(音声読み上げ用)UDまちづくりニュースレター第18号
最終更新日:2025年9月30日
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新宿区UDまちづくりニュースレター
1ページ目
新宿区
ユニバーサルデザイン
まちづくり
ニュースレター
第18号。
2025年9月。
ユニバーサルデザイン。
UDとは?
年齢・性別・国籍・個人、の能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう、生活環境その他の環境をつくり上げていく考え方です。
新宿区には、多くの外国人をはじめ、様々な人々が生活しています。区では、移動しやすく、利用しやすく、わかりやすいまちを目指して、令和2年3月に新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例を制定しました。
このニュースレターでは、UDスポットの紹介や、利用者の声、新宿区の取組などをお伝えしていきます。
UDスポット。
新宿サブナード。
新宿サブナードは、JR新宿駅、西武新宿線西武新宿駅、東京メトロ・都営地下鉄新宿三丁目駅をつなぐ地下街として1973年に開業し、2023年には開業50周年記念事業として全館リニューアルを行いました。今回はそのうち、誰もが安全・安心に心地よく過ごせる工夫がされたポイントをご紹介します。
2ページ目。
グッドなUDポイント。安心して過ごせるラウンジ。
ちょっとした休憩や赤ちゃんのいる親子づれなど、用途に合わせて快適に過ごせる3つのラウンジが整備されています。
写真1枚目。ミニラウンジ。だれでも椅子に座って一休みしたり、待ち合わせに利用したりすることができる空間。写真提供。新宿サブナード株式会社。
写真2枚目。パウダーラウンジ。女性用トイレのパウダールームにおける不便や混雑の解消を目的に設置された、ゆっくり落ち着いて身支度ができる空間。写真提供。新宿サブナード株式会社。
写真3枚目。全席に設置されたコンセント。
写真4枚目。フィッティングルーム。
写真5枚目。ベビーラウンジ。乳幼児づれのかたでも安心して買い物ができるよう設置された利便性の高い空間。荷物台付きベビーカー置き場やベビーシート。写真提供。新宿サブナード株式会社。
写真6枚目。着替え台とおむつ用ゴミ箱。
写真7枚目。おむつも変える自動販売機。
写真8枚目。落ち着ける授乳室。
写真9枚目。電子レンジ、水道、浄水給湯器があり、ミルクをつくることができる。
利用者コメント
職場が近いので、昼休みにほぼ毎日来ています。 館内全体が涼しく、ミニラウンジには椅子があって座ることもできるので良いと思います。50代。男性。
グッドなUDポイント。移動をスムーズにするエレベーター。
従来の駐車場とサブナード商店街をつなぐエレベーターに加え、新たにサブナードとメトロプロムナードをつなぐエレベーターが設置されたことで、様々なかたがより快適に移動できるようになりました。
写真10枚目。サブナードとメトロプロムナードをつなぐエレベーター。写真提供。新宿サブナード株式会社。
写真11枚目。階段の点字付きの手すり。
利用者コメント。
普段からよく利用しています。ベビーラウンジには授乳スペースなど様々な機能があるので、安心して買い物をすることができます。
また、ベビーカーを使っているので、エレベーターができて移動しやすくなりました。
30代。男女。親子3人組。
3ページ目。
グッドなUDポイント。ひとめでわかる案内サイン。
分かりやすく工夫された案内図やマップ、ピクトグラムを整備することで、初めて訪れたかたでも迷わずに目的地へたどり着ける環境を整えています。
写真12枚目、13枚目。サブナード内通路の各所に設置された案内図。目の前に立った時、常に進行方向が上側になるよう工夫されており、方向を確認しやすい。
写真14枚目。15枚目。全店舗に配布されている、館内の指差しマップと路線マップ。店舗の従業員がお客様から聞かれた際、目的地までの道順を指でさし示しながら説明することで、外国人にも手軽に伝えることができる。
写真16枚目。指さしマップの言語表記。日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語表記になっている。
写真17枚目、18枚目、19枚目、20枚目、21枚目。ぱっと見て設備の用途がわかるピクトグラム。
トイレ、パウダーラウンジ、ベビーラウンジなど様々な場所に設置されている。
利用者コメント。
リニューアルしてからは初めて来ました。全体が綺麗になっていて、子どもでもわかるような案内のサインや地図も多くあり、利用しやすいです。
40代・女性・親子3人組。
運営者インタビュー。
新宿サブナード株式会社。事業本部 SC事業運営部。中村さん。
新宿サブナード株式会社。事業本部 計画・推進部。岡田さん。
新宿サブナードは、開業50周年を機に全館リニューアルを行いました。リニューアルにあたり3つのビジョンと6つのミッションを設定し、それを実現する方策の1つとして、館内のバリアフリー化、ユニバーサルデザインの導入、言語に対する利便性のサポートの徹底に取り組みました。その一部が今回ご紹介している「3種類のラウンジの新設」「エレベーターの整備」「案内機能の充実」です。
また、それ以外にも、広場に自然光を模した照明を使用し居心地の良い空間を創出したり、多目的トイレを増設するなどしています。
