地域の歴史や文化を未来につなぐ 秋の文化財特別公開

最終更新日:2014年10月29日

写真:誓閑寺誓閑寺
写真:正受院正受院
新宿区(区長:中山弘子)は11月3日(祝)、区内に残る江戸時代の梵鐘(釣鐘)7件を現地で公開する(東京文化財ウィーク2014協賛)。

江戸時代の梵鐘は、第二次世界大戦中の金属供出により多くが失われ、区内にある約130の寺院でも13件しか残っていない。区ではこのうち11件を区指定・登録文化財(工芸品)に指定・登録しており、今回は7件を公開する。

いずれの梵鐘も意匠が華やかで、江戸鋳物師の鋳造技術を知る資料として貴重であるとともに、銘文には寺院の歴史や鋳造の由来等が刻まれ、梵鐘は、地域情報を知る上での史料としても重要な文化財である。

誓閑寺は夏目漱石の随筆『硝子戸の中』にも登場する。鐘は区内最古のもので、銘文には「武州荏原郡」という中世の古郡名が刻まれている。正受院と圓照寺の鐘は、金属供出した鐘が戦後戻ってきたもので、特に正受院の鐘はアメリカで発見され、里帰りを果たした。

それぞれの寺院には梵鐘のほかにも見学できる文化財があり、文化の日に、普段はあまり馴染みのない文化財を巡るまち歩きを楽しんだり、地域の歴史に触れる機会となる。

【公開日時】11月3日(祝)午前10時~午後3時
※公開時間中に現地においでください。申込み不要。

【公開する梵鐘の所在地】
★ 誓閑寺(せいかんじ/喜久井町61)
★ 寶泉寺(ほうせんじ/西早稲田1-1-2)
★ 善慶寺(ぜんけいじ/富久町2-12)
★ 西迎寺(さいこうじ/舟町13-2)
★ 法雲寺(ほううんじ/愛住町10-3)
★ 正受院(しょうじゅいん/新宿2-15-20)
★ 圓照寺(えんしょうじ/北新宿3-23-2)

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 文化観光産業部-文化観光課
文化資源係 電話03-5273-3563

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