第5回落合第一地区協議会の概要

最終更新日:2006年2月9日

日時

平成18年2月9日(木)午後7時~9時

場所

落合第一地域センター

出席者

委員:23名
特別出張所:鈴木所長、木村副所長
区:地区計画課:金井
コンサルタント:大戸

協議内容

1.あいさつ[清水代表]

2.議題

 地区協議会では、「交通」「住環境」「緑・環境」の3つに分類して話し合いを進めているが、今回は、前回(第4回)に引き続き交通の問題を取り上げた。前回は、交通のうち[生活道路・みちづくり]を扱ったが、今回は[鉄道・自転車]を扱った。今回は、前回に引き続き、各委員の意見を出し合うことに重点を置き、次回第6回で交通関係に関するまとめの議論を行うこととなっている。

【討議結果のまとめ】
〔鉄道〕

●長期課題として、西武鉄道地下化の推進
●中期課題として、下落合駅等の橋上駅舎化と通り抜け自由通路の設置
●短期的工夫として
1)踏切の情報表示盤の設置(待つ人への対策)
2)遮断時間短縮の工夫(信号、車両の工夫等)
3)現跨線橋の通り抜け自由通路化(下落合駅)

〔自転車〕
●交通手段としての自転車は必要としたうえでの対策を
1)自転車の置き方、利用の仕方に関する駐輪マナーなどの啓発(「しつけ」)を・放置自転車撤去など適切な運用・商店と協力して、駅利用者と買い物客の区別も必要
2)レンタサイクル、貸し自転車の試みを

3)様々な工夫で駐輪場の整備を・道路拡幅用地の暫定利用、道路上スペースの活用・川の空間の有効利用(橋の拡幅と駐輪場整備等)※親水化とのバランスを考慮・抜本的対策として、鉄道事業者の努力、自転車価格への駐輪場整備費の付加など

【各委員から出された意見】
※発言の順番とは異なる場合があります。
○:委員
◇:特別出張所
◆:コンサルタント

[鉄道について]
(西武線の地下化等について)
○鉄道を地下にして、地上の空いた空間を遊歩道やサイクルロードなどにし、妙正寺川と連携した気持ちのよい空間にできないか。
○昨年8月「都市鉄道等利便増進法」(平成17年8月1日施行)ができ、国の費用負担も増えた。西武線地下化の財政的裏付けにならないか。国の政策もうまく活用して、都市マスタープランに加えられないだろうか。
○西武線の地下化はお金がかかるのではないか。その面からは、鉄道を高架にして、高架の下を人が歩くスペースにするなどしてもよいのではないか。
○現在の都市マスタープランは、「鉄道の複々線立体化を要請する」と書いてあるが、実現していない。35年ほど前の地下化の運動の際、西武鉄道は高架ならやると言っていた経緯もある。
  • ◇かつて高架の計画はあったが、都市計画の事業認可の期限が切れたため、実質的に高架計画はなくなった。ただし、地下化の計画はまだ生きている状況にある。
  • ◇西武線地下化(上石神井~西武新宿間)事業は、西武によって撤回されている。ただし、計画は複々線化であり、急行線が地下に入るというだけで、地上部分の線路は残るということである。

(下落合駅周辺の踏切の問題)
○西武線から聖母坂通りにかけての交通渋滞、中井・下落合駅周辺の踏切の「開かずの踏切問題」は危険で、長年の課題。
○長期的課題と短期的課題に分けてアプローチする必要もある。踏切の問題で言えば、地下化は長期的課題だが、短期的には踏切の開け方の工夫で混雑や無理して踏切を渡る危険はかなり解消されると思われるので、要望も必要ではないか。
○踏切の問題は、西武線の地下化まで待てない。大人は歩道橋をわたらない。遮断機や警報を工夫して、踏切を通れる時間をできるだけ長くしてほしい。
○西武に聞いたところ、下落合駅の整備計画はないとのこと。地下化は長期的課題であるが、中期的課題として、駅舎の橋上駅舎化による自由通路設置の方法はあるのではないか。
○氷川歩道橋周辺は、植込みが邪魔して見通しが悪いなど、車の事故が多い。
○下落合駅周辺には、歩行者・自転車が渡れる歩道橋が必要。
○踏切については、短期的課題として、それぞれの踏切ごとに問題解決が必要である。
○西武線車両の2階建て化などで、電車自体の長さを短くするなどの方法があるのでは(開かずの踏切対策としても)。

