おとめ山公園が全面開園
拡張整備が完了 自然や歴史の記憶を未来に継承

最終更新日:2014年10月26日

写真:記念式典でのテープカット
写真:記念植樹
写真:鷹狩りデモンストレーション
写真:園内でくつろぐ来場者
落合崖線と呼ばれる斜面緑地に位置し、緑と水に囲まれた自然豊かな区立おとめ山公園(下落合2-10)。
新宿区(区長:中山弘子)は、おとめ山公園に隣接する国有地等を取得し、平成24年度から公園の拡張整備工事を開始。地域の皆さんとの意見交換会やシンポジウムの開催など、地域との連携を大切にしながら公園づくりを進めてきた。今日26日、いよいよ公園が全面開園し、整備前の約1.8倍となる総面積約2.7ヘクタールの区立公園で2番目に大きい公園が誕生した。

江戸時代、この公園一帯は徳川将軍家の鷹狩り場で立ち入りを禁止していたため、「おとめ山(御留山、御禁止山)」と呼ばれていたことが公園の名前の由来にもなっている。
その後、大正期には相馬家の屋敷となり、壮大な庭園が造られた。昭和30年代終わりに国有地となり、国家公務員住宅の建設が予定されたが、地域住民の運動により住宅計画が縮小され、昭和44年に「新宿区立おとめ山公園」が生まれた。

今回の拡張整備では、「落合崖線に息づく記憶の再生」というコンセプトのもと、この土地が持つ自然や歴史の記憶の再生に力を入れた。かつてこの地にあった谷戸地形(谷が入り込んだ起伏のある地形)や、武蔵野の原風景である雑木林を再生したほか、相馬子爵邸があった時代の面影を偲ぶ「芝斜面」を再現した。
また、子どもから高齢者まで誰もが伸び伸びと楽しめる「みんなの原っぱ」や、木々の間を散策しながらバリアフリーで園内を巡ることができる「林間デッキ」など、あらゆる世代が公園の魅力を体感できる施設を整備した。
さらに、災害時には地域の避難場所となるほか、災害用トイレ、貯水槽、ソーラー照明灯等の防災設備を設置し、安全・安心を高める防災拠点としての役割も担う。

今日は、全面開園記念フェスタを開催し、子どもから大人まで大勢の来場者で賑わった。
開園式で中山区長は、「この土地が持つまちの記憶を生かし、地域の皆さんとの協働で誕生したこの公園を守り育てていき、次の世代に引き継いでいきましょう」とあいさつした。開園式ではテープカットや記念植樹が行われたほか、江戸時代にこの地で行われていた鷹狩りのデモンストレーションも実施。中山区長や小学生も鷹狩りに挑戦し、勢いよく飛び立つ鷹を腕の上に止まらせる様子に、見物客から大きな拍手が送られていた。
また、ミニ動物園や工作教室、クイズ大会など、子どもから大人まで楽しめるさまざまな催しを実施。さらに、地元の中高生が公園の生き物や湧水についてパネルで紹介したり、町会の皆さんが焼きそばや飲み物などの模擬店を出店したりと、地域が一体となって公園の全面開園を祝った。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 みどり土木部-みどり公園課
公園計画係 電話03-5273-3915

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