夏目漱石記念施設整備プロジェクトVol.5 「それぞれの漱石」を開催
2017年夏目漱石生誕150周年に向けて

最終更新日:2015年12月13日

写真:表彰式の様子
写真:受賞者のお祝いにサプライズ登場した「くまモン」
写真:あいさつする吉住区長
新宿区(区長:吉住健一)は、国民的文豪・夏目漱石(1867年~1916年)が生まれ育ち、その生涯を閉じたまちである。区では、漱石が晩年を過ごした「漱石山房」の土地の記憶を未来に継承していこうと、漱石の生誕150周年に当たる平成29年(2017年)9月の開館を目指し、早稲田南町に記念館の整備を進めている。
また、漱石やその作品の魅力と、記念館の整備事業について情報発信する「夏目漱石記念施設整備プロジェクト」を展開。第5弾として今日13日、「それぞれの漱石」と題し、「新宿区夏目漱石コンクール」優秀作品表彰式と一人芝居を朝日新聞社との共催で開催。漱石ファンなど約1,000名が、会場の早稲田大学大隈記念講堂(西早稲田1-6-1)に集まった。

開会に先立ち吉住区長は「漱石にとって初の本格的な記念館の整備に向けて、引き続き、皆さまの温かいご支援をお願い申し上げます」とあいさつした。
第1部は夏に全国の小学生~高校生から作品を募集した「新宿区夏目漱石コンクール」優秀作品表彰式。「猫になって描いてみよう」がテーマの小学生を対象とした絵画、「わたしの漱石、わたしの一行」がテーマの中学生・高校生対象の読書感想文それぞれの部門で、最優秀賞、優秀賞、後援企業・大学賞の入賞者に、賞状と副賞が手渡された。審査委員長である作家の嵐山光三郎さんは、審査講評で「皆さん、難しい本を読み解いて、すばらしい感想文を書いたことに驚いた。絵画も力溢れる作品ばかりで楽しませてもらった」と話していた。
第1部の最後には、夏目漱石や小泉八雲を縁として様々な交流を重ねている熊本県から、営業部長兼しあわせ部長「くまモン」がサプライズで登場。愛らしい動きで受賞者にお祝いのメッセージを送った。

第2部は一人芝居「妄ソーセキ劇場」。俳優のイッセー尾形さんが、漱石作品を独自のユーモラスな視点で演じた。「草枕」の床屋、「門」の小六、「明暗」の吉川夫人などに、観客は時折笑い声を漏らしながら、一風変わった漱石の世界を楽しんでいた。

区は、「夏目漱石記念施設整備基金」を設置して平成25年7月から寄付の募集を開始しており、現在、約6,700万円の寄付が寄せられている。引き続き、イベントなどを通して漱石ファンの裾野を広げるとともに、夏目漱石を愛する全国の皆さんに寄付への協力を呼び掛けながら、記念館の整備を進めていく。

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