[自転車について]
(駐輪場のあり方について)
○駐輪場整備の際は、まわりをきちんと囲って、管理の人がいる必要がある。
○駐輪禁止の区画を設定する方法は、現実に守られず、かえって良くないようである。
○道路拡幅用地などを暫定的に駐輪場に活用するなどできないか。
○駐輪場の料金は、区外の利用者にはやや高くするなどしてもよいのではないか。
○自転車については、置くスペースが絶対的に足りないことが問題。また、盗まれてもかまわないと思うくらい自転車の価格が安くなっていることも背景にある。
○鉄道事業者も自転車置き場設置の努力が必要。
○自転車購入費に駐輪場整備費を付加するなど、広く考える必要がある。

(駐輪場等の具体的な整備について)
○駐輪場はあるが、バイク置き場は近辺にない。月決め料金が少し高くてもよいので、例えば、新目白通りのセブンイレブン側歩道沿いにバイク置き場も含む駐輪場をつくってもよいのでは。
○そこはすでにバイクを含む自転車置き場になっていて、車イスも通れない状況にある。
○JR目白駅付近の放置自転車対策としての提案。
 1)JR目白駅を通る2系統のバスを割引し、バス利用者が増えるようにする。
 2)線路上の一部に蓋をかけて駐輪場をつくる。
○新目白通りの放置自転車の多さについては、遊歩道部分の一部にきちんと駐輪場として整備してもよいのでは。

(買い物客の自転車と駅利用者の自転車)
○買い物の自転車か駅利用者の自転車かを区別して対応したい。そのためには、商店街とタイアップして、買い物をした人に商店から証明を渡して、それを自分の自転車に貼るなどの方法もある。
○植木の上に駐輪するなどマナーが悪い人もいる。買い物にきた人に証明を渡すという方法は難しいかもしれない。
○買い物客でも、目白通り沿いのスーパー等では止め方のマナーが悪い。

(交通手段としての自転車)
○自転車は、置き場がきちんと整備されれば有効に利用できる交通手段である。
○この地域はバスがあてにならないので、自転車を利用するしかない。交通手段としての自転車は大事であり、有料でもよいのできちんと管理された駐輪場があればよい(豊島区は、公園・道路上などに駐輪場があり、徹底している)。
○交通手段としての自転車のニーズはあるので、「排除」の考え方は良くない。自転車の置きかたの「しつけ」が必要ではないか。
  • ◇環境の視点からも自転車は評価すべきであり、自転車利用者のために駐輪場は確保すべきと思う。

(自転車の「撤去」)
○マンションの敷地内などに自転車を捨てていく人がいるがなんとかならないか。 ◇区としては動けない。土地の持ち主が処分するしかない。 ○一度撤去されるとその後は守るようになる。撤去の徹底も時には必要。
○「駐輪シール」が長く貼られたままであったら撤去を。
  • ◇現在は、駐輪シールに日時を記入して貼ったのち一週間おいて、それ以上放置されていれば撤去している。ただし、マンション敷地内などへの放置については、シールをマンション住民の手で貼るしかない。
○道路上の放置自転車は、区の土地に勝手に止めていると解釈できないか。
  • ◇土地管理者であれば何でもできるわけではない。
○実際に撤去されると人間は変わる(マナーを守るようになる)。
○シールは、貼られることに慣れている人もいる。

(レンタサイクル)
○フリーな自転車(レンタサイクル等)を区で用意できないか。
○練馬区などで例があるが、貸し自転車方式は、自転車を止められる場所がまず必要となる。
○レンタサイクルは駅でやるべきである。ホームを拡げて駐輪場をつくればよい。

(川の空間の駐輪場としての活用)
○妙正寺川の現状は「親水化」は事実上困難なので、嵩上げした蓋かけをして駐輪場をつくる方法も検討すべきである。橋の部分を拡げるという考え方もあり得る。
○駐輪場としての橋の拡幅は、実現できればすごいことである。ただし、川の親水化は大切なことであり、駅の付近だけ蓋をかけて駐輪場をつくるなど、美観を損ねない工夫も必要。
○川の上を暗渠にして駐輪場をつくるケースは、現実には多いと思われるが、風景としては良くない場合が多い。デザインの工夫は必要である。
○川にせりだして歩道をつくった例もあるので、法律上の可能性など確認する必要はある。
○川を暗渠にして自転車置き場にする場合、踏切の解消につながるつくり方もできる。

(実現可能な工夫)
○実現可能もことから手をつけていくことが大切である。
 1)下落合駅ですぐにでもできそうなこととして、現在の跨線橋を通り抜け通路にできないか。
 2)踏切に、遮断機が開くまでの時間などの情報表示盤をつける(待つ人にとって心理的に違う)。

配布資料

○次第(第5回)
○第4回落合第一地区協議会の概要

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