(音声読み上げ用)UDまちづくりニュースレター第14号
最終更新日:2024年9月30日
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新宿区UDまちづくりニュースレター
1ページ目
新宿区
ユニバーサルデザイン
まちづくり
ニュースレター
第14号。
2024年9月。
ユニバーサルデザイン。
UDとは?
年齢・性別・国籍・コジン、の能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう、生活環境その他の環境をつくり上げていく考え方です。
新宿区には、多くの外国人をはじめ、様々な人々が生活しています。区では、移動しやすく、利用しやすく、わかりやすいまちを目指して、令和2年3月に新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例を制定しました。
このニュースレターでは、新宿区の取組や、UDスポットの紹介、利用者の声などをお伝えしていきます。
UDスポット。
東急歌舞伎町タワー。
令和5年4月にオープンした東急歌舞伎町タワーは、ホテルと映画館や劇場、ライブホール、ナイトクラブといったエンターテインメント施設からなる超高層複合施設です。歌舞伎町の歴史や文化を受け継ぎ、都市再生特別地区を活用した都市整備が行われました。充実した観光機能と都市観光インフラの整備により、国籍、年齢、性別を問わず、世界中から多様な人々が訪れています。
ニュース第14号では、新宿のまちの多様性を受け入れ、多くの人が快適に過ごすことができる施設を目指す東急歌舞伎町タワーについて、ユニバーサルデザインの考え方が反映された様々なポイントを一緒に探しに行きましょう。
2ページ目、3ページ目。
グッドなUDポイント。みんなが同じように楽しめる映画館。
字幕メガネや集団補聴設備、車いすスペースなどを設けています。
また、実技を伴うUD研修を受けた社員がソフト面について対応します。
写真1枚目。段差なくアクセスできる車いす観賞用スペース。
写真2枚目。くつろげるラウンジ。
写真3枚目。入場開始時に入口が光る様子。
写真4枚目。5枚目。メガネに映画の字幕を表示できる「字幕メガネ」。
利用者コメント。
子どもと一緒に、ゆったり快適に過ごすことができました。(40代・女性・親子2人組)
運営者コメント
映画館では、特にソフト面での対応に力を入れています。介助が必要なお客さまにはUD研修を受けた社員が対応するほか、外国人のお客さまにもご利用いただけるよう、多言語対応可能なスタッフが多く在籍しています。(109シネマズプレミアム新宿 支配人 古賀渚さん)
グッドなUDポイント。多様性を追求し続けるホテル。
バリアフリー用客室、多言語対応、「LGBT Friendly Hotels Japan」への加盟、LGBT研修の実施など、多様な人が安心して利用できる取組が行われています。
写真6枚目。バリアフリー用客室。
写真7枚目、8枚目。車いすで届く高さのハンガーラックと空調のスイッチ。
写真9枚目、10枚目。手すりと呼び出しボタンがあるシャワールームとトイレ。
写真11枚目。多くの色で新宿の多様性を表したロゴ。
運営者コメント。
体の不自由な方や外国人のかたへの対応のほか、LGBTQプラス関連の取組も行っており、お客さま、スタッフ共に多様性を尊重しています。今後も、新宿にふさわしい、多様なかたが安心して利用できるホテルを目指します。(HOTEL GROOVE SHINJUKU 広報/ブランドマネジメント 綾部ちかさん)
グッドなUDポイント。観賞場所までアクセスしやすい劇場
体が不自由な方は、スタッフが1階から劇場までご案内します。前から4列目の座席までは、ホワイエから段差なくアクセスできます。
写真12枚目から15枚目。ホワイエから車いすで鑑賞可能なスペースまでの道のり。
客席を取り外し、車いすに乗ったまま鑑賞できるスペースを確保できる。
写真16枚目。劇場の様子。
周辺の様子。
写真17枚目。屋外ビジョン。
写真18枚目。歩行空間が拡張された西武新宿駅前通り。
利用者コメント。
以前より周辺の道路が広くなり、通行しやすくなりました。(20代・女性)
運営者インタビュー。
東急歌舞伎町タワー、広報担当、井口さん。