今後も、様々な人が訪れる新宿において、人々の趣向の多様化やボーダーフリー(バリアフリー、エイジフリー、ジェンダーフリー等)を考慮し、新宿来街者に寄り添う施設として、人および街に優しい施設づくりを継続することで、地域に貢献していきたいと考えています。
4ページ目。
コラム、題名:「建物」と「UDまちづくり」。
特定非営利活動法人。実利用者研究機構。新宿区ユニバーサルデザインまちづくり相談員。岡村正昭さん。
私は、世の中の「わかりにくい、使いにくい」を解消する調査研究機関の「実利用者研究機構」で、企業や自治体向けにユニバーサルデザインの指導・研修・アドバイザリーをしています。
「建物のユニバーサルデザイン」と聞くと、何を思い浮かべますか?スロープや手すり、点字ブロックなどを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は、これらはバリアフリーです。
バリアフリーの考え方には、「後付け」という特徴があります。例えば、あるマンションの入り口に階段を設置したけれど、松葉杖の利用者が階段の昇り降りで転倒する事故がおきたので、手すりを後から設置しました。その後、別の利用者が車いす利用者になると、手すりがあっても階段を利用できず、スロープを設置しました。さらにその後、スロープを自力で登れない車いす利用者のために「車いす昇降機」を設置しようとしましたが、予算やスペースの都合で設置できませんでした。
この事例のポイントは、後付けの工事で問題になるのは、予定していなかった改修工事のため、できる工事内容に制限があり、費用が高額になることです。それが理由で工事を断念する建物は多くあります。
はじめの段階で、どのような特性の利用者がいるか分析、把握した上で、建物を設計すれば、最初の工事費用が高くても、利用者が安心して長期的に利用できます。このような考え方が「建築におけるユニバーサルデザインの考え方」です。
建物の提供者は、身体、精神特性が原因で「住みたいのに引っ越さないといけない」「利用したいのに利用できない」という想いを利用者にさせないためにも、利用者を観察・分析して、建物を設計していく必要があります。
また建物の利用者も、将来の自分や家族、自分に関わる人の特性が加齢も含めて変化していくことを意識して建物を選んでいくという考え方が必要です。
できるだけ多くのかたが利用できる建物を増やしていくために「新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例」があります。「困ったことが発生してから対応する」のではなく、「はじめから困ることがないように考え、設計していく」ことで建物は進化していきます。
新宿区からのお知らせ。
ニュースレターのバックナンバーをぜひご覧ください。
詳しくは、新宿区ホームページをご確認ください。
お問合せ先。新宿区、景観まちづくり課。電話。03-5273-3843。FAX。03-3209-9227。
新宿区
ユニバーサルデザイン
まちづくり
ニュースレター
第18号。
2025年9月。
ユニバーサルデザイン。
UDとは?
年齢・性別・国籍・個人、の能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう、生活環境その他の環境をつくり上げていく考え方です。
新宿区には、多くの外国人をはじめ、様々な人々が生活しています。区では、移動しやすく、利用しやすく、わかりやすいまちを目指して、令和2年3月に新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例を制定しました。
このニュースレターでは、UDスポットの紹介や、利用者の声、新宿区の取組などをお伝えしていきます。
UDスポット。
新宿サブナード。
新宿サブナードは、JR新宿駅、西武新宿線西武新宿駅、東京メトロ・都営地下鉄新宿三丁目駅をつなぐ地下街として1973年に開業し、2023年には開業50周年記念事業として全館リニューアルを行いました。今回はそのうち、誰もが安全・安心に心地よく過ごせる工夫がされたポイントをご紹介します。
2ページ目。
グッドなUDポイント。安心して過ごせるラウンジ。
ちょっとした休憩や赤ちゃんのいる親子づれなど、用途に合わせて快適に過ごせる3つのラウンジが整備されています。
写真1枚目。ミニラウンジ。だれでも椅子に座って一休みしたり、待ち合わせに利用したりすることができる空間。写真提供。新宿サブナード株式会社。
写真2枚目。パウダーラウンジ。女性用トイレのパウダールームにおける不便や混雑の解消を目的に設置された、ゆっくり落ち着いて身支度ができる空間。写真提供。新宿サブナード株式会社。
写真3枚目。全席に設置されたコンセント。
写真4枚目。フィッティングルーム。
写真5枚目。ベビーラウンジ。乳幼児づれのかたでも安心して買い物ができるよう設置された利便性の高い空間。荷物台付きベビーカー置き場やベビーシート。写真提供。新宿サブナード株式会社。
写真6枚目。着替え台とおむつ用ゴミ箱。
写真7枚目。おむつも変える自動販売機。
写真8枚目。落ち着ける授乳室。
写真9枚目。電子レンジ、水道、浄水給湯器があり、ミルクをつくることができる。
利用者コメント
職場が近いので、昼休みにほぼ毎日来ています。 館内全体が涼しく、ミニラウンジには椅子があって座ることもできるので良いと思います。50代。男性。
グッドなUDポイント。移動をスムーズにするエレベーター。
