染色の工程・水元を実演
「神田川 水べの染め体験」

最終更新日:2016年7月30日

写真:神田川親水テラスで染め物を洗う染め物体験者たち
写真:染め物の展示
写真:染色協議会による水元再現に吉住区長も参加する様子
 新宿区(区長:吉住健一)は、8月14日(日)まで、普段は入ることができない神田川をより身近に体験してもらうため、「神田川親水テラス」を開放している。今日30日は、「神田川 水べの染め体験」と題して、同テラスで染色の工程「水元」の実演を行ったほか、近くにある戸塚地域センター(高田馬場2-18-1)で、染色体験やパネル展示、染め着物の展示などのイベントを実施した。

 新宿区の外周を取り巻く神田川は、新宿の水と緑の骨格であるとともに、現在まで続く伝統産業・染色業の歴史と文化を伝える大切な水辺空間でもある。東京の染色は、江戸時代に産業として確立した。始めは神田や浅草がその中心地であったが、染色業者が清流を求めて神田川上流に移り、大正から昭和初期にかけて、早稲田・戸塚・落合・中井周辺に工房を設立していった。現在も新宿区内には約90軒の染色関連工房が、神田川・妙正寺川の流域に点在し、複雑で手の込んだ江戸の技術を継承している。

 神田川と現在まで続く伝統産業である染色業により親しんでもらおうと毎年実施している染色の工程「水元」の実演。今年も多くの見物客が訪れ、糊や余分な染料を落とすために反物を水にたたきつける「水元」の工程を興味深そうに見学していた。見物していた方は、「聞いたことはあったが、今回初めて見た。普段は見ることができないものを見ることができてうれしい」と話してくれた。

 また同日、戸塚地域センターでは、経済産業大臣指定伝統的工芸品の「東京手描友禅」などの染色体験を実施。友禅染めの体験に参加した方は、「自分の好みの色を作ることが難しかったが、きれいな色に染められた。どのような作品に仕上がるのか楽しみ」と話してくれた。併せて、着物などの染色作品の展示や、染色小物の販売も行った。


■神田川親水テラスの開放(事前予約不要。小学3年生までは保護者同伴)
 【期間】8月14日(日)まで。午前10時~午後3時
 【開放区域】神田川親水テラス(高田馬場2-18-1、戸塚地域センターそば)
 ※天候や川の状況などにより中止する場合があります。
 ※川の深さは約20㎝。長靴か汚れてもよい靴を持参(はだしやビーチサンダルは不可)

本ページに関するお問い合わせ

神田川親水テラスについて・・・みどり公園課みどりの係 電話03-5273-3924
神田川 水べの染め体験について・・・戸塚特別出張所 電話03-3209-8551

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