新宿駅周辺で滞留者対策訓練を実施

最終更新日:2008年1月25日

 写真:新宿駅西口に集まった参加者
 写真:新宿駅西口に集まった参加者
 写真:新宿駅西口に集まった参加者
写真:日本語学校に通う外国人も参加
 1月25日午前9時30分から、新宿駅周辺で滞留者対策訓練が実施された(主催:新宿駅周辺滞留者対策訓練協議会)。

 大地震が発生すると新宿駅周辺には16万人以上の滞留者が集まるとされ、大きな混乱が予想される。しかし、地震発生の直後には、行政機関等は人命救助等の支援を優先しなければならないため、滞留者への対策は地域が中心となって行う必要がある。

 今回の訓練は、地元の企業や商店街などを中心に組織した同協議会が、大地震が発生したという想定で、駅前の滞留者を広域避難場所まで誘導するなどのシミュレーションを行い、課題を整理し対策を具体化することを目的に実施したもの。

 訓練は新宿駅東口エリアと西口エリアの2か所で実施。大学・専門学校の学生や日本語学校に通う外国人、防災区民組織の区民の方など約1,400名が滞留者役として東口と西口に分かれて参加。地元の企業や商店街、鉄道機関などから参加した約350名が、実施本部の運営や滞留者の誘導を担当した。

 東口エリアでは、9時30分の地震発生の放送を合図に、ゼッケンを着けた滞留者が新宿駅構内や百貨店、映画館などから誘導に従って、広域避難場所の新宿御苑を目指して徒歩で移動した。参加者には行き先が知らされていなかったものの、的確な誘導により混乱もなく広域避難場所への移動が完了した。

 また、今回の訓練には体に障害のある方16名も参加し、避難場所への経路を確認した。このほか、新宿駅東口駅前などではけが人を搬送する訓練が、広域避難場所では仮設トイレの設営や災害用伝言ダイヤルの体験などが行われた。

 閉会式で中山弘子新宿区長は「地震の発生は避けることはできません。事前に対策をすることで被害を減らすことが重要です。この訓練を契機として地震に対する備えをもう一度見直してください」と述べ、訓練を締めくくった。

 訓練に滞留者として参加した学生は「実際の震災のときには今日のようにスムーズにいかないかもしれませんが、貴重な経験になりました。いつ地震がくるか分からないので、普段の備えが大事だと改めて感じました」と感想を話してくれた

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