町会・自治会活性化のための講演会を開催
地域の新たな担い手を呼び込むために

6月30日、新宿区（区長：吉住健一）は、区役所本庁舎で町会・自治会の活性化や未加入者への加入促進に向けた講演会を開催した。

区内には現在、200の町会・自治会が防災・防犯活動や親睦活動など、より良い地域社会の実現に向けて活動している。
近年、町会・自治会の加入率は低下している。多くの町会・自治会が「行事の参加者が少なく、集まる顔ぶれがいつも同じ」「若い世代への呼び掛けが難しい」といった悩みを抱えており、新たな担い手を呼び込み、活動を活性化させることが課題となっている。
今回の講演会は、町会・自治会の活動を活性化する工夫やアイデアを紹介し、未加入者への加入促進の参考にしてもらうことを目的に初めて開催。各町会・自治会の会長など40名が参加した。

午後1時、第1部の講演がスタート。講師に迎えた地域活性化・まちづくりコンサルタントの水津陽子さんが、多様化するライフスタイルに合わせた参加しやすい活動を企画することの重要性や、効果的な加入促進の手法について解説した。水津さんの、「会員ひとりひとりが主役となれる場所としての活動が必要」というアドバイスに、参加者は真剣なまなざしで耳を傾けていた。
続いて第2部では、未加入者への加入促進や町会・自治会活動の参加者・担い手を増やす取り組みなどについて考えるワークショップを実施。参加者が7つの班に分かれて、自身の会の悩みや成功事例、今後の活動に向けたアイデアについて意見交換し、熱い議論が繰り広げられた。
地域コミュニティ課の担当者は、「参加者の皆さんの町会・自治会活動に向けた熱意を感じた。今回の講演会で得たアイデアを取り入れていただき町会・自治会活動を活性化することで、新たな担い手を呼び込むきっかけになれば」と期待している。