夏目漱石記念施設整備プロジェクトVol.6「漱石 建物の記憶」を開催
2017年夏目漱石生誕150周年に向けて

最終更新日:2016年2月7日

夏目漱石記念施設整備プロジェクトVol.6「漱石 建物の記憶」を開催小写真1
夏目漱石記念施設整備プロジェクトVol.6「漱石 建物の記憶」を開催小写真2
夏目漱石記念施設整備プロジェクトVol.6「漱石 建物の記憶」を開催小写真3
新宿区(区長:吉住健一)は、国民的文豪・夏目漱石(1867年~1916年)が生まれ育ち、その生涯を閉じたまちである。区では、漱石が晩年を過ごした「漱石山房」の土地の記憶を未来に継承していこうと、漱石の生誕150周年に当たる平成29年(2017年)9月の開館を目指し、早稲田南町に記念館の整備を進めている。
また、漱石やその作品の魅力と、記念館の整備事業について情報発信する「夏目漱石記念施設整備プロジェクト」を展開。第6弾として今日7日、「漱石 建物の記憶」と題し、講演会とシンポジウムを朝日新聞社との共催で開催。漱石ファンなど約380名が、会場の四谷区民ホール(内藤町87)に集まった。

開会に先立ち吉住区長が、「今年は漱石没後100年です。漱石が生きた時代や、漱石が暮らし、多くの作品を執筆した「漱石山房」に思いをはせながらゆっくり楽しんでください。」とあいさつした。

第1部の前半では、デザイン評論家で武蔵野美術大学教授の柏木博さんが「文豪と間取り」と題し講演。「日記で読む文豪の部屋」の著者でもある柏木さんが、漱石は家に関する趣味が強く、作品中でも細かな間取りを描写していたこと、日記に自宅である漱石山房の不満を書き残していたことなどを紹介した。後半は、早稲田大学名誉教授で博物館明治村館長の中川武さんの講演「漱石山房記念館について」。(仮称)「漱石山房」記念館の建設に深く関わる中川さんが、漱石山房の再現計画に当たり、残された写真に写る絵画の大きさから部屋の広さを割り出したエピソードなどを語った。

第2部は、小説「春の庭」で芥川賞を受賞した作家・柴崎友香さん、第1部講師の柏木博さん、中川武さん、吉住区長をパネリストとしたシンポジウム「漱石の東京」。朝日新聞記者の牧村健一郎さんをコーディネーターに、漱石作品に登場する東京や現代の東京の魅力、また漱石作品そのものの魅力などについて、パネリストそれぞれが独自の視点で活発に語り合った。

区は、「夏目漱石記念施設整備基金」を設置して平成25年7月から寄付の募集を開始しており、現在、約7,026万円の寄付が寄せられている。引き続き、イベントなどを通して漱石ファンの裾野を広げるとともに、夏目漱石を愛する全国の皆さんに寄付への協力を呼び掛けながら、記念館の整備を進めていく。

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