地域の歴史や文化を未来につなぐ 新たな文化財2件を決定

最終更新日:2015年5月1日

地域の歴史や文化を未来につなぐ 新たな文化財2件を決定小写真1大坂重雄氏 製作作業風景
地域の歴史や文化を未来につなぐ 新たな文化財2件を決定小写真2東京若葉キリスト教会 外観
新宿区(区長:吉住健一)は、新たに1件を区指定文化財に指定、1件を地域文化財に認定した。

区では、区内の文化財のうち特に重要なものを「指定文化財」として保護・活用している。また、平成23年4月に23区で初めて「地域文化財」制度を設け、地域で継承されている身近な「もの」や「場所」を次の世代に伝えていく取組みを進めている。

指定文化財は、主に江戸時代~戦前を対象にしているが、地域文化財は対象を戦後や高度経済成長期など近現代にまで拡大。地域からも広く情報を寄せていただき、「都市・産業」「文化・芸術」「歴史」「平和」「生活」「自然」の6つの分野で、まちの歴史や文化を物語る「もの」や「場所」を認定している。
今回の決定で区の指定文化財は116件、地域文化財は33件となった。
また、今回の決定では該当はなかったが、主に江戸時代~戦前の文化財を対象に保存する必要のあるものを「登録文化財」として保護・活用しており、区ではこれまでに48件を認定している。

■ 新たに指定した区指定文化財 1件
【無形文化財/工芸技術】美術工芸品保存桐箱製作 保持者 大坂重雄(原町1丁目)
 桐箱は温湿度の変化に緩やかに適応し、安定した環境下で保存できるため、書画や美術工芸品の保存に使われてきた。保存桐箱製作には、質の高い指物(さしもの)技術が求められる。大坂重雄氏は、4代続く指物師の家に生まれ、戦後は市谷薬王寺町で、現在は原町で製作を続けている。平成25年には、この分野で2人目の国選定保存技術者に認定された(工房での作業は非公開)。

■ 新たに認定した地域文化財1件
【都市・産業分野、歴史分野】東京若葉キリスト教会(若葉1-16)
明治34年(1901年)に、アメリカの宣教師カニングハムが来日し、四谷に礼拝堂を建設したのが起源。現在の建物は3代目に当たり、日本に永住して活動した建築家・実業家ヴォーリズの事務所の設計で、昭和23年(1948年)に建てられた。内部は毎週日曜日の礼拝時のみ公開している。

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新宿区 文化観光産業部-文化観光課
文化資源係 電話03-5273-3563

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