おとめ山公園拡張区域の開園式典を開催
区民ふれあいの森が誕生

最終更新日:2013年4月13日

おとめ山に広がる水辺空間
写真:Cゾーン
写真:区長らによる記念植樹
写真:参加者による記念植樹
新宿区(区長:中山弘子)は、区民の方が散策や遊びを通して自然と触れ合える「区民ふれあいの森」として、区立おとめ山公園の拡張整備を進めてきた。今日13日、一部区域の整備が完了したため、開園式典を開催した。

今回開園したのは、「中央ゾーン(約0.1h)」と「Cゾーン(約0.2h)」。
公園の中央に位置する「中央ゾーン」は、スダジイの大木や高台の地形をそのまま生かした広場。また、「Cゾーン」は、「谷戸地形(丘陵地が浸食されてつくられた谷状の地形)」を再生した雑木林や、弁天池から水を導いた水辺空間が広がる区域。

この公園は、かつて徳川将軍家の鷹狩り場で、立ち入り禁止の「御留山」。その後、大正期に相馬子爵邸の庭園として整備され、昭和30年代終わりには国有地となり、国家公務員住宅の建設が予定されたが、地域住民の運動により住宅計画が縮小され、昭和44年に「新宿区立おとめ山公園」が生まれた。区が公園の隣接地を購入して整備することで、50年の歳月を経て、元の姿を取り戻そうとしている。

開園式典で中山区長は、「整備計画は、意見交換会やシンポジウムを通して多くの方々のアイデアを取り入れて策定しました。今後も、『落合崖線(がいせん)に息づく記憶の再生』を基本方針に整備していきます」とあいさつ。その後、参加者はクヌギやコナラの苗木を記念植樹し、次世代へのみどりの継承を願った。

今後、区では、地域の防災拠点としても活用できる広場「Aゾーン(約0.4h)」のほか、谷戸地形や豊かな雑木林を再生する「Bゾーン(約0.5h)」を整備し、みどり豊かな落合斜面緑地の復活を目指す。いずれも26年度に開園予定。

■おとめ山公園整備概要
【所在地】下落合2-10(高田馬場駅・下落合駅徒歩7分)
【開園時間】午前7時~午後7時(10月~3月は午後5時まで)

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 みどり土木部-みどり公園課
公園計画係 電話03-5273-3915