従来の駐車場とサブナード商店街をつなぐエレベーターに加え、新たにサブナードとメトロプロムナードをつなぐエレベーターが設置されたことで、様々なかたがより快適に移動できるようになりました。
写真10枚目。サブナードとメトロプロムナードをつなぐエレベーター。写真提供。新宿サブナード株式会社。
写真11枚目。階段の点字付きの手すり。
利用者コメント。
普段からよく利用しています。ベビーラウンジには授乳スペースなど様々な機能があるので、安心して買い物をすることができます。
また、ベビーカーを使っているので、エレベーターができて移動しやすくなりました。
30代。男女。親子3人組。
3ページ目。
グッドなUDポイント。ひとめでわかる案内サイン。
分かりやすく工夫された案内図やマップ、ピクトグラムを整備することで、初めて訪れたかたでも迷わずに目的地へたどり着ける環境を整えています。
写真12枚目、13枚目。サブナード内通路の各所に設置された案内図。目の前に立った時、常に進行方向が上側になるよう工夫されており、方向を確認しやすい。
写真14枚目。15枚目。全店舗に配布されている、館内の指差しマップと路線マップ。店舗の従業員がお客様から聞かれた際、目的地までの道順を指でさし示しながら説明することで、外国人にも手軽に伝えることができる。
写真16枚目。指さしマップの言語表記。日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語表記になっている。
写真17枚目、18枚目、19枚目、20枚目、21枚目。ぱっと見て設備の用途がわかるピクトグラム。
トイレ、パウダーラウンジ、ベビーラウンジなど様々な場所に設置されている。
利用者コメント。
リニューアルしてからは初めて来ました。全体が綺麗になっていて、子どもでもわかるような案内のサインや地図も多くあり、利用しやすいです。
40代・女性・親子3人組。
運営者インタビュー。
新宿サブナード株式会社。事業本部 SC事業運営部。中村さん。
新宿サブナード株式会社。事業本部 計画・推進部。岡田さん。
新宿サブナードは、開業50周年を機に全館リニューアルを行いました。リニューアルにあたり3つのビジョンと6つのミッションを設定し、それを実現する方策の1つとして、館内のバリアフリー化、ユニバーサルデザインの導入、言語に対する利便性のサポートの徹底に取り組みました。その一部が今回ご紹介している「3種類のラウンジの新設」「エレベーターの整備」「案内機能の充実」です。
また、それ以外にも、広場に自然光を模した照明を使用し居心地の良い空間を創出したり、多目的トイレを増設するなどしています。
今後も、様々な人が訪れる新宿において、人々の趣向の多様化やボーダーフリー(バリアフリー、エイジフリー、ジェンダーフリー等)を考慮し、新宿来街者に寄り添う施設として、人および街に優しい施設づくりを継続することで、地域に貢献していきたいと考えています。
4ページ目。
コラム、題名:「建物」と「UDまちづくり」。
特定非営利活動法人。実利用者研究機構。新宿区ユニバーサルデザインまちづくり相談員。岡村正昭さん。
私は、世の中の「わかりにくい、使いにくい」を解消する調査研究機関の「実利用者研究機構」で、企業や自治体向けにユニバーサルデザインの指導・研修・アドバイザリーをしています。
「建物のユニバーサルデザイン」と聞くと、何を思い浮かべますか?スロープや手すり、点字ブロックなどを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は、これらはバリアフリーです。
バリアフリーの考え方には、「後付け」という特徴があります。例えば、あるマンションの入り口に階段を設置したけれど、松葉杖の利用者が階段の昇り降りで転倒する事故がおきたので、手すりを後から設置しました。その後、別の利用者が車いす利用者になると、手すりがあっても階段を利用できず、スロープを設置しました。さらにその後、スロープを自力で登れない車いす利用者のために「車いす昇降機」を設置しようとしましたが、予算やスペースの都合で設置できませんでした。
この事例のポイントは、後付けの工事で問題になるのは、予定していなかった改修工事のため、できる工事内容に制限があり、費用が高額になることです。それが理由で工事を断念する建物は多くあります。
はじめの段階で、どのような特性の利用者がいるか分析、把握した上で、建物を設計すれば、最初の工事費用が高くても、利用者が安心して長期的に利用できます。このような考え方が「建築におけるユニバーサルデザインの考え方」です。
建物の提供者は、身体、精神特性が原因で「住みたいのに引っ越さないといけない」「利用したいのに利用できない」という想いを利用者にさせないためにも、利用者を観察・分析して、建物を設計していく必要があります。
また建物の利用者も、将来の自分や家族、自分に関わる人の特性が加齢も含めて変化していくことを意識して建物を選んでいくという考え方が必要です。
できるだけ多くのかたが利用できる建物を増やしていくために「新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例」があります。「困ったことが発生してから対応する」のではなく、「はじめから困ることがないように考え、設計していく」ことで建物は進化していきます。
新宿区からのお知らせ。
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