考え方は、家庭の食中毒予防にも取り入れることができます。「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」を確認し、食中毒を予防しましょう。
ポイント1 食品の購入

・肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮なものを購入しましょう。また、表示のある食品は消費期限などを確認してから購入しましょう。
・購入した食品は肉汁や魚などの水分が漏れないようにビニール袋などにそれぞれ分けて入れて持ち帰りましょう。
・生鮮食品など、低温保存が必要な食品の購入は、買い物の最後にし、購入したら寄り道せずまっすぐ持ち帰るようにしましょう。
ポイント2 家庭での保存

・冷蔵や冷凍が必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫、冷凍庫に入れましょう。
・冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。
 なお、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持することが目安です。
・肉や魚などはビニール袋などに入れ、肉汁などが他の食品にかからないようにしましょう。また、肉や魚などを取り扱うときは、そ  の前と後に必ず手を洗いましょう。
・食品を流し台の下に保存する場合は、水漏れなどに注意しましょう。また、直接床に置いたりしてはいけません。
ポイント3 下準備

・台所を見渡してみましょう。ゴミは捨ててありますか?フキンなどは清潔ですか?調理台の上は片付いていますか?
・次の場合には手を洗いましょう。生の肉・魚・卵を触った後、トイレの後、動物に触った後、オムツを交換した後、鼻をかんだ後など
・生の肉や魚を切った後はすぐに包丁、まな板などを洗いましょう。熱湯をかけることが有効です。
・野菜もよく洗いましょう。
・冷凍してあった食品を解凍する際には、電子レンジなどを利用し、室温で放置するのはやめましょう。また、解凍するのは必要な分だけにしましょう。
ポイント4 調理

・調理を始める前にもう一度、台所を見渡してみましょう。 下準備で台所が汚れていませんか?フキンなどは乾いて清潔なものと交換しましょう。そして、手を洗いましょう。
・加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。
・料理を途中でやめて、そのまま室温で放置してはいけません。途中でやめるようなときは冷蔵庫に入れ、再び調理するときに十分加熱しましょう。
ポイント5 食事

・食卓につく前に手を洗いましょう。
・清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛り付けましょう。
・調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置してはいけません。
ポイント6 残った食品

・残った食品はきれいな器具、皿を使って保存しましょう。なお、残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。
・残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう。
・残った食品を温め直すときも十分に加熱しましょう。味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。
・ちょっとでも怪しいと思ったら、思い切って捨てましょう。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 健康部-衛生課(新宿区保健所)
食品保健係 TEL:03-5273-3827 FAX:03-3209-1441

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