夏目漱石記念施設整備基金にご支援を
(仮称)「漱石山房」記念館の整備について記者発表

最終更新日:2013年6月27日

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写真:記者発表の参加者
写真:(左から)半藤一利さん、半藤末利子さん
写真:記者発表の様子
夏目漱石記念施設整備基金にご支援を小写真3「夏目漱石記念施設整備基金」パンフレット
新宿区は文豪・夏目漱石(1867年~1916年)が生まれ育ち、その生涯を閉じたまち。漱石が晩年の9年間を過ごした早稲田南町の家は「漱石山房」と呼ばれ、ここで『三四郎』『こゝろ』『道草』など数々の代表作が生まれた。かつて「漱石山房」があったこの地は、多くの漱石愛好者にとって、漱石の暮らしや創作の息づかいを感じることのできる象徴的な場所である。

区では現在、漱石生誕150周年にあたる平成29年(2017年)2月の開館を目指し、この地に漱石初の本格的な記念館の整備を進めている。整備に当たっては、国民的な作家であり、近代日本に向き合った知識人である漱石を愛する全国の皆さんのお力添えをいただきながら進めていきたいと考え、「夏目漱石記念施設整備基金」を設置し、7月1日(月)から寄付の募集を開始する。

基金設置の趣旨には多くの方のご賛同をいただいており、今日の記者発表には、その中から作家の半藤一利さん、漱石の孫でエッセイストの半藤末利子さんをお迎えした。

初めに中山区長が、「記念館は漱石のすべてが分かる情報センターとし、大学やほかの資料館と連携しながら、漱石が身近に感じられ、漱石への想いを育てていける運営を目指す。ぜひ全国からご支援をお願いしたい」と呼び掛けた。
続いて半藤末利子さんは、「一度訪れた方がまた行ってみたいと思えるような、長く愛される記念館であってほしい。全国の漱石愛好家にご協力いただきたい」。漱石に関する単行本を7冊執筆している半藤一利さんは、漱石の人となりを紹介し、「漱石を慕って多くの人々が集った文学サロン「木曜会」のような、心温まる記念館になってほしい」と思いを語った。

同席した記念館整備検討会の座長である中島国彦・早稲田大学教授は、「漱石研究の専門家、地域の方、漱石の愛好家が、同じように漱石への想いや記念館への夢を語り合って、記念館整備の基本計画ができ上がった。漱石を愛する人たちがここで出会い、漱石を発信する拠点になればすばらしい」と結んだ。

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