アライグマやハクビシンからの被害を防ぐために

最終更新日:2024年4月1日

 近年、アライグマやハクビシンにより、敷地内で柿やビワなどの果実が食べられた、天井裏に棲みつかれた等の被害相談が増えています。
 新宿区では、東京都が策定した「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画」に同意し、アライグマ・ハクビシンを捕獲する事業を行っています。

新宿区におけるアライグマ・ハクビシンの相談件数及び捕獲頭数

新宿区におけるアライグマ・ハクビシンの相談件数及び捕獲頭数

ハクビシンの特徴

ハクビシンの絵及び特徴

 ネコ目ジャコウネコ科


地 
 東南アジア

 昭和20年代初頭に四国、静岡県、山梨県、福島県に分布していたものが徐々に分布域 
 を拡大し、現在では南東北から中部、四国で分布が集中しており、ほぼ全国的
 に棲息している。

 ・雑食性
 (果実やトウモロコシ、野菜、小動物、昆虫、鳥類やその卵)
 ・果実が好物




 ・夜行性で、木登りが得意。比較的おとなしい
 ・電線の上を尾でバランスをとりながら渡ることができる
 ・垂直ジャンプは得意(約110㎝まで)
 ・横から横へのジャンプは得意ではない
 ・頭が入れば5㎝角ほどの穴も通り抜ける
 ・ねぐらは複数あり、そこを転々とする

 ・1年に1回子供を産む
 ・1度に産む子供の数は平均2~3頭

アライグマの特徴

アライグマの絵及び特徴

 食肉目アライグマ科


地 
 北米カナダ南部から中米のパナマにかけての地域

 昭和50年代に放映されたテレビアニメの影響によりペットとしての需要が高まり、
 海外から大量に輸入されたものが自然に放されたりして各地で定着し全国的に
 分布している。

 ・雑食性
 (果実、野菜などの植物質が中心で、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、
 甲殻類、昆虫類、貝類)




 ・夜行性で、見た目によらず強暴
 ・昼間は樹洞や巣穴、及び家屋の屋根裏、作業小屋、廃屋の中で休息している

 ・1年に1回、4~6月(とその前後)に出産する
 

アライグマやハクビシンが引き起こす問題

[1]生態系被害

 様々な動物を捕食します。また、体の大きさが近い在来の哺乳類とは食べ物を巡って競争する可能性があることが指摘されています。


[2]人の生命や健康の被害

 アライグマやハクビシンは複数の人獣共通感染症(人と動物に感染する病気)が知られています。人が住んでいる家屋にも浸入するため、感染症が伝染する可能性があります。

 

[3]暮らしの被害

 家屋や集合住宅に侵入して建物を破損したり、ペットや飼っている魚などを食べたりもします。

 

[4]その他の被害

 神社・仏閣などの文化財を破損してしまいます。また、果樹や野菜、様々な農作物で被害が報告されています。 
 

アライグマやハクビシンを棲みつかせないためには

[1]エサをなくす
*庭木の果実は成熟したらすぐに収穫するようにしましょう(収穫しない果実・落下した果実はよいエサになります)。
*家庭から出た生ごみ、廃棄果実をたい肥がわりに庭先などに放置するのはやめましょう。
*ペットのエサを屋外に放置するのはやめましょう。
 
[2]ねぐらをなくす
*侵入口となるような隙間(縁の下、換気口、軒下などの穴)は頑丈なものでふさぎましょう。
*庭木の枝を伝って屋内に侵入されないよう、枝が屋根にかかる前に定期的に剪定しましょう。
*剪定した樹木は庭に放置せずにすぐに廃棄しましょう。

 

アライグマ・ハクビシンの捕獲事業

新宿区では平成27年度より、アライグマ・ハクビシンの捕獲等を実施しています。


[実施区域]
 新宿区内全域

[実施対象]
 次のいずれかの被害が発生している、「区内住宅(集合住宅等で管理会社及び管理組合が管理している場合を除く)・寺社等」が対象となります。
 [1] 家屋内侵入による糞尿・臭気・騒音被害又は庭等での果実への食害・糞尿被害がある場合。
 [2] 空き家等に棲みついた実態があり、捕獲等に対して所有者からの了解が得られた場合。
 
[実施の内容]
 区民から家屋侵入等による被害の連絡を受けて聞き取りや調査等を行います。
 実施対象と判断した場合、区の予算の範囲内で委託業者に捕獲・処分を依頼します。
 棲みつき等が確認された場合には委託業者が箱わなを設置します。
 箱罠の設置期間は1週間(最長4週間まで)です。実施の際は以下の内容にご協力お願いします。
    ・箱わなの設置および回収などの作業の立会い
    ・毎日の箱わなの見回り
    ・必要に応じえさの取り換え(えさ代は自己負担)
    ・箱わなにアライグマ・ハクビシンが捕獲された場合の専門業者への速やかな連絡
 同一地への実施は、年度内1回です。
 
[侵入口の遮断作業]
ハクビシンを捕獲しても侵入口があれば再び侵入されてしまいます。侵入口の遮断作業は、ご自身で工務店などの業者へご依頼ください。

※参考文献・出典
 農林水産省:野生鳥獣被害防止マニュアル-アライグマ、ハクビシン、タヌキ、アナグマ-(中型獣類編)
 東京都環境局:外来種対策マニュアル(アライグマ・ハクビシン)
 東京都環境局:都内におけるアライグマ・ハクビシンに係る状況 
写真:上から見た箱罠上から見た箱罠
写真:正面から見た箱罠正面から見た箱罠

関連リンク

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 環境清掃部-環境対策課
公害対策係 電話:03-5273-3764

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