歌舞伎町は、戦後に劇場やダンスホール等を配した「道義的な繁華街」を目指して復興計画が立てられ、現在の街の原型が形成されました。東急歌舞伎町タワーは、新宿TOKYU MILANOの跡地に、ホテルとエンターテインメント施設からなる超高層複合施設として2023年4月にオープンしました。タワー周辺には屋外ビジョンやステージがあり、タワー前のシネシティ広場と一体的に利用できます。スポーツや映画、音楽に関するイベントや、体験イベントを開催し、タワーとその周辺を含めて新たな体験・文化の発信が可能な賑わい創出の場を目指しています。
タワー内では、各施設でユニバーサルデザインに取り組んでいます。例えば、THEATER MILANO-Zaでは、FM送受信機や各種インダクター、骨伝導ヘッドフォン等をご用意しており、これを興行主様にご活用いただけるよう積極的にご案内しています。また、109シネマズプレミアム新宿では字幕メガネの貸出を行っており、ご利用いただいた方にご満足いただけるよう、丁寧なご案内などのソフト面についてのご対応も心がけています。また、各施設で外国語対応を行っており、HOTEL GROOVE SHINJUKUには日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ネパール語、ミャンマー語、フィリピン語、ベトナム語での対応が可能なスタッフが在籍しています。時間によって対応可能言語が異なる可能性がございます。
HOTEL GROOVE SHINJUKUでは、バリアフリー用以外の客室でも、コンセントやスイッチを車いすのかたでも利用しやすい位置に設置しています。また、水回りはデザイン性とバリアフリーの機能性の両立を意識しました。開業直後にはインバウンドのお客様等によるエレベーターの誤操作対策に苦労しましたが、ボタンやカバーを特注制作することで解決し、現在はトラブルが激減しています。
東急歌舞伎町タワーは、大変有難いことに連日国内外問わず老若男女多くのお客さまにお越しいただいております。今後もさまざまなお客さまにお楽しみいただける「ホテル×エンタメ」施設として、ご来館いただいたお客さまに快適に過ごしていただけるよう努めてまいります。
4ページ目。
コラム、題名: 歴史から学ぶ その2「Mr.Averageって誰?」
日本女子大学、建築デザイン学部、建築デザインがっか、助教。植田 みずよさん。
約50年前、日本に「バリアフリーデザイン」という言葉を広めるきっかけになった国連障害者生活環境専門家会議が刊行したパンフレット「Barrier Free Design」の中で、英国のS.ゴールドスミス氏が寄稿した言葉の和訳をご紹介します。
「長い歴史の中で建築家はその設計をひたすら、Mr. Average氏のためにささげてきた。しかしながら、このMr. Average氏は統計学の描いた架空の人物であり、実体のないものである。実際の人間はもっと幅広く分布し、このMr. Average氏に該当する人は意外にわずかなのである。こうして数年にわたってほとんど人間に会わない建築が設計されてきたが、これが不思議にも使いこなせてきたのはその建築家のデザイン力というよりも人間の底知れない柔軟な適応性に負うところが大きい。」
身体機能・認知機能が低下した高齢の方や心身に障害のある方にとって、平均的な体格・身体機能で作られた建築に合わせることは困難であることを示しています。
改めて、幅広く分布する「すべての人にとって」利用しやすい建物やまちにするためには、設計する側にはより柔軟な対応が求められます。
一方で、物理的(ハード面)な環境整備だけでは「すべての人」を網羅することはできないと考えています。ハードとソフトの両面が必要となり、多種多様な使い方と使われ方を理解し、一人でも多くのかたが利用しやすい環境となるようにしなければなりません。
そのために、私たち一人一人ができること(ソフト面)を探してみましょう。
写真。「Barrier Free Design」の表紙
新宿区からのお知らせ。
ニュースレターのバックナンバーをぜひご覧ください。
詳しくは、新宿区ホームページをご確認ください。
お問合せ先。新宿区、景観まちづくり課
新宿区
ユニバーサルデザイン
まちづくり
ニュースレター
第14号。
2024年9月。
ユニバーサルデザイン。
UDとは?
