地下水汚染
最終更新日:2025年6月30日
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地下水がひとたび汚染されると浄化が困難であり、自然環境に与える影響も広範囲に及びます。昭和50年代には、トリクロロエチレンやテトラクロロエチレン等の有機塩素化合物による地下水汚染が全国的に問題になりました。トリクロロエチレンは金属の洗浄や溶剤として、また、テトラクロロエチレンは金属メッキ、ドライクリーニングなどで多く使用されている物質です。
環境基本法では、地下水を対象に人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準として「地下水の水質汚濁に係る環境基準」を定めています。
環境基本法では、地下水を対象に人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準として「地下水の水質汚濁に係る環境基準」を定めています。
地下水の水質汚濁に係る環境基準
項目 | 基準値 | 項目 | 基準値 |
---|---|---|---|
カドミウム | 0.003㎎/l以下 | 1,1,1-トリクロロエタン | 1㎎/l以下 |
全シアン | 検出されないこと。 | 1,1,2-トリクロロエタン | 0.006㎎/l以下 |
鉛 | 0.01㎎/l以下 | トリクロロエチレン | 0.01㎎/l以下 |
六価クロム | 0.02㎎/l以下 | テトラクロロエチレン | 0.01㎎/l以下 |
砒素 | 0.01㎎/l以下 | 1,3-ジクロロプロペン | 0.002㎎/l以下 |
総水銀 | 0.0005㎎/l以下 | チウラム | 0.006㎎/l以下 |
アルキル水銀 | 検出されないこと。 | シマジン | 0.003㎎/l以下 |
ポリ塩化ビフェニル(PCB) | 検出されないこと。 | チオベンカルブ | 0.02㎎/l以下 |
ジクロロメタン | 0.02㎎/l以下 | ベンゼン | 0.01㎎/l以下 |
四塩化炭素 | 0.002㎎/l以下 | セレン | 0.01㎎/l以下 |
クロロエチレン(別名塩化ビニル又は 塩化ビニルモノマー) |
0.002㎎/l以下 | 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | 10㎎/l以下 |
1,2-ジクロロエタン | 0.004㎎/l以下 | ふっ素 | 0.8㎎/l以下 |
1,1-ジクロロエチレン | 0.1㎎/l以下 | ほう素 | 1㎎/l以下 |
1,2-ジクロロエチレン | 0.04㎎/l以下 | 1,4-ジオキサン | 0.05㎎/l以下 |
新宿区における地下水汚染状況調査の実施について
区では、区内の地下水の状況の把握のため、調査を実施しています。
令和6年度の調査概要は以下のとおりです。
調査概要
調査地点 30地点
対象物質 トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、クロロエチレン
結果 いずれの物質も基準値を超過した地点はありませんでした。
令和6年度地下水汚染状況調査結果
令和6年度の調査概要は以下のとおりです。
調査概要
調査地点 30地点
対象物質 トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、クロロエチレン
結果 いずれの物質も基準値を超過した地点はありませんでした。
令和6年度地下水汚染状況調査結果
測定項目 | 検体数 | 検出数 | 定量下限値 | 基準超過数 | 基準値 |
---|---|---|---|---|---|
トリクロロエチレン | 30 | 1 | 0.001㎎/l | 0 | 0.01㎎/l以下 |
テトラクロロエチレン | 30 | 4 | 0.0002㎎/l | 0 | 0.01㎎/l以下 |
1,1,1-トリクロロエタン | 30 | 0 | 0.0002㎎/l | 0 | 1㎎/l以下 |
クロロエチレン | 30 | 3 | 0.0002㎎/l | 0 | 0.002㎎/l以下 |
*本調査は、飲用の可否を調べるための調査ではありません。
地下水は、水源や経路の状況が確認できず、また、浄水処理や塩素消毒などが行われていませんので、飲用には供さ
ないでください。
過去の地下水汚染状況調査の結果はこちらです。
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