区立漱石山房記念館特別展 「漱石追慕のかたち―漱石、筆子、そして松岡譲」

最終更新日:2018年9月20日

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区立漱石山房記念館(早稲田南町7)では、9月22日(土曜日)から漱石山房記念館1周年 松岡・半藤家資料受贈記念特別展「漱石追慕のかたち―漱石、筆子、そして松岡譲」を開催する。
昨年の漱石山房記念館の開館に際し、名誉館長で漱石門下の松岡譲と漱石の長女筆子夫妻の四女である半藤末利子氏から多数の資料が寄贈された。今回新たに寄贈された資料は、筆子が愛蔵していた漱石のはがきや絵画、漱石没後の夏目家を支えた松岡譲に漱石門下の久米正雄や芥川龍之介らから宛てられた書簡など多岐にわたり、新発見資料や未公開資料も数多く含まれている。
新発見資料のうち2冊の英語書籍 、H・ワースの「On Agnosticism」とS・レインの「Modern Science and Modern Thought」については、中島国彦氏(漱石山房記念館運営学術委員会会長・早稲田大学名誉教授)の調査により、ロンドン時代に漱石が購入し読んだ本であることが明らかになった。漱石は、19世紀のイギリスで提唱された「agnosticism」(不可知論)のようなキリスト教にも関係する思想について考えたり、「space」や「time」といった概念を分析した科学書を読んで、本に書き込みをしたりしている。このような事実はこれまで知られておらず、本資料の発見は、漱石のイギリス留学時代の読書体験の状況を明らかにする上で、大きな手がかりになると期待される。

漱石山房記念館開館1周年 松岡・半藤家資料受贈記念特別展「漱石追慕のかたち ― 漱石、筆子、そして松岡譲」概要
【会期】9月22日(土曜日)~11月25日(日曜日)午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで。毎週月曜日(休日にあたるときはその翌日)休館。ただし10月1日(月曜日)は臨時開館)
【観覧料】一般:300円、小・中学生100円(20名以上の団体は半額)

本ページに関するお問い合わせ

新宿区立漱石山房記念館 電話:03-3205-0209

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