25日（日）まで「染の小道」を開催

　今日23日（金）から、中井駅周辺のまち全体を染め物のギャラリーに見立て、妙正寺川や商店街を色鮮やかな反物やのれんで飾るイベント「染の小道」が始まった。主催は「染の小道」実行委員会。新宿区染色協議会、中井商友会、中井商工会と新宿区が共催している。

江戸時代、神田や浅草で発達した染色業。大正時代以降、都市開発が進む中、清流を求めた職人たちは神田川上流へと移り、早稲田・高田馬場・落合周辺に工房を設立した。区内には、現在も多くの染色に関わる工房があり、江戸の伝統を受け継いだ技術や文化が息づいている。
今回で15回目を迎える「染の小道」は、落合・中井地域を「染めのまち」としてPRしようと、染色業関係者のほか、商店街や地域の子どもたち、大学生などが主体となってイベントを盛り上げ、地域の活性化につながっている。

初日の今日は、中井駅周辺の店舗が染色作家や学生が制作したのれんを飾る「道のギャラリー」がまちを華やかに彩っていた。
あいにくの悪天候により、中井駅周辺の妙正寺川に、反物を架け渡す「川のギャラリー」は縮小し、山手通り高架下のみで実施したが、明日以降は雨が止んでいれば、約300ｍにわたって江戸更紗や小紋染め等の反物が川面を彩る光景を見ることができる。

このほか、24日（土）・25日（日）に、落合第五小学校体育館（上落合3-1-6）で開催する「染のがっこう」では、染色ワークショップ、染色デモンストレーション＆トークショー、染の小道の楽しみ方説明会が実施され、染色のわざを学ぶことができる。


■「染の小道」イベント概要
【日程】2月25日（日）まで
【会場】西武新宿線・都営大江戸線中井駅周辺、妙正寺川の寺斉橋・大正橋付近
※雨天の場合、「川のギャラリー」は山手通り高架下のみで実施。