土地の歴史を伝える
稲荷鬼王神社で新宿区ゆかりの文学作品を展示

最終更新日:2016年9月16日

写真:神社外観と「赤い鳥」表紙の展示
写真:「蜘蛛の糸」紙芝居の展示
写真:小泉八雲作品展示
新宿区役所近くの稲荷鬼王神社(歌舞伎町2-17-5)に、新宿区にゆかりの文豪の作品や児童文学作品が展示されている。

稲荷鬼王神社では、地域の方と協力し、土地の歴史を伝える展示や催しを開催している。
今回は、大正以降の児童文学の発展に貢献した「赤い鳥社」が歌舞伎町2丁目(当時の西大久保)にあったことから、先代の宮司が保管していた児童文学誌「赤い鳥」全号の表紙絵を展示。また、明治43年~大正3年の期間、区内に住んでいた芥川龍之介が「赤い鳥」創刊号に寄稿した「蜘蛛の糸」の挿絵等のほか、芥川の没後15年目(昭和17年)に販売された「蜘蛛の糸」の紙芝居も展示し、見る人を楽しませている。
さらに、神社の近くに小泉八雲、島崎藤村の二人が一時住んでいたことにちなみ、神社が所蔵している明治時代に刊行された八雲の怪談本、昭和初期に刊行された藤村の童話本の表紙や挿絵も展示している。
境内では、神社を訪れた方が、「赤い鳥」の色彩豊かな挿絵や怪談本の恐ろしくも美しい挿絵に見入っていた。

 宮司の大久保直倫(なおとも)さんは、「今回の展示では『蜘蛛の糸』の紙芝居がおすすめ。この貴重な紙芝居は、地域の方の情報提供で発見できました」と話している。

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稲荷鬼王神社 電話03-3200-2904

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