年齢・性別・国籍・コジン、の能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう、生活環境その他の環境をつくり上げていく考え方です。
新宿区には、多くの外国人をはじめ、様々な人々が生活しています。区では、移動しやすく、利用しやすく、わかりやすいまちを目指して、令和2年3月に新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例を制定しました。
このニュースレターでは、新宿区の取組や、UDスポットの紹介、利用者の声などをお伝えしていきます。
UDスポット。
東急歌舞伎町タワー。
令和5年4月にオープンした東急歌舞伎町タワーは、ホテルと映画館や劇場、ライブホール、ナイトクラブといったエンターテインメント施設からなる超高層複合施設です。歌舞伎町の歴史や文化を受け継ぎ、都市再生特別地区を活用した都市整備が行われました。充実した観光機能と都市観光インフラの整備により、国籍、年齢、性別を問わず、世界中から多様な人々が訪れています。
ニュース第14号では、新宿のまちの多様性を受け入れ、多くの人が快適に過ごすことができる施設を目指す東急歌舞伎町タワーについて、ユニバーサルデザインの考え方が反映された様々なポイントを一緒に探しに行きましょう。
2ページ目、3ページ目。
グッドなUDポイント。みんなが同じように楽しめる映画館。
字幕メガネや集団補聴設備、車いすスペースなどを設けています。
また、実技を伴うUD研修を受けた社員がソフト面について対応します。
写真1枚目。段差なくアクセスできる車いす観賞用スペース。
写真2枚目。くつろげるラウンジ。
写真3枚目。入場開始時に入口が光る様子。
写真4枚目。5枚目。メガネに映画の字幕を表示できる「字幕メガネ」。
利用者コメント。
子どもと一緒に、ゆったり快適に過ごすことができました。(40代・女性・親子2人組)
運営者コメント
映画館では、特にソフト面での対応に力を入れています。介助が必要なお客さまにはUD研修を受けた社員が対応するほか、外国人のお客さまにもご利用いただけるよう、多言語対応可能なスタッフが多く在籍しています。(109シネマズプレミアム新宿 支配人 古賀渚さん)
グッドなUDポイント。多様性を追求し続けるホテル。
バリアフリー用客室、多言語対応、「LGBT Friendly Hotels Japan」への加盟、LGBT研修の実施など、多様な人が安心して利用できる取組が行われています。
写真6枚目。バリアフリー用客室。
写真7枚目、8枚目。車いすで届く高さのハンガーラックと空調のスイッチ。
写真9枚目、10枚目。手すりと呼び出しボタンがあるシャワールームとトイレ。
写真11枚目。多くの色で新宿の多様性を表したロゴ。
運営者コメント。
体の不自由な方や外国人のかたへの対応のほか、LGBTQプラス関連の取組も行っており、お客さま、スタッフ共に多様性を尊重しています。今後も、新宿にふさわしい、多様なかたが安心して利用できるホテルを目指します。(HOTEL GROOVE SHINJUKU 広報/ブランドマネジメント 綾部ちかさん)
グッドなUDポイント。観賞場所までアクセスしやすい劇場
体が不自由な方は、スタッフが1階から劇場までご案内します。前から4列目の座席までは、ホワイエから段差なくアクセスできます。
写真12枚目から15枚目。ホワイエから車いすで鑑賞可能なスペースまでの道のり。
客席を取り外し、車いすに乗ったまま鑑賞できるスペースを確保できる。
写真16枚目。劇場の様子。
周辺の様子。
写真17枚目。屋外ビジョン。
写真18枚目。歩行空間が拡張された西武新宿駅前通り。
利用者コメント。
以前より周辺の道路が広くなり、通行しやすくなりました。(20代・女性)
運営者インタビュー。
東急歌舞伎町タワー、広報担当、井口さん。
