夏目漱石記念施設整備プロジェクトVol.8「漱石と食」を開催
9月24日 漱石山房記念館開館に向けて

最終更新日:2017年2月5日

写真:シンポジウムの様子
写真:講演する林望さん
写真:講演する東四柳祥子さん
今日5日、新宿区(区長:吉住健一)は、夏目漱石記念施設整備プロジェクトvol.8「漱石と食」を朝日新聞社との共催で開催した。
明治を代表する文豪・夏目漱石(1867年~1916年)は新宿区で生まれ育ち、その生涯を閉じた。区では、漱石の生誕150周年に当たる平成29年(2017年)9月24日の開館に向け、早稲田南町の漱石山房跡地に夏目漱石にとって初の本格的記念館となる「漱石山房記念館」の整備を進めている。また、漱石やその作品の魅力を発信するため、「夏目漱石記念施設整備プロジェクト」を毎年展開。第8弾となる今日のイベントでは、「漱石と食」と題し、漱石に関する講演会とシンポジウムが行われ、漱石ファンなど約450名が、会場の四谷区民ホール(内藤町87)に集まった。

開会に先立ち吉住区長は、「今年は漱石生誕150周年の記念年です。漱石が生きた時代や、漱石が暮らした「漱石山房」、そして現在整備を進める漱石山房記念館に思いを馳せながら、イベントを楽しんでください」とあいさつした。
イベントの第1部では、林望さん(作家/国文学者)の講演「漱石は愉快だ」と、東四柳祥子さん(梅花女子大学准教授)の講演「料理書でひもとく明治・大正期の食生活~漱石が生きた時代の食を探る」が行われた。「イギリスはおいしい」の著者でもある林さんは、漱石の書簡から食べ物に関する一文を紹介しながら、イギリスの食事情や、漱石の食へのこだわりなどを語った。また、明治・大正時代の料理研究家である東四柳さんは、漱石が過ごした当時の食事情や、牛肉、アイスクリーム、家庭料理など現代に通じる食文化史を紹介した。
第2部は、染谷省三さん(中村屋取締役相談役/中村屋サロン美術館館長)、第1部講師の林望さん、東四柳祥子さん、吉住区長をパネリストとしたシンポジウム「漱石と食」を開催。ジャーナリストで元朝日新聞記者の牧村健一郎さんをコーディネーターに、漱石作品に登場する食べ物や漱石作品の魅力について、パネリストそれぞれが独自の視点で活発に語り合った。

区は、「夏目漱石記念施設整備基金」を設置して平成25年7月から寄付の募集を開始しており、現在、約9,796万円の寄付が寄せられている。引き続き、イベントなどを通して漱石ファンの裾野を広げるとともに、夏目漱石を愛する全国の皆さんに寄付への協力を呼び掛けながら、記念館の整備を進めていく。

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新宿区 文化観光産業部-文化観光課
文化資源係 電話03-5273-4126

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