夏目漱石コンクール優秀作品の表彰式と絵画展示を実施

　新宿区（区長：吉住健一）は今月9日（土）、漱石山房記念館（早稲田南町7）で、夏目漱石コンクール優秀作品の表彰式を行った。
このコンクールは、若年層に対し夏目漱石を知り、その作品に触れる機会を創出するとともに、漱石山房記念館について全国に広く情報発信するため、小学生を対象に絵画を、中学生・高校生を対象に読書感想文を毎年募集しているもの。
9回目となった今年は、絵画「どんな夢を見た？あなたの『夢十夜』」、読書「わたしの漱石、わたしの一行」と題して募集し、絵画507点、読書996点の計1,503点の応募作品の中から最優秀賞4点、後援企業・大学賞20点、くまもと賞4点、佳作38点が選ばれた。

　表彰式に先立ち、吉住健一区長は「中学生・高校生の皆さんの作品は甲乙つけがたく、審査に大変苦労するような力作揃いでした。小学生の絵画では、描いた人の気持ちがはっきりと表れていた作品が印象的でした。技術面で新しいテクニックを使って描かれている絵もあり、審査していて大変楽しく、刺激をもらいながら拝見しました。」と感想を語った。
また、北村薫審査委員長（直木賞作家）からは「皆さんは今回、一行から漱石についての考えをさまざまに展開し、また夢というテーマからそれぞれの絵画表現を見せてくださいました。一粒の種が花となって咲くのを見る思いでした。」とコメントした。

絵画入賞作品は漱石山房記念館地下1階多目的スペースに展示中のほか、入賞・佳作作品は作品集として1月下旬以降区ホームページで公開予定。

【展示日程】12月9日（土）～1月31日（水）
（12月11日（月）、18（月）～22日（金）、25日（月）、29日（金）～1月3日（水）、9日（火）、15日（月）、22日（月）、29日（月）は休館）