歌舞伎町は、戦後に劇場やダンスホール等を配した「道義的な繁華街」を目指して復興計画が立てられ、現在の街の原型が形成されました。東急歌舞伎町タワーは、新宿TOKYU MILANOの跡地に、ホテルとエンターテインメント施設からなる超高層複合施設として2023年4月にオープンしました。タワー周辺には屋外ビジョンやステージがあり、タワー前のシネシティ広場と一体的に利用できます。スポーツや映画、音楽に関するイベントや、体験イベントを開催し、タワーとその周辺を含めて新たな体験・文化の発信が可能な賑わい創出の場を目指しています。
タワー内では、各施設でユニバーサルデザインに取り組んでいます。例えば、THEATER MILANO-Zaでは、FM送受信機や各種インダクター、骨伝導ヘッドフォン等をご用意しており、これを興行主様にご活用いただけるよう積極的にご案内しています。また、109シネマズプレミアム新宿では字幕メガネの貸出を行っており、ご利用いただいた方にご満足いただけるよう、丁寧なご案内などのソフト面についてのご対応も心がけています。また、各施設で外国語対応を行っており、HOTEL GROOVE SHINJUKUには日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ネパール語、ミャンマー語、フィリピン語、ベトナム語での対応が可能なスタッフが在籍しています。時間によって対応可能言語が異なる可能性がございます。
HOTEL GROOVE SHINJUKUでは、バリアフリー用以外の客室でも、コンセントやスイッチを車いすのかたでも利用しやすい位置に設置しています。また、水回りはデザイン性とバリアフリーの機能性の両立を意識しました。開業直後にはインバウンドのお客様等によるエレベーターの誤操作対策に苦労しましたが、ボタンやカバーを特注制作することで解決し、現在はトラブルが激減しています。
東急歌舞伎町タワーは、大変有難いことに連日国内外問わず老若男女多くのお客さまにお越しいただいております。今後もさまざまなお客さまにお楽しみいただける「ホテル×エンタメ」施設として、ご来館いただいたお客さまに快適に過ごしていただけるよう努めてまいります。
4ページ目。
コラム、題名: 歴史から学ぶ その2「Mr.Averageって誰?」
日本女子大学、建築デザイン学部、建築デザインがっか、助教。植田 みずよさん。
約50年前、日本に「バリアフリーデザイン」という言葉を広めるきっかけになった国連障害者生活環境専門家会議が刊行したパンフレット「Barrier Free Design」の中で、英国のS.ゴールドスミス氏が寄稿した言葉の和訳をご紹介します。
「長い歴史の中で建築家はその設計をひたすら、Mr. Average氏のためにささげてきた。しかしながら、このMr. Average氏は統計学の描いた架空の人物であり、実体のないものである。実際の人間はもっと幅広く分布し、このMr. Average氏に該当する人は意外にわずかなのである。こうして数年にわたってほとんど人間に会わない建築が設計されてきたが、これが不思議にも使いこなせてきたのはその建築家のデザイン力というよりも人間の底知れない柔軟な適応性に負うところが大きい。」
身体機能・認知機能が低下した高齢の方や心身に障害のある方にとって、平均的な体格・身体機能で作られた建築に合わせることは困難であることを示しています。
改めて、幅広く分布する「すべての人にとって」利用しやすい建物やまちにするためには、設計する側にはより柔軟な対応が求められます。
一方で、物理的(ハード面)な環境整備だけでは「すべての人」を網羅することはできないと考えています。ハードとソフトの両面が必要となり、多種多様な使い方と使われ方を理解し、一人でも多くのかたが利用しやすい環境となるようにしなければなりません。
そのために、私たち一人一人ができること(ソフト面)を探してみましょう。
